鳥取と岡山の魅力たっぷり!お雑煮が楽しめるレストラン/ビストロカフェももてなし家

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JR新橋駅銀座口から徒歩約1分の所にある「とっとり・おかやま新橋館」。1階には鳥取と岡山の名産品を扱うショップ、2階には両県共同のレストラン「ビストロカフェももてなし家」があるアンテナショップです。


岡山県の「もも(桃)」と鳥取県の「なし(梨)」で“おもてなし”をしたい、という気持ちを込めた“ももてなし”という造語を店名に冠しています。

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2階のレストランは、全81席で広々とした空間。両県の特産品を用いた料理だけでなく、地ビール、日本酒、地ワインなども楽しめます。東京にいながら、グルメを通してちょっとした旅行気分を味わえそうです。


旬の食材を使用したメニューも豊富で、訪れるたびに季節の味を楽しめる同店では、新年イベントとして2024年1月3日(水)~15日(月)の期間中、丸餅を使った「鳥取・岡山の両県のお雑煮」がいただけます。

▲「小豆雑煮」(500円)

▲「小豆雑煮」(500円)

まずご紹介するのは、鳥取県のお雑煮「小豆雑煮」(500円)。軟らかく煮た丸餅が、小豆の煮汁の中に2つ入った一品です。


丸餅は鳥取県日南町産の「ひめのもち」を使用しています。白さがいっそう際立つ餅で、コシと粘りがありながら、のど越しが滑らかなのが特徴。比較的あっさりとしているので、いくらでも食べられると評判です。


古来から、赤色に邪気を払う力があると考えられている小豆。それを一つの鍋で煮て分かち合うことで、家族の結束にもつながると言われていたのだそう。鳥取では、その小豆を使った雑煮をお祝いとしてお正月の朝にいただくのが、定番となっています。見た目は「ぜんざい」や「おしるこ」に近いですが、あっさりとした控えめな甘さを楽しめるそうです。

▲「ブリ雑煮」(800円)

▲「ブリ雑煮」(800円)

続いてご紹介する岡山県のお雑煮は「ブリ雑煮」(800円)。関東の雑煮は鶏と焼餅が入ったお雑煮が一般的ですが、岡山の海に近い南部エリアでは、出世魚のブリを入れるのが定番なのだそう。


南部エリアでは鰹と昆布で、北部エリアではスルメで出汁を取るのも特徴の一つ。同店では、昆布とブリから出汁を取りスルメを隠し味に使用した、南北の良いとこ取りをした一杯がいただけます。


「ひめのもち」を使用し、余分な脂を落としてふっくらと焼き上げたブリが主役の一杯。ホウレンソウ、ダイコンとニンジンの紅白なますも入り、シンプルな中にも深い味わいが感じられるボリューム満点のお雑煮です。


異なる趣を感じながら、食べ比べしてみてはいかがでしょうか?

ビストロカフェ ももてなし家
  • 所在地

    東京都港区新橋1-11-7 新橋センタービル2F

  • 最寄駅

    新橋

香川の白みそ仕立ても!香川県と愛媛県のお雑煮を食べ比べ /郷土・せとうち料理かおりひめ

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「とっとり・おかやま新橋館」の道を挟んだお向かいにあるのが、瀬戸内の魅力をたっぷり感じられるアンテナショップ「香川・愛媛せとうち旬彩館」。


2階のレストラン「郷土・せとうち料理かおりひめ」でも、毎年新年に香川県と愛媛県のお雑煮がいただけます。

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赤いルーバー天井が印象的な店内は、木のぬくもりが感じられる温かい雰囲気。77席のテーブル、カウンター席だけでなく個室も完備しているので、大切な人との食事にもピッタリです。


「讃岐うどん」や「宇和島鯛めし」など、両県の特色ある伝統の郷土料理がいただけるのはもちろん、夜には新鮮な刺身をメインにした居酒屋メニューが充実しています。

▲「愛媛雑煮」(900円)

▲「愛媛雑煮」(900円)

毎年恒例のお雑煮は、2024年1月4日(木)~15日(月)の期間限定で提供。

 

愛媛県の「愛媛雑煮」(900円)は、魚介からとった出汁を使った醤油仕立てのすまし汁に、その中で煮た軟らかい丸餅が入っています。関東の雑煮に近いイメージではありますが、魚介のうま味がしっかり感じられるという一杯です。


地域によってはじゃこ天を入れる家庭も多いようですが、同店では松山近辺でよく食べられている鶏肉やハクサイ、ニンジン、ダイコンが入ったお雑煮を提供。具材のダイコンやニンジンは、家庭円満の願いを込めて輪切りになっています。

▲「香川雑煮」(900円)

▲「香川雑煮」(900円)

「あんもち雑煮」とも呼ばれる香川県のお雑煮は、とてもユニーク!真っ白な見た目が目を引く「香川雑煮」(900円)は、愛媛県と同様に、家庭円満の願いを込めて具材は輪切りになっています。


江戸時代、貴重だった白砂糖をお正月の特別料理として取り入れるようになったのが「あんもち雑煮」の発祥。現在でも地元で愛されている、伝統的な郷土料理です。


すっきりした白みそ仕立ての汁と、甘いあんこが入った軟らかい丸餅の組み合わせは、甘じょっぱくて相性バツグンと評判!その新しい甘さを味わうと、「不思議だけど美味しい、来年もまた食べたい!」とファンになってしまう人も多いそうですよ。


これまでのイメージを覆すようなお雑煮は、ぜひ一度はいただきたい一品。驚きからスタートする新年の幕開けにオススメです。

郷土・せとうち料理かおりひめ
  • 所在地

    東京都港区新橋 2-19-10 新橋マリンビル

  • 最寄駅

    新橋

  • 電話番号

    03-5537-2684

築地ならではの海鮮雑煮。昭和レトロな喫茶店でいただく一杯/喫茶マコ

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都営大江戸線築地市場駅A1出口から徒歩約4分。築地場外市場の雑居ピル2階にあるのが「喫茶マコ」です。昭和時代にタイムスリップしたような、レトロな雰囲気たっぷりの同店は、「珈琲・雑煮」の意外な組み合わせが楽しめるユニークな喫茶店です。

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昭和37(1962)年創業の同店は、レコードが流れる談話室のような雰囲気。こちらでは新年にかかわらず、通年でお雑煮がいただけます。

▲「喫茶マコ名物 海鮮雑煮」(1,600円)

▲「喫茶マコ名物 海鮮雑煮」(1,600円)

同店の「喫茶マコ名物 海鮮雑煮」(1,600円)は、鰹や昆布から出汁をとり、真鯛、蛤、帆立、ズワイガニが入った、築地らしい贅沢な一品!


国産の海の幸に加え、築地の米屋さんから仕入れた手作り餅が入ったお雑煮は、蓋をあけると柚子がほのかに香り、食欲がそそられると人気です。


喫茶店なだけあって、コーヒーとセットで楽しめる「海鮮雑煮(珈琲セット)」(1,900円)もオススメだそう。お雑煮とコーヒーは意外な組み合わせですが、食後にゆっくりとコーヒータイムも楽しむのも良さそうです。新年のタイムスリップ気分を味わいに、お雑煮をいただきに訪れてみて。

喫茶マコ
  • 所在地

    東京都中央区築地 4-9-7 中富ビル2F

  • 最寄駅

    築地市場

  • 電話番号

    03-3248-8086

文/武田真那実(グルメ・旅ライター)

写真/掲載スポットの運営元より提供

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本記事内の情報に関して

※本記事内の情報は2023年12月25日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※本記事は2023年01月06日に公開した内容を一部加筆・修正した上で、2023年12月25日に再公開しております。
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