Lets ENJOY INTERVIEW vol.61



昔ながらのプリンを食べに、レトロな純喫茶へ行くのが大好き!

松岡茉優さん1



―今号の特集エリアは秋葉原。日本最大の電気街として有名だが、松岡さんがこの街に抱いている印象は。 

「ありきたりで申し訳ないのですが、やっぱり”電気とヲタクの聖地”というか。秋葉原特有の文化がありますよね。でも私自身、ロケ地の守谷(茨城県守谷市)へ行くために電車の乗り換えで利用したことがある程度で、街を散策したことがないんです。なので、今度ゆっくり電気街を歩いてみたいですね」

―プライベートでのおでかけの目的は、ショッピングがメイン。

「シーズン限定で発売されるコスメを探したり、買いに行ったりしています。私、コスメが大好きなんです。四季の中でも春が好きなので、春メイクを試すのが楽しみで。最近は、春らしいビビッドカラーのコスメに心をときめかせています(笑)。あとファッションも大好きなので、シーズンごとの新作のお洋服をチェックしに行きます」

―ショッピングと同じくらい、おでかけの目的で多いのが食事だという。

「周囲の人から『これおいしいよ』ってすすめられたものを食べに行くことが多いですね。最近よく食べるのがプリン。ちょっと硬めのものが好きなんです。『牛乳と卵だけで作りました!』みたいな、昔ながらのプリンです。『東京トレンドランキング』で紹介されるような、レトロな純喫茶へ食べに行くことも多いです」

―映画『劇場』の舞台になったのは下北沢。ロケの合間には、下北沢の街を独特な方法で満喫したそうで・・・。

「撮影は住民の方に極力ご迷惑をかけないよう、ゲリラ的な方法で行ったんです。私たち役者は現場から離れたところで待機して、撮影の準備ができたら行って撮るっていう。待ち時間もあまり出歩けなかったので、タピオカドリンクを飲みながら待機していました(笑)。下北沢にはタピオカ屋さんがたくさんあったので、いろんな味を飲み比べられて楽しかったです」

―桜が見頃を迎えるこの季節、 松岡さんがやってみたいこととは。

「“ベタベタ”なピクニックですね。私は花粉症持ちなので、まだちゃんと楽しんだことがないんです。花粉が飛んでなければ天気のいい日に公園に行って、レジャーシートを敷いてのんびりしたいです。
なかなか腰が重くて行動に移すまでが遅いタイプなのですが、公園でのお花見も経験したことがないので、いつかは実現させたいです!」

沙希ちゃんに共感する女性がたくさんいると思います

松岡茉優さん2



―初めて『劇場』の台本を読んだ時に感じたことは、過去の自分の言動に対する後悔だったという。

「この映画は、観る人によって印象が変わると思うんです。脚本家兼演出家の永田(山崎賢人)くんに振り回される沙希(松岡茉優)ちゃんに対して、『なんて無駄な時間を過ごしているんだ』って思う人と、『永田くんと出会えてよかったね』って思う人と。私自身、この二人はこの時間を過ごせてよかったと思ったし、これからの人生の節目節目できっと思い出すものになるんだろうなと思いながら演じていました。
それと同時に、思い出したことがあって。実は私の周りにも沙希ちゃんみたいな女性がいたんです。今まで私は、そういう女性に対して『そんな人とは別れなよ』とか『なんで付き合っているの』と言ってきたんです。でも台本を読んだ時に、人さまの恋愛に口を出すような、なんて野暮なことをしていたんだろうって今さらながら後悔しました」

―本作に出演するにあたり、また、沙希という女性を演じるにあたって強く意識したことがあるという。

「この作品が私にとって初めての恋愛映画で、同い年の山崎くんとしっかり共演するのも初めてだったんですね。そんな二人が永田と沙希を演じるならば、共通認識がなくては成り立たないと思ったんです。
撮影前に行定監督が『この映画にはゾンビも出てこないし、カーチェイスもない。あるのは君たち二人の会話だけだから大事に撮りたい』と仰っていたし。だから私たちも会話劇の奥行きを持たせるべく、台本に書かれていない部分の共通認識を持とうとしました。例えば『このシーンの前って、二人はきっとこんなことをしていたよね』って話しながら、お互いに理解を深めていったり」

―沙希は底抜けに優しく、永田のことを常に一番に考える繊細な女性として描かれている。松岡さん自身、沙希をどんな女性と捉えていたのだろうか。

「とても優しくて、お節介で、人から感謝されることや人に好かれることが最高の喜びだと感じる女性かな。人に嫌われたくないから、たくさんの人に笑顔を見せていたんだと思うし。だからこそ、人がどう思おうと自分の好きに生きている永田に惹かれてしまったのかなって思います」

―そんな沙希という女性を演じて得たものもあるという。

「大人の恋愛映画に初めて挑戦し、20代のみずみずしい時間を同い年の山崎くんと等身大で演じられた。この経験は、女優業を続けていくうえで貴重な財産になりました。
あと最初は、『この作品を通じて世の中の大人の女性たちを励ましたい』と思って撮影に臨んだのですが、いざ完成した作品を観たら、私自身が励まされていて。そっと背中を押されるような温かい気持ちになれた気がします」

photo:Megumi Uchiyama hair&make up:Ai Miyamoto(yosine.) stylist:Yusuke Arimoto(7kainoura) text:Kei Osawa

ワンピース¥29,000 (エステラケー/株式会社ジャミン Tel03-5413-1731)

※山崎賢人の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記




PROFILE&INFOMATION

松岡茉優(まつおか・まゆ)

1995年2月16日生まれ。東京都出身。
2008年、テレビ東京『おはスタ』に出演し本格的にデビュー。その後は女優をメインに活動し、2013年のNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』への出演で人気を集める。昨年は『第42回 日本アカデミー賞』において、優秀主演女優賞(『勝手にふるえてろ』)と優秀助演女優賞(『万引き家族』)をダブル受賞するなど、今最も注目される若手女優の一人。今年は映画『騙し絵の牙』が公開となる。



劇場

映画『劇場』

お笑い芸人で芥川賞作家の又吉直樹さんの小説を行定勲監督のもと映画化。永田(山崎賢人)は、演劇の世界で一旗あげるべく上京するも毎日あがいていた。そんな時、同じスニーカーを履いていた沙希(松岡茉優)に道端で話しかけたことから、物語が進んでいく。4月17日(金)より全国ロードショー。出演:山崎賢人、松岡茉優ほか。配給:松竹、アニプレックス
©2020「劇場」製作委員会





週末に出かけたい!おすすめ「おでかけスポット」はコチラ

ヨドバシマルチメディアAkiba

秋葉原駅前に位置する大手家電量販店。1~6階は「ヨドバシカメラ」のフロアで、売場面積は約2万3800平方メートル。最新のスマホやパソコンはもちろん、ハイテク家電など商品アイテム数約60万と国内最大級。また、400台収容の大型駐車場を完備している。


ヨドバシマルチメディアAkiba

最寄駅:秋葉原
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CoCo都可 下北沢店

『CoCo都可(ココトカ)』は1997年に台湾で創業され、台湾・アジアを中心にニューヨーク、ロンドン、シドニー、香港、上海など世界で2,000店舗以上を展開。タピオカミルクティーやフレッシュドリンクを楽しめるテイクアウト型のドリンクスタンドチェーン店で、下北沢店は国内3号店目。


CoCo都可 下北沢店

最寄駅:下北沢
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※本記事内の情報は2020年03月25日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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