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外国人も並ぶ行列ラーメン店「一風堂」のNo.1とは?濃厚スープの絶品メニューを名物社長に直撃!

地域限定の“ご当地ラーメン”の一つに過ぎなかった「とんこつラーメン」を、日本中に広め、さらには世界に発信していった一風堂。ラーメンを日本発クールカルチャーの一つに加えることとなった立役者としての功績は大きい。そんな河原成美社長に、お店のこだわりやおすすめメニューについて直撃インタビュー!

Date2019/08/23

カテゴリ
食・グルメ
エリア
東銀座

うちの入魂グルメ



世界中の人々から愛される象徴的な日本のラーメン/一風堂

うちの入魂グルメ_河原成美社長


―今やマンガやアニメと並ぶ“クールなコンテンツ”として、世界中の人々に認知されている日本のラーメン。間違いなくそのきっかけを作ったのは、一風堂だと言えるだろう。

「最初は九州のラーメンシーンを変えようとして博多に一号店を出しました。やがて東京・恵比寿に出店して手ごたえを感じ、“これは面白い”と、さらに視野と野望が拡大。50歳を機に海外に出店したいと考えるようになりました」と語るのは、一風堂の創始者にして株式会社力の源ホールディングスの代表である河原成美社長。



一風堂 店内

一風堂 湯きり


―今では14の国や地域に250店舗以上を出店するまでに至る。さらに東京の店舗には、ひっきりなしに外国人が訪れる。もはや一風堂の味は、グローバル・スタンダードになっていると言えるだろう。



社長おすすめNo.1メニュー/白丸元味

一風堂 白丸元味


―そんな“世界の一風堂”を率いる河原社長おすすめのメニューは、創業当時から提供を続ける定番中の定番「白丸元味」(750円/税抜)だ。

「一風堂が登場する以前の豚骨ラーメンと言えば、クセのある匂いが特徴で、スープを抽出する時間は通常6時間程度。それに対して私たちは一日以上かけて煮出し、豚骨のうま味を極限まで引き出しながら、独特の臭みをほぼ抜き去ることに成功しました」



一風堂 スープ


―臭みのないスープは、またたく間に旧来の豚骨ラーメンに抵抗を感じていた女性たちを虜にする。

「以来、スープは常に改良を重ねていき、現在の原材料と独自の『熟かさね製法』にたどり着きました。特注の窯で18時間炊いて、さらに丸一日、低温熟成させて仕上げたスープ『博多絹ごしとんこつ』は、まるでシルクのような滑らかさを実現しています」



一風堂 白丸元味


―濃厚なスープにマッチする細麺は、数種の小麦粉を緻密に計算したうえで独自配合し、絶妙な加水で練り込み、特殊な角刃で切る。

「私たちは既成概念にとらわれたり、昔ながらの変わらぬ味を頑固に守り続けているわけでもありません。店舗が増えた今でも各店の個性を大事に、一風堂は“個店の集合体”として展開しています。時代の変化や地域の特性に寄り添い、柔軟に形を変えながら進化を続けていく。私たちの役割は、一風堂だけでなく、日本のラーメンという素晴らしい文化を世界に発信することだと自負しています」

―細部にわたるこだわりと飽くなき探求心、そして変化を柔軟に受け入れ、姿かたちを変えていく・・・その大胆な姿勢が、世界が認める一杯を常に進化させていく。



社長おすすめNo.2メニュー/赤丸新味

一風堂 赤丸新味


―スタンダードな「白丸元味」に自家製香味油と特製の辛みそを加え、奥行きある味わいを実現した「赤丸新味」(820円/税抜)。赤い丼に注がれた白いスープの中央には、丼に負けないほど美しい真っ赤な辛みそが添えられている。

「まずは、『白丸』『赤丸』という名称を思いついた。お客様がお店に足を踏み入れたとたん、店員に『赤、ちょうだい』と一言、まるで合言葉のように呼び掛けてほしい。そんな思いを込めました」という河原社長。

―赤丸に使用されている辛みそは5種類の唐辛子にヤンニンジャン、豆板醤。そこにごま油で風味を加えている。香味油のベースになっているのは、意外にもオリーブオイルだ。

「数種の野菜の香りを抽出した油にオリーブオイルをプラス。定番の豚骨スープにコクとフレッシュな香りを加えています。見た目、香り、そして味のバランスを計算。“とんこつラーメン”の可能性を広げることとなった一風堂の自信作をお召し上がりください」



社長おすすめNo.3メニュー/一風堂からか麺

一風堂 一風堂からか麺


―実は「白丸」「赤丸」が登場するよりも前から提供され続けてきた、“一風堂の原点”ともいえるのが、この「一風堂からか麺」(850円/税抜)。1989年に大名本店で誕生して以来、進化を続ける根強い人気の一杯だ。

「まだ、大名本店だけだった時代、福岡・糸島のサーファーたちがたくさん立ち寄ってくれました。彼らの冷えた身体を温めてあげようという思いから、スパイシーなラーメンを提供しようというアイデアが生まれました」と河原社長は語る。

―自ら韓国食材が並ぶ市場に足を運び、複数のスパイスを購入し、研究を重ねながらベースとなる、みそを練り上げた。当時は一人で5kgほど作っていたという。



一風堂 肉みそ


「現在は、数種の調味料、唐辛子をブレンドした肉みそと特製のラー油をトッピングするスタイルに落ち着いていますが、まだまだ進化を続けています。実は、大幅なリニューアルを予定していて、現在、味の調整を行っているところ。また、私が手作りしていた当時の、原点の味に戻す予定です。楽しみに待っていてください」



一風堂はチェーンではない。あくまで“個店”の集合体だ

一風堂 河原成美社長


―国内151店舗、海外115店舗と、今や世界屈指のラーメン店に成長した一風堂。しかし、河原社長はチェーンという表現を嫌う。一店一店、個性を持つ“個店”を仕掛けているのだと言う。



一風堂 店内


「“一人のお客様と一杯のラーメン”という図式は、私が大名本店に立っていた時代から一切変わりはありません。ラーメンって、そういうものですよ。原点を忘れてはいけない。一風堂はあくまで“個店”の集合体なんです」。

―時代を意識しながら進化を続けつつ、出店する地域や環境に合わせて柔軟にスタイルを変え、様々な一風堂を創出して拡大していった。世界中の人々を幸福な気持ちにしてこれたのも、明確なコンセプトを持ちながら、柔軟に変化してきたからに他ならない。

「最近は、イベント『ニコニコ超会議』や音楽フェス『FUJI ROCK FESTIVAL』、『コミックマーケット』にもチャレンジ。VTuber(バーチャルYouTuber)のキャラクターを創出し、デザートのプリンをトッピングしたラーメンまで作りました。ラーメンをカルチャーとして昇華させる。こんなことを考えるラーメン店なんて、一風堂の他にはありませんよ」。

―何を仕掛けてくるか分からない、一風堂の今後の動向から、しばらく目が離せそうもない。



一風堂 河原成美さん

河原成美さん

1952年福岡県生まれ。79年レストランバーを開店して飲食の道へ。85年に「博多一風堂」をオープンし、翌86年に、力の源カンパニーを設立する。2008年のNY出店を皮切りに世界進出を果たす。2014年、外食産業界の発展と外食文化の醸成に寄与した功績が評価され「外食アワード10周年特別賞」を受賞する。

公式HPはこちら⇒ https://www.ippudo.com/



お店はコチラ!
一風堂 銀座店
住所:東京都中央区銀座4-10-3 セントラルビル1F
電話番号:03-3547-1010
営業時間:月~木11:00~翌2:00/金土祝前11:00~翌3:00/日祝11:00~翌1:00
定休日:無休
最寄駅:東銀座


INFOMATION
世界中からラーメンファンが訪れる、一風堂の銀座店。定番ラーメンはもちろん「ひとくち餃子」や「明太子ごはん」など、博多ならではのサイドメニューも人気。本場の味を堪能できる。



撮影/岡部敏明 取材・文/伊藤秋廣

※2019年8月23日現在の情報です。メニューや価格等は、現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※価格はすべて税込です。




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