マンホール巡り歴15年の鉄蓋観賞愛好家がナビゲート!

暇さえあればマンホール蓋を巡るようになって15年余り、少なくとも10万基のマンホールを巡った鉄蓋観賞愛好家の白浜公平です。華やかなデザイン蓋も、歴史を語る骨董蓋も、これといった特徴の無いように見える地味蓋も、みんな大好きです。


今回は「ご利益がありそうな蓋を見るならココ!」という神田明神周辺のスポットをご紹介します。

江戸総鎮守の神田明神は、天平2年(西暦730年)創建と伝えられ、約1300年の歴史を持ちます。実はこの神田明神には、全国でも珍しい"奉納"されたマンホール蓋があります。

奉納されたマンホール蓋

マンホール蓋は兵庫県姫路市の鋳造大手、虹技株式会社さんより2020年6月に神田明神に奉納されました。奉納式も執り行われ、同社の山本社長も出席されました。


神田明神は古くからその時代時代の文化に寄り添う神社として庶民に親しまれています。江戸時代の神田祭では、当時の流行であった能や浄瑠璃などをモチーフとした踊屋台や曳き物が町を練り歩いたそうです。近年でも、小説・時代劇で人気のあった『銭形平次』の碑が立てられたり、人気アニメ『ラブライブ!』とのコラボがあったり、初代タイガーマスクに関する特別展が開催されたり、将棋のタイトル戦「叡王戦」が行われたりなどなど、さまざまなジャンルの庶民文化に寄り添っています。


マンホール蓋もその一環のようで、神田明神から虹技さんへ製作依頼が出され、虹技さんがそれを快諾し奉納されたということです。

  • ▲奉納直後のお披露目式で記念に撮った1枚です

    ▲奉納直後のお披露目式で記念に撮った1枚です

現在この蓋は、御社殿に向かって左側にある神田明神文化交流館「EDOCCO(エドッコ)」に展示されています。入口を入るとすぐ目の前に展示されていますので、迷うことはないでしょう。デザインは江戸三大祭の一つである「神田祭」のイメージになっていて、「宮入する神輿」と「隨神門」が描かれています。


デザインには非常に細い線も使われており、鋳造技術の粋を凝らした見事な蓋です。さすがにこの蓋は踏むわけにはゆかず、路上には設置されておりません。

神田明神周辺で見ることのできる珍しい蓋

神田明神は千代田区に立地しますが、北側・西側・南側は文京区との区境に近くなっています。西側の区境は湯島聖堂前交差点から北へ向かって下る坂道になっていますが、ここに文京区独自のデザイン蓋が2種類設置されています。一つは雨水浸透桝(うすいしんとうます)の蓋で、これは舗装された道に降った雨を徐々に地下の土壌へ浸透させるための設備の蓋です。


もう一つは公共基準点の蓋で、こちらは地図作成や各種測量の基準となる設備の蓋です。どちらも文京区のシンボルである「イチョウ」と「ツツジ」がデザインされています。神田明神へ参拝したら、ぜひこれらの蓋も探してみてください。

神田明神は例年初詣の参拝客で賑わいますが、私も毎年参拝しています。来年も感染対策を行ったうえで参拝したいと思っています。また、2023年は通常であれば2年に一度の神田祭の大祭が行われる年です。2021年の神田祭はコロナ禍のため陰祭(かげまつり=本祭のない簡素な祭)とされましたので、もし大祭が行われると実に4年ぶりの開催となります。来年こそマンホール蓋にデザインされているような賑やかな神輿の宮入を見たいですね。


それでは皆様、どうぞよいお年を!

神田神社(神田明神)
  • 所在地

    東京都千代田区外神田 2-16-2

  • 最寄駅

    末広町

  • 電話番号

    03-3254-0753

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