新味を創った「勝本」店主が銀座で挑む!澄んだスープの新しい「中華そば」/銀座 八五

20年にわたって日本全国のラーメンを食べ歩き続けてきた、ラーメン評論家の山本剛志です。


今回は銀座に2018年12月にオープンした、行列が絶えない人気ラーメン店「銀座 八五(はちごう)」をご紹介します。

開店以来、行列が絶えない人気店!ラーメン激戦区・銀座で話題の「中華そば」を食べてきた_199592

毎年、数多くのラーメン店が誕生する東京。そんな中、「銀座 八五」は開店以来行列が絶えないことで、注目を集めているお店です。


「銀座 八五」が開店したエリアはかつて「木挽町」と呼ばれていて、静かで大人らしさを感じさせる一角。店舗の外観も、和の雰囲気をたたえたラーメン店らしからぬ佇まいです。

開店以来、行列が絶えない人気店!ラーメン激戦区・銀座で話題の「中華そば」を食べてきた_199593

店主の松村康史氏は、京都全日空ホテルの総料理長など、フレンチシェフとして30年以上のキャリアを積んできた人物。


松村店主は「一杯でフルコースを味わえる」ことからラーメンも大好き。独学で2015年に水道橋で「中華そば 勝本」、2016年には神保町で「つけそば 神田 勝本」をオープンし、両店を人気店に育てました。

開店以来、行列が絶えない人気店!ラーメン激戦区・銀座で話題の「中華そば」を食べてきた_199594

そんな松村店主が銀座に出店。店舗が完成してからも数カ月間はお店を開けずに、理想の一杯を研究し続けていたそうです。


内装も、寿司屋や割烹を思わせる上質な空間で、女性でも気軽に入れる雰囲気。カウンター6席のみで、お客さんに丁寧に向き合いたいという店主の意図が表れています。

開店以来、行列が絶えない人気店!ラーメン激戦区・銀座で話題の「中華そば」を食べてきた_199595

気になる店名の「八五」の由来は二つ。一つは、店舗の大きさが「8.5坪」であること。


もう一つは「八」を富士山に見立て、「八合目まで登っても、まだ五合目と心得よ」との心境を込めたそうです。

「タレ」を使わない新しいスープは驚きの味!

開店以来、行列が絶えない人気店!ラーメン激戦区・銀座で話題の「中華そば」を食べてきた_199596

オススメは、基本メニューの「中華そば」(850円)。


その他には、具材を追加した「味玉中華そば」(950円)や「特製中華そば」(1,050円)と、それぞれの大盛、そしてご飯物があります。

開店以来、行列が絶えない人気店!ラーメン激戦区・銀座で話題の「中華そば」を食べてきた_199597

通常のラーメンは、スープで「塩」「醤油」「味噌」といった調味料をベースに作った「タレ」を割って作りますが、「銀座 八五」は「タレ」を用いず、スープの味をそのまま味わってもらうスタイル。


鴨ガラ、鴨モモ肉、名古屋コーチンの丸鶏、生ハムをベースに、イタヤガイ、ドライトマト、昆布、干し椎茸などを加えて丁寧に煮出し、微量のゲラント塩で味を調えています。

開店以来、行列が絶えない人気店!ラーメン激戦区・銀座で話題の「中華そば」を食べてきた_199598

スープに合わせる麺は、「勝本」と同様に老舗製麺所である「浅草開化楼」が担当。


同社のカリスマ製麺師として人気の「不死鳥カラス」さんが考案した、このスープのためだけの中華麺を使用しています。


小麦粉とかん水の配合に一工夫がされており、麺が伸びず、溶けださないことでスープを汚さず、“スープの美味しさを最後まで感じられる麺”を実現しています。

開店以来、行列が絶えない人気店!ラーメン激戦区・銀座で話題の「中華そば」を食べてきた_199599

具材は九条ネギ、メンマと、1枚ずつ温められたチャーシュー。そこには「ペッパーキャビア」と呼ばれる希少な胡椒を振りかけ、辛さとアクセントで一杯をまとめています。


開店時よりも生ハムの使用量を増やしたため、うま味も増量。舌に心地よく素直に飲める味わいになり、これまでにない滋味を最後まで楽しめます。

開店以来、行列が絶えない人気店!ラーメン激戦区・銀座で話題の「中華そば」を食べてきた_199600

食後に出してくれるのは水出しの「ほうじ茶」。中華そばの余韻を最後まで楽しんでもらえるように工夫されています。

開店以来、行列が絶えない人気店!ラーメン激戦区・銀座で話題の「中華そば」を食べてきた_199601

開店以来行列が続いており、日によっては1時間近く並ぶ日も。週末は特に行列が伸びるので、時間に余裕をもって訪問してくださいね。


できるだけ待たずに食べたいという方は、平日の16時半から並ぶのがオススメ。平日は並ぶ人が少なく、夜の部開始の17時から間を置かずに入店できる日が多いようです。

まとめ

開店以来、行列が絶えない人気店!ラーメン激戦区・銀座で話題の「中華そば」を食べてきた_199602

長い行列に並ぶのは苦手という人も、極上の一杯を求めて並んでしまうという「中華そば」。並んで食べる価値がある極上の一杯を、友達を誘ってぜひ一緒に訪れてみてください。

銀座 八五

住所:東京都中央区銀座3-14-2 第一はなぶさビル1F

営業時間:11:00~スープがなくなり次第終了、17:00~スープがなくなり次第終了

定休日:水曜、第2木曜、第4木曜

最寄駅:東銀座

※2019年10月7日時点の情報です。メニューや価格等は、現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。

※価格は全て税込みです。

本記事内の情報に関して

※本記事内の情報は2019年10月07日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※本記事中の金額表示は、税抜表記のないものはすべて税込です。