鳥取の「小豆雑煮」と岡山の「ぶり雑煮」、ふたつの味を食べ比べ♪/ももてなし家 新橋

新橋駅から歩いて2分ほどの場所にある、鳥取県と岡山県のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」。その2階にあるレストランが、「ビストロカフェ ももてなし家」です。
鳥取県と岡山県の食材を中心としたメニューがいただける同店。2023年1月4日(水)〜10日(火)は、両県のお雑煮を期間限定で味わうことができます。今年で7回目となるお雑煮フェアは毎年大好評なのだとか。

まずチェックしたいのが、鳥取の「小豆雑煮」(500円)。鳥取県の東部から中部地域でよく食べられている、全国的にも珍しい“甘い”お雑煮です。
小豆の煮汁にやわらかく煮た丸餅が入っているのが特徴で、こちらのお店では、鳥取県日南町産の「ひめのもち」を使用。具材はシンプルに小豆のみなのですが、お餅を囲むようにぎっしりと小豆の粒が入っているから一杯で大満足!食事というよりは、デザート感覚で楽しめるお雑煮です。

一方、岡山県のお雑煮はブリが主役。「ブリ雑煮」(800円)は、ブリのだしを使ったしょうゆベースのつゆに、岡山県新庄村産の「ひめのもち」を使用。優しく体にしみる味わいです。
ニンジンや大根、青菜など野菜も入っており、シンプルながらも満足できるボリューム感。岡山県では具沢山の雑煮が一般的で、各家庭によっても具材が異なるそうです。
隣の県なのに、全く違う味わいのお雑煮。友達や仲間と訪れて、食べ比べてみるのもオススメです。
ビストロカフェ ももてなし家
所在地:東京都港区新橋1-11-7 新橋センタープレイス2F
電話番号:03-6280-6475
最寄駅:新橋
個性強めな「香川雑煮」と、スタンダードな「愛媛雑煮」。どちらが好み?/かおりひめ

「とっとり・おかやま新橋館」から道路を挟んだ向かい側に位置するのが、香川県と愛媛県のアンテナショップ「香川・愛媛せとうち旬彩館」。こちらも新橋駅から歩いて約2分とアクセス良好です。
この2階にあるのが、東京にいながらにして瀬戸内の旬の魅力を味わえるレストラン「かおりひめ」。2023年1月4日(水)〜15日(日)の限定メニューとして、香川県と愛媛県のお雑煮をいただくことができます。

こちらは「香川雑煮・特製押し抜き寿司つき」(1,000円)。香川県のお雑煮は、とても個性的なことで知られています。その特徴は、いりこと白味噌仕立ての汁に、具は紅白を意味するニンジンと大根、そして、あんこ入りの丸餅が入っているんです。
しょうゆベースのお雑煮を食べ慣れている人にとっては驚きの味わいですが、甘みのある白味噌とやわらかいお餅、やさしい甘さのあんこのコラボレーションは、一度味わうとヤミツキに!

一方、愛媛県のお雑煮がこちら、「愛媛雑煮・みかん押し抜き寿司つき」(1,000円)。愛媛県のお雑煮は、丸餅が入ったすまし汁タイプが一般的。具材は地域や家庭によって異なり、南予地域ではソウルフードである「じゃこ天」を入れる家庭も多いとか。
魚介ベースのすまし汁に白い丸餅が2つ入った愛媛雑煮は、あっさりとしながらも魚介の風味を堪能できる味わい。みかんジュースで炊いたという、ほのかに柑橘の香りを感じられるみかん寿司との相性もバッチリです。

両県のお雑煮を堪能した後は、1階のアンテナショップに所狭しと並ぶ、香川県と愛媛県の特産物を物色するのも、また楽しいひとときです。
瀬戸内出身の人はもちろん、そうでない人もぜひ一度は食べてもらいたいお雑煮。お雑煮の概念がガラリと変わること間違いなしです。
無添加素材で作られた京都の「白味噌雑煮」でほっこり/だるまや餅菓子店

食べ歩きでも知られる十条銀座商店街の中ほどにある「だるまや餅菓子店」は、昭和22年創業の昔から愛される甘味喫茶。
無添加・オーガニック素材にこだわって作られたメニューは、素材のうま味がふんだんに生かされています。体にもやさしく、体の芯から喜びを感じられますよ。

こちらのお店で味わえるのは、京都の「白味噌雑煮」(800円)。なんでも、食通の店主が京都で出合った白味噌雑煮の良さを伝えたいと、京都に100回以上訪れて自らの舌でその味を確かめ、惚れ込んだものを再現したのだとか。

だしのベースは昆布と鰹節。白味噌は、京都「山利(やまり)」の無添加のものを使用。一つひとつの素材が、ていねいに選択されています。
さらに、素材の良さを引き出す調理法を徹底的に研究した白味噌雑煮は、素材本来のやさしい味わいが特徴。シンプルでいて体の奥まですっと気持ちよく入ってくるやさしい甘みは、ほっと心を和ませてくれます。2022年は3月下旬まで味わうことができますよ。

通年で味わえるお店の看板商品はかき氷。昔懐かしい甘味処で、店主の食に対する強いこだわりがつまったメニューを堪能してみませんか?
だるまや餅菓子店
所在地:東京都北区十条仲原1-3-6
電話番号:03-3908-6644
最寄駅:十条
築地の食材を使った江戸下町風・醤油ベースのお雑煮を/喫茶マコ

バラエティー豊かな地方のお雑煮を紹介してきましたが、最後に取り上げるのは、江戸下町風のお雑煮をいただける「喫茶マコ」。築地市場場外の路地、雑居ビルの2階という少しディープな場所にあるこちらのお店。いかにも昭和レトロな真っ赤なドアが、ワクワクとした気持ちを高ぶらせてくれます。

喫茶マコ自慢のお雑煮は、関東風と関西風の間をとった、塩と醤油ベースのお雑煮。なかでもコーヒーとセットの「海鮮雑煮」(1,800円)は、カツオと昆布からとっただしに、北海道のホタテやズワイガニ、山口県の小鯛、千葉県のハマグリ、季節野菜など、築地場外という立地を生かして仕入れたさまざまな具材が入っています。
その具沢山さは、上から見ると具材で底が見えないほど!透きとおった汁にはこれらの具材のエキスがぎっしりと濃縮されており、一口含めば、いろいろなうま味が口の中いっぱいに押し寄せてきます。

1962年創業の喫茶マコ。お雑煮の味もさることながら、なんといってもこの雰囲気を味わいに訪れたいもの。看板一つとっても味があります。「珈琲・雑煮」と書かれた組み合わせも珍しく、思わずSNSにアップしたくなります。
お店ではレコードがかかっていて、昭和にタイムスリップした気分に浸りながらお雑煮をいただくことができます。ふるさとを思う、ノスタルジックな年初めもいいかもしれませんね。
喫茶マコ
所在地:東京都中央区築地4-9-7中富ビル2F
電話番号:03-3248-8086
最寄駅:築地
取材・文/aica
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※本記事は2023年01月11日時点の情報です。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※本記事は2023年01月06日に公開した内容を一部加筆・修正した上で、2023年01月11日に再公開しております。
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