石田 美菜子さんの写真展が、「THE GALLERY」にて開催されます。
本展覧会では、豊かな海と自然に囲まれた佐島の地に建つこの旧竹田宮別邸の美しさと四季にプラスして、北原コレクションと邸宅のコラボレーションをご紹介。同時に、来年迎える昭和100年を前に、この貴重な昭和初期建築の謎も解き明かされていきます。
◆作家のコメント
横須賀市佐島の突端に、まるで相模湾へ漕ぎ出すように建てられた、旧竹田宮別邸。明治天皇の第六皇女昌子様が輿入れされ新たに皇族となった竹田宮家の、知る人ぞ知る別邸だったものです。
建物は昭和10年(1935)竣工、アールデコやモダニズムといった、西洋建築の流行をクロスオーバーして取り入れる、昭和初期建築の典型的な特徴をとらえた超モダンな設計です。しかも現在の建築法では許されない、海からそのまま船で邸宅内に入れる停泊場を兼ね備えた、日本で唯一の現存するボートハウス…しかし設計者の名前は残されていません。
戦後、この邸宅をオーダーした竹田宮恒徳王の皇籍離脱後、英国人の手に渡り、現在はブリキのおもちゃ博物館館長 北原照久さんのゲストハウスになっています。
コロナ禍、世の中が止まってしまったかのように見えていた時、私は音声SNS・Clubhouseで北原さんと出会いました。「開運!なんでも鑑定団」鑑定士としてテレビでご活躍の北原さんは、実はブリキのおもちゃだけでなく「言葉コレクター」「現代美術コレクター」「ビジネスマンのメンター」などなど多彩な活躍をしておられることを知りました。
そのお話にたびたび登場したのが、北原さんの所有する最大のコレクション・旧竹田宮別邸のこと。1981年雑誌「ポパイ」で「海を庭にしてしまった家」と紹介されたこの邸宅に、一目見たときから心奪われてしまった北原さん。16年後に手に入れるまでの奇跡のストーリーに、私までワクワクが止まらず、やがて「稀代の蒐集家・北原照久を魅了した家」を撮ってみたい!と思うようになりました。
◆【プロフィール】
石田 美菜子 (いしだみなこ)
東京都出身、日大芸術学部写真学科卒。故・三木淳、塚原琢哉両氏に師事。広告スタジオアシスタントを経てフリー、現在に至る。
2022年個展「いつかだれかと歩いたみち」六本木ストライプハウスギャラリー
2023年個展「祈りのかたち」六本木ストライプハウスギャラリー
公益社団法人日本広告写真家協会正会員/財務省関税等不服審査会委員/ニコンカレッジ講師
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