4,000軒以上のカレー屋を渡り歩く、カレー愛好家がナビゲート!

日本全国・海外あわせて4,000軒以上のカレー屋を渡り歩くカレー愛好家、カレー細胞です。今回は「“常識を覆す”極上のインド料理を体験するならココ!」という新店を紹介します。

まさにマハラジャ気分!巨匠率いるインド宮廷料理店/インド宮廷料理Mashal

【大森】極上のインド宮廷料理「マシャール」カレー愛好家・カレー細胞のイチ推し。_521283

姉さん、これは事件です。


2022年7月1日(金)、あ、あ、あの日本インド料理の第一人者フセインシェフがついに自分のお店をオープンしたんです。


冒頭からいきなり興奮してしまいましたが、これ、ホントに凄いことなんです。ということで今回は、「ワンランク上のインド料理を体験するならココ!」をご紹介します。


お店の場所は大森駅東口から徒歩2分、「LUZ大森」の3階。店名は「インド宮廷料理Mashal(マシャール)」。

▲巨匠なのにチャーミングなフセインさん

▲巨匠なのにチャーミングなフセインさん

まずは、モハメド・フセインシェフの経歴をざっとご紹介しましょう。


1968年、インド・デリーの「ハーフィズホテル」での勤務を皮切りに、「カリームホテル」「ムンバイタージマハルホテル」と一流ホテルの厨房で腕を磨き、1982年にタージマハルホテル系列の赤坂「タージインドレストラン」の総料理長として来日。1985~2004年まで日本インド料理のパイオニア、九段「アジャンタ」(現在は麹町にて営業)でも総料理長を務めます。


その後青山「シターラ」を経て、2021年3月から池上で間借り営業の「インド宮廷料理 Mashal」を始動。料理教室を開催しながら準備を進め、このたびの実店舗オープンへと至りました。


特に「アジャンタ」時代にフセインさんからインド料理を学び一流料理人になった方々は多く、名を挙げるだけで恐れ多いほど。


料理研究家として有名な渡辺玲さんに、初台の名店「たんどーる」の塚本シェフ、「アンジュナ」の藤井シェフなど・・・日本インド料理の達人たちの師匠であるフセインさん。そのとんでもない凄さが伝わるでしょうか。

▲「シークカバーブ」(3P1,320円)

▲「シークカバーブ」(3P1,320円)

こちらで提供される料理は、みんなが知っているインド料理の極上バージョン。


最近は日本でも、インドの珍しい地方料理を提供する店が増えてきました。こちら「マシャール」にも南インドメニューが用意されていたりします。


が、まず食べて欲しいのは、タンドリーチキンやシークケバブ、ナンといった、みんなが知っていて、そこそこどこでも食べられる「普通のインド料理」。


いや、ちょっと言い方を変えた方が良さそうです。


「普通だと思っていたインド料理」が「普通じゃない美味しさ」なのが、フセインマジック。全く、「今までのは何だったの?」と思う驚きです。


例えばタンドリーチキン、スパイシーで美味しいけど肉の食感はボソボソってイメージありませんか?ぜひ「マシャール」のタンドリーチキンを食べてみてください。スパイシーなのにジューシーで肉のうま味があふれますよ。


「シークカバーブ」(中東読みだとシシカバブ)にもビックリ。マトンと鶏ひき肉をフセインさん独自の割合で配合、スパイスと合わせ焼き上げており、肉感がしっかり堪能できる、言わば上質なハンバーグなんです。

▲「パーラクパニール」1,650円。合わせたパンはルーマリーローティ 550円。

▲「パーラクパニール」1,650円。合わせたパンはルーマリーローティ 550円。

一品一品、フセインさん自身が仕込みして、達人の焼き加減での提供。まさにマハラジャになった気分です。


もちろんカレーだって、他とは全然違います。例えばこの「パラックパニール」(他店ではサグパニールとも言います)。


鮮やかな緑色が印象的ですね。ほうれん草のグレービーにフセインシェフ特製のパニール(乳脂肪と生クリームを固めたインドのカッテージチーズ)をトッピングしたカレーなのですが、食べてビックリ、濃厚な香り。


リッチでクリーミーな味わいの中にズズズン!とした低音域のように香るクミン。スパイスを油で炒め、その香りを油に移す「テンパリング」という工程があるのですが、フセインシェフはその技術がとにかく凄いんです。これはゴージャス!他店のものとは完全に別物です。

▲「ダムビルヤーニー(マトン)」2,200円

▲「ダムビルヤーニー(マトン)」2,200円

最近アツい注目を集めるインドのスパイス炊き込みご飯「ビリヤニ」。「あ、わたし食べたことあるよ!」というあなた、断言します。こんなビリヤニ絶対食べたことないってことを。


見てください!このビジュアル!


キノコ!?いえいえ。ダム=蒸す という意味。素焼きの壺にビリヤニを詰め、サフランをたっぷり用いたナン生地で蓋をして蒸しあげた一品なのです。


中はしっとり、美しい艶を纏ったバスマティライス。オイルに移ったスパイスの香りが、蒸し上がりの湯気とともに鼻腔をくすぐります。

【大森】極上のインド宮廷料理「マシャール」カレー愛好家・カレー細胞のイチ推し。_521288

食感ふわふわ、これまた肉自体が美味しすぎます。骨ごとぶった切られているので、骨髄のうま味もしっかり米にしみこんでいますよ。


もちろん、蓋になっているナンもウマウマ。壺にひっついて良く焼きになったあたりがたまりません(おこげ好きにオススメ!)


贅を尽くしたインド宮廷料理ディナー。ふだん王侯貴族とは程遠い日常を送っている私たちでも、手軽にマハラジャ気分を味わうことができますよ。


色々な種類の料理を楽しんで欲しいのでぜひ何人かで連れ添って訪問してくださいね。

インド宮廷料理Mashal
  • 所在地

    東京都大田区大森北 1-10-14 3F

  • 最寄駅

    大森

  • 電話番号

    03-6450-0177

本記事内の情報に関して

※本記事内の情報は2022年08月14日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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