うちの入魂グルメ



ホッとできる場所に!その思いが体現された酒場

うちの入魂グルメ_銀だこ大衆酒場・佐瀬守男さん


―日本国内は480店舗以上、海外には40店舗を展開。たこ焼きチェーンとして世界屈指の規模を誇る「築地銀だこ」ブランドから、2018年に新業態として誕生したのが「銀だこ大衆酒場」だ。



銀だこ大衆酒場 外観

銀だこ大衆酒場 たこ焼き


「10年前にスタートした『銀だこハイボール酒場』は、仕事帰りにたこ焼きをつまみながら“ちょい飲み”をするという文化を作りました。今度は、ファミリーで楽しんでいただける場所を作りたいと思ったのです」という佐瀬守男社長の言葉通り、週末には、昭和を思わせるどこか懐かしく親しみやすい店内に、子どもからお年寄りまで、幅広い年齢層の客があふれ、温かな活気に包まれる。そのテーブルには、もつ焼きや刺身、おでんなど、思い思いの酒肴が並べられているが、その中心には必ずといってたこ焼きが据えられている。

「ホットランドという社名には、ホッとする場所という意味を込めています。この銀だこ大衆酒場は、まさにそれを体現する場所であってほしいですね」



社長おすすめNo.1メニュー/たこ焼4個

うちの入魂グルメ_銀だこ大衆酒場 たこ焼


―佐瀬社長がイチオシするメニューは、もちろん看板商品の『たこ焼』(310円)。“皮はパリッと、中はトロッと、タコはプリッと”の独特な食感とうま味は、細やかなこだわりが幾重にも重なって実現し得るものだ。

「水分とオリジナルミックス粉の絶妙な配合により、“そのまま飲めるのではないか?”と思えるくらいの滑らかさを実現した生地に、素干しエビやカツオだし、青海苔など、それぞれの味と香りにこだわった素材を丁寧に混ぜ合わせます。使用するタコは丁寧に塩もみして、そして大ぶりに切り分けています」

―もちろん、焼き方にもこだわりが詰まっている。

「社員全員、当社の研修センターで2週間かけて、しっかり腕を磨いてもらい、さらに独自開発した“振動式たこ焼き機”がその技術をサポート。『築地銀だこ』ならではの味を、この酒場でも楽しめるようにしています」



うちの入魂グルメ_銀だこ大衆酒場 たこ焼き各種


―さらに、注目は、銀だこ大衆酒場の限定メニュー。お酒と一緒に食べておいしいメニューを開発しているという。

「変りダネで気に入っているのは、たこ焼きと一緒にチャンジャとクリームチーズを韓国海苔で包んで食べるメニュー。癖になる味わいですよ」

―ほかにもしらすがたっぷり乗ったたこ焼きなど、ここでしか味わえないメニューも。酒のつまみ感覚で食べられる味がそろう。

「今後はあらゆる地下鉄の出口近くに積極的に出店し、“たこ焼きをつまみに一杯”という楽しみ方を定着させたいですね」



社長おすすめNo.2メニュー/明太焼そば

うちの入魂グルメ_銀だこ大衆酒場 明太焼そば


―「銀だこ大衆酒場」でしか味わえないメニュー、焼きそばカテゴリの中から、佐瀬社長がチョイスしたのが「明太焼そば」(680円/税抜)。

「ホットランドのルーツは、実はたこ焼き屋ではなく焼きそば屋。ちょうど30年前に群馬の桐生市で小さなお店を始めました。そういった意味でも、焼きそばには強いこだわりと思い入れがあります」



うちの入魂グルメ_銀だこ大衆酒場 焼きそば


―特徴は、もちもちの中太麺をしっかり焼き込んで表面をパリッとさせ、麺そのものにコシを持たせること。

「ソースの焦げた匂いが食欲をそそる、スタンダードなソース焼きそばもおいしいのですが、明太子専門店とのコラボにより、私が開発した『明太焼そば』は、お酒のつまみにピッタリ。リピート率が高いメニューになっています」

―味付けはソースではなく、薄口のしょうゆを使用。魚介をたっぷり混ぜ焼きし、上からたっぷり明太ペーストをかけている。

「しっかり絡めていただくと、ビールにも日本酒にも、もちろんハイボールにもぴったりなつまみに。お酒が好きな方にはたまらない、やみつきになる一品です」



社長おすすめNo.3メニュー/牛ハラミ串

うちの入魂グルメ_銀だこ大衆酒場 牛ハラミ串


―佐瀬社長が、銀だこ大衆酒場限定のもつやきカテゴリの中からピックアップしたのは、「牛ハラミ串」(1本280円/税抜)だ。

「当初は、レバーやカシラなど、一般的な豚のもつ焼きからスタートしたのですが、海外のお客様が多くご来店いただくようになったため、牛肉のメニューも取り入れることにしました」。

―軟らかな肉質のハラミを厳選し、韓国焼肉をヒントとした下味をつけて、さらに軟らかくなるよう工夫しているという。炭火でじっくり焼き上げて肉汁を閉じ込めているため、一口かみしめるたびにジューシーな味わいが口一杯に広がる。

「シャリアピンステーキからヒントを得て、それを大衆価格でご提供できるようにと工夫を重ねながら開発した、たまねぎベースのしょうゆダレをかけています」



うちの入魂グルメ_銀だこ大衆酒場 ハイボール


―もちろん、お酒との相性を意識したメニューなのだが、特にハイボールと一緒にいただくのがおすすめなのだとか。

「当店の角ハイボールは、他店に比べて明らかに炭酸の圧が強い。しかもレモンを入れて作っているのですっきり切れ味があって、しっかり味付けされた牛肉との相性も抜群。一緒に味わって欲しいですね」



訪れる人々が笑顔になれる場所を作っていきたい

うちの入魂グルメ_銀だこ大衆酒場 ・佐瀬守男さん


―群馬県桐生市で産声を上げた、ホットランド。初日の売り上げ350円から始まったという・・・。

「そこから必死になって、焼きそば、アイスクリームと、扱うメニューを増やしていきました。そうしたら、もう“何屋”だかわからない状態に。そこで心機一転、たこ焼きだけにしぼって、すべてを賭けようと決意。『築地銀だこ』1号店をスタートさせることになるのですが、オープン前日から“これはイケる”と確信を持っていました」



銀だこ大衆酒場 店内

銀だこ大衆酒場 たこ焼き


―以来、破竹の勢いで躍進を続け、今から10年前に、新業態「銀だこハイボール酒場」を立ち上げることに。そこからさらなる新たなチャレンジをするようになったきっかけが、2011年に発生した東日本大震災だったという。

「被害にあった方々のお役に立ちたいという思いから本社を石巻に移し、人が集まり、楽しめる場所を提供しようと、現地の方を雇用し、横丁スタイルの復興商店街をオープン。たこ焼きや寿司など専門店の味を気軽に楽しんでいただける空間を作りました」

―この経験から、一つの空間にいくつもの店舗が営業する、いわゆる“横丁スタイル”の業態を展開していく。2017年には浅草ホッピー通りに「三ちゃん横丁」、2018年には西船橋に「ギンダコ西船横丁」・・・と、オープンが続く。

「実は、今回の取材場所である『銀だこ大衆酒場 上野店』の地下には、『スナック横丁』があります。1階の銀だこ大衆酒場では食事メインで楽しんでいただき、2次会を地下で、という使い方ができるんですよ。そんな風に、これからも皆さんが笑顔になれる場所を提供し続けたいですね」



銀だこ大衆酒場・佐瀬守男さん

佐瀬守男さん

1962年群馬県桐生市生まれ。25歳で焼きそば店を開業後、たい焼き、今川焼、おむすび、アイスクリームなどさまざまな業態に手を広げる。97年にたこ焼きに特化した「築地銀だこ」をオープン、大ヒットさせ一気に全国展開する。現在は、「築地銀だこハイボール酒場」「銀だこ大衆酒場」など多様な業態を展開。香港、台湾、アメリカなどにも出店をしている。2014年東証マザーズ上場、15年には東証一部に昇格した。

公式HPはこちら⇒ https://www.gindaco.com/highball/taisyu.php



お店はコチラ!
銀だこ大衆酒場 上野店
住所:東京都台東区東上野3-18-11 まるかビル1F
電話番号:03-6284-2655
営業時間:月~金 11:30~23:00(LO 22:30)/土日祝 11:30~22:00(LO 21:30)
定休日:無休
最寄駅:上野


INFOMATION
銀だこ大衆酒場 上野店では、「『レッツエンジョイ東京』を見た」と言った人に、「角ハイボール」360円(税抜)を200円(税抜)でサービス!期間は、2019年6月25日(火)~7月31日(水)まで。



撮影/岡部敏明 取材・文/伊藤秋廣

※2019年6月21日現在の情報です。メニューや価格等は、現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※価格はすべて税込です。




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※本記事内の情報は2019年06月21日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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