Lets ENJOY INTERVIEW vol.49



中野、三軒茶屋…。私の原点となるような街が東京にもできてうれしい!

上白石萌音さん



―透明感のある見た目に、力強くて伸びのある声を持つ、上白石萌音さん。幼少時代を鹿児島でのびのびと過ごし、今は東京暮らしだ。

「最初は、東京の人は冷たいっていうイメージがあったのですが、そんなことは全然なかったです。当時は、通っていた学校から近い中野区に住んでいたのですが、近所の商店街の人はみなさん優しくて、良い思い出しかないです。古い街並も残っていて、面白い街でしたね。仲の良い友達が住んでいるので、今でもよく遊びに行きます」


―最近は出かけるエリアが広がり、

「昨日は舞台を観劇するために三軒茶屋に行って、観劇した後は駅の辺りをぶらぶらしていました。実は6歳のときに三軒茶屋の劇場で舞台に出たことがあって、当時と21歳になった今では景色が全く違って、懐かしくちょっと感慨深かったです。中野もそうですが、自分の原点みたいな場所が東京にもできて、何かうれしいですね」


―そんな上白石さんは、妹の萌歌さんとよく出かけるのだとか。

「ご飯を食べに行くことが多いです。最近だと、吉祥寺の『まめ蔵』っていうカレー屋さんに二人で行きました。じっくり煮込まれたカレーがすごく美味しかったです。これからの暖かい季節、お散歩がてらいろいろな街で新たなお店を開拓したいです!」


―では今号の特集エリア・銀座について尋ねると、

「“洗練された大人な街”という印象ですね。“銀座でお買い物”というだけで、背筋が伸びると言いますか(笑)。所属事務所が銀座の近くにあるので、ふらっと出かけることもあります。最近だと『GINZA SIX』内にある『銀座 蔦屋書店』に行きました。本好きの私としては、何時間も居られるくらい楽しい場所!最新の書籍から海外のマニアックな写真集まで、ジャンルごとに細かくレイアウトされていて、圧倒されました」


―膨大な本の中から購入したのは、何ともシブい一冊。

「伊丹十三さんの『ヨーロッパ退屈日記』というエッセイで、めちゃくちゃ面白いです!デザインが気に入ったことと、本の帯に『本書を読まずしてエッセイを語ることなかれ』と書いてあって、それが購入の決め手になりました(笑)。伊丹さんのエッセイは他にもたくさんあるので、次を読むのも楽しみです」


この作品をみて、イヤというほどキュンキュンしてほしいです(笑)

上白石萌音さん



―「絶対にウソだ!」。これが本作『L♥DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』のオファーをもらった際の、上白石さんの率直な感想だったそう。

「少女漫画のヒロインのお話が私にくるわけがないっていう感じで、驚きを通り越して疑いしかなかったです。なぜ私なんだろうって、“?”ばかりが浮かびました。そしてこれが事実だって分かったときはもう、えらいことになったぞっていう(笑)。とにかく今できることは全てやろうっていう気持ちでした。不安が大きかったのですが、当時はまだ19歳で、これが10代最後の作品で、今しかできない作品であり役柄だなって思い、心を決めて挑みました」


―そして台本を読んだときに、新たなショックを受けた。

「胸キュンシーンの数々に愕然としました(笑)。恥ずかしいですし、これは相当努力をしないと相手役のお二人に申し訳ないなっていう。でもすごい玲苑(レオン=横浜流星)のセリフの中に『何でこんな普通の女が』っていうセリフがあって、それにちょっと救われましたね。私が演じる葵はいわゆる少女漫画のヒロインというよりは、平凡で自信もないタイプの子だったので。それならできるかもしれないって思わせてくれたんです」


―そんな数ある胸キュンシーンの中で、最も頑張ったシーンがある。

「柊聖(シュウセイ=杉野遥亮)とキスをした後に『おかわり』っていうシーンがあるんですけど、あれはすごく恥ずかしかったです(笑)。もともと台本には無かったセリフなのですが、監督が現場でひらめいてしまって。しかも撮影の序盤でその指令がきたので、私にとってはけっこうな試練でしたね。でも葵だって恥ずかしいだろうから、私もお芝居で恥ずかしさや照れを消す必要はなかったので、なんとか乗り越えられました」


―現場では、杉野遥亮さんと横浜流星さんの二人のイケメンに囲まれていたが、二人にはどんな印象を抱いたのだろうか。

「二人とも共通していたんですけど、最初はとっつきにくいというか、クールなイケメンなので、何を考えているか分からないという感じでした。でも話すにつれて、徐々に人間味があふれてきました(笑)。杉野さんは発想がすごくユニークで、思考が人の斜め上を行くような方で、話していて本当に面白かったです。横浜さんはハイテンションで、居るだけでその場がパッと明るくなるような方で。
私が思うに、二人は役柄そのものだったんじゃないかなって。二人は以前にも共演をされていたので、むちゃくちゃ仲良しで、私はその間に入るということで少しドキドキしていたのですが、快く受け入れてくれました。あと私は恋愛映画が初めてだったので、経験者である二人がリードしてくださったりして。最後まで演じられたのは、冗談抜きで、二人のおかげだと思います」


―そんな上白石さんが思う本作の見どころとは。

「好きな人と一緒に住みたいとか、イケメンに取り合われたいって思うことって、女の子ならみんな通る道だと思うんですよね。でも実際はそういうことはなくて…。私も中学生のときは、高校に行けばいろいろなキュンキュンが待っているんだろうなって思っていましたが、そんなことはなかったですし(笑)。
その行き場のない気持ちをどこにぶつけるのかっていったら、こういう作品だと思うんですよね。だから世の女の子も、作品の中の葵に自分を投影して見ていただきたいです」




photo:Megumi Uchiyama hair&make up:Tomoko Tominaga(allure) stylist:Koji Oyamada text:Kei Osawa

ワンピース 参考商品(SNIDEL)




PROFILE&INFOMATION

上白石萌音

かみしらいし・もね 1998年1月27日生まれ。鹿児島県出身。
2011年の第7回「東宝シンデレラ」オーディションで審査員特別賞を受賞し、同年放送のNHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』でドラマデビューを果たす。その後はさまざまなドラマや映画に出演。また女優として活動する一方で、声優や歌手としても活躍。ミュージカルや舞台にも出演するなど、その才能を多ジャンルで発揮している。



映画『L♥DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』

映画『L♥DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』

高校生の西森 葵(上白石)は、学校一のイケメン・久我山柊聖(杉野)の家でボヤ騒ぎを起こしたことを機に、葵の家で柊聖と一緒に暮らすことに。次第に惹かれあっていく二人はその後付き合うこととなり幸せな同居生活を送っていたが、ある日突然、柊聖のいとこ・久我山玲苑(横浜)が同じ高校に転校してきたことで、二人の関係性が変化していく…。2019年3月21日より全国ロードショー。出演:上白石萌音、杉野遥亮、横浜流星 ほか 配給:東映

©「2019 L♡DK」製作委員会





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GINZA SIX

最先端のスタイルとサ―ビスや環境がそろう商業施設。屋上庭園「GINZA SIX ガーデン」(屋上)も併設。


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最寄駅:銀座/東銀座/有楽町/日比谷
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銀座 蔦屋書店

世界中から集めたアートの本を居心地の良い空間で堪能できる書店。ギャラリーとカフェを併設、コーヒーを片手にアートと本を楽しめます。


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最寄駅:銀座/東銀座/有楽町/日比谷
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※本記事内の情報は2019年03月22日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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