【原宿】参道脇にズラリと並ぶ菊が見事/明治神宮 秋の大祭奉祝 菊花展

明治天皇と皇后の昭憲皇太后の御神霊をお祀りして大正9(1920)年に創建された「明治神宮」の菊花展は、大正15(1926)年にスタート。一年で最も重要な祭礼である秋の大祭(11月3日、明治天皇の御生誕日)に、各菊花会や有志から見事な菊の花がたくさん奉納されたことから始まりました。

現在も生け花や盆栽、崖から垂れ下がるような形に仕立てられた「懸崖(ケンガイ)」(写真上・中央)など、丹精込めて育てられた多彩な菊花が奉納され、その美しさで人々を魅了しています。

菊の花は御社殿へと延びる正参道の脇にズラリと並んでいて、近づくと甘くやさしい芳香に包まれます。

明治神宮 秋の大祭奉祝 菊花展

会場:明治神宮

開催期間:2023年10月25日(水)~11月23日(木・祝)

開催時間:開門から閉門まで ※10月と11月の開門時間は異なる

明治神宮
  • 所在地

    東京都渋谷区代々木神園町 1-1

  • 最寄駅

    明治神宮前〈原宿〉

  • 電話番号

    03-3379-5511

【湯島】菊花で飾られた渡り廊下や古典菊が風流/文京菊まつり

▲写真提供:文京区

▲写真提供:文京区

上野公園の不忍池近くにある「湯島天満宮(湯島天神)」で行われるのは、「文京菊まつり」。梅の花が有名な神社ですが、展示される菊花は、「懸崖」「千輪咲」「菊人形」など、その数1,000を超え、関東有数の規模で盛大に行われます。


中心となるのは、テーマを決めて作られる「盆庭」、一本の茎を枝分かれさせて一株から多数の花を咲かせる「千輪咲」、懸崖などの見事な鉢。

▲写真提供:文京区

▲写真提供:文京区

この他にも古典菊の「江戸菊」や「巴錦」など、普段なかなか見ることができない見事な菊もじっくり観賞できます。菊花で飾られた渡り廊下も風流でステキですよね。


拝観無料なので、この機会に足を運んで優雅な秋の一日を過ごしてみては?

文京菊まつり

会場:湯島天満宮(湯島天神)

開催期間:2023年11月1日(水)~11月22日(水)

開催時間:6:00~日没

湯島天満宮(湯島天神)
  • 所在地

    東京都文京区湯島 3-30-1

  • 最寄駅

    湯島

  • 電話番号

    03-3836-0753

【亀戸】6m超の「菊のスカイツリー」が人気/亀戸天神社 菊まつり

菊を好んだ菅原道真を祀る「亀戸天神社」では、昭和61(1986)年から菊まつりが開かれています。近年は本殿の正面を取り囲むように菊が展示され、道真公を慰めています。


展示される400鉢の中でとくに目を引くのは、実物の約100分の1のスケールで作られた6m超の「菊のスカイツリー」。境内からは東京スカイツリー(R)を望むことができ、多くの人が両方を一枚の写真に収めようとシャッターを切っています。

他にも一本の茎から同時に千輪の花が咲く「千輪咲」は直径約2mに及び、管状の花弁が特徴の「管物(クダモノ)」、江東区内の菊愛好家らが育て上げた花径約20cmの大輪なども咲き誇ります。


会期中には七五三詣の子どもたちも訪れ、境内はにぎわいを見せるでしょう。小菊即売会も予定されています。

亀戸天神社 菊まつり

会場:亀戸天神社

開催期間:2023年10月22日(日)~11月23日(木・祝)

亀戸天神社
  • 所在地

    東京都江東区亀戸 3-6-1

  • 最寄駅

    亀戸

  • 電話番号

    03-3681-0010

【小岩】壮大なスケールで咲き誇る菊の造景大花壇が見事/影向菊花大会

樹齢600年以上といわれる「影向(ヨウゴウ)のマツ」が有名な「善養寺」では、影向菊花大会が開かれます。昭和42(1967)年に始まった伝統ある菊花会です。


「影向」とは、神仏が仮の姿をとって現れること。丹精込めて育てられた菊は、それほど高貴に感じられるということですね。

大花壇「影向菊花 江戸川に咲く黄菊白菊の盛大」や盆栽など約1,000鉢が会場を彩り、訪れる人々を魅了します。目玉の大花壇は間口18m、奥行き7mもあり、その壮大なスケールに圧倒されること間違いありません。秋の江戸川を彩る作品の数々を観賞しに是非でかけてみて。

影向菊花大会

会場:善養寺

開催期間:2023年10月16日(月)~11月23日(木・祝)

開催時間:8:30~16:00

善養寺
  • 所在地

    東京都江戸川区 東小岩2-24-2

  • 最寄駅

    小岩

  • 電話番号

    03-3657-6692

まとめ

菊花展や菊まつりは、芸術品のような菊を間近に観賞できる貴重なイベント。この機会に、平安時代から愛され続ける和菊の魅力にふれてみては?

文/佐々木 志野

写真/掲載スポットの運営元より提供

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※本記事内の情報は2023年09月12日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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