濃厚な醤油スープとたっぷりの九条ネギ!京都を代表するラーメンが、新宿で味わえる/本家 第一旭 新宿店

本家 第一旭 新宿店_開店前


「本家 第一旭 新宿店」は、新宿御苑前駅から徒歩約3分の路地裏にあります。平日11:00の開店前で、この行列!どんな一杯が味わえるのか、期待値は一気に最高潮に達しました!

本家 第一旭 新宿店_券売機


注文は食券制で、店の入口に置かれた券売機で購入します。ラーメンの味は、醤油のみ。「メンマ」(50円)や「煮玉子」(100円)などのトッピングもあります。この日は、シンプルに「ラーメン」(780円)を注文。


本家 第一旭 新宿店_本店暖簾


カウンター13席のみの店内に入ると、真っ先に目に飛び込んでくるのが壁にかけられた本店の暖簾(のれん)。

「本家 第一旭」は、戦後間もない1947(昭和22)年、京都駅前の通称「たかばし」といわれる地区に誕生しました。その後、のれん分けするなどして、「神戸ラーメン 第一旭」「特製ラーメン第一旭」など、西日本を中心に分家も多数登場。そのような中、ここ新宿店は「本家 第一旭」の直系として東京に初出店。「東京にいながらにして、京都の本店の味を堪能できる!」と、ラーメン通のあいだで評判になっています。


本家 第一旭 新宿店_店長清水さん


店主の清水勇吾さんは、京都たかばし本店に15年勤めたベテランです。「材料も、つくり方も、本店とまったく同じ。東京の方の味覚に合わせて、味を変えるようなことはしていない。ただ、京都とは水が違うので、麺の茹で時間などは多少調節している」と話します。


本家 第一旭 新宿店_たかばし本店写真


店内の片隅には、たかばし本店の写真も飾られています。

そもそも、なぜ東京に進出したのか。清水さんによれば、「ここ数年、たかばし本店にはインバウンドのお客さんも多く訪れるようになり、早朝5時の開店から行列が絶えず、1時間待ちという状況も珍しくなくなった。繁昌するのはうれしいけれど、常連さんがなかなか来店しづらい状態が心苦しくもあり……。それで心機一転、新しいお店を立ち上げて腕を振るうことにしました。せっかくなら、全国から有名ラーメン店が集まる東京で勝負しようと、社長に志願して赴任してきたというわけです」とのこと。

清水さんの言葉からは、たかばし本店と、そこを訪れるお客さんへの愛情が、ひしひしと感じられました。「本店の味を守り続ける」という清水さんにお願いすると、ラーメンづくりを見せてもらえることに。ありがとうございます!


本家 第一旭 新宿店_スープ


まずスープは豚骨をメインに、チャーシュー用の豚バラと肩ロースも加えて強火で約2時間半煮込んでつくります。豚骨から成分がしみ出して白濁する直前に火を止め、澄んだスープに仕上げているとのこと。

「豚バラ肉は、大貫(たいかん)と呼ばれる大人のメス豚のものを使用しています。肉質はちょっとかためだけど、いいダシが出るんですよ」(清水さん)


本家 第一旭 新宿店_麺


麺は、京都の有名製麺会社「近藤製麺工場」の中太ストレート麺。保存料は不使用で、小麦の配合割合などは企業秘密とのこと。

「茹で時間は数分ですが、明確には決めていません。季節、その日の天候、湿度によって麺の状態が変わるので、そのときの状況にあわせてベストなタイミングで茹で上げています。もちろん、かため、やわらかめのオーダーにも対応しているので、注文時にお声がけください」(清水さん)


本家 第一旭 新宿店_醤油


醤油は、京都の老舗メーカー「五光醤油」のもの。どんぶりに注ぐと、いい香りがフワッと漂います!


本家 第一旭 新宿店_調理1


醤油を入れたどんぶりに、濃厚なスープをザルで漉して入れ……


本家 第一旭 新宿店_調理2


茹で上げた麺を投入!


本家 第一旭 新宿店_調理3


豚バラと肩ロースの2種類のチャーシューをのせて……


本家 第一旭 新宿店_ラーメン


もやしとたっぷりの九条ネギをトッピングして、「ラーメン」(780円)の完成!とっても、美味しそう!!


本家 第一旭 新宿店_チャーシュー


チャーシューの肩ロースは脂身が少なく、しっかりした肉質。一方、豚バラのほうは、脂身がやや多めで、口のなかでとろけるような食感。一杯で2種類のチャーシューが楽しめるなんて、うれしいですね!


本家 第一旭 新宿店_麺


麺は、パスタでいえばアルデンテのような噛みごたえがある食感で、カタ麺好きの私にはぴったりでした!つるつるで喉ごしもよく、醤油の味がしっかりするスープとの相性もバツグン。濃厚な豚骨のうま味がギュッと凝縮された一杯です。


本家 第一旭 新宿店_辛味噌


卓上には自家製の辛味噌も。これを入れると辛さとともにコクが増し、スープの味がグンと引き立ちます。タイミングをみて、少しずつ投入しましょう。


本家 第一旭 新宿店_どんぶり


ついスープも全部飲み干してしまいました!ボリュームもたっぷりで大満足。絶対、また訪れたいと思います!

「本家 第一旭 新宿店」は平日22:00まで営業していますが、300杯売れた時点で閉店となるため、夕方頃に店じまいしてしまうことも少なくありません。確実に食べたいなら、開店直後に行くことをオススメします!

仲良しの友人となら、店前に並ぶ時間も退屈しないはず。至極の一杯をめざして、新宿にでかけましょう!


本家 第一旭 新宿店
住所:東京都新宿区新宿1-13-7 東宝ビル1F
電話番号:非公開
営業時間:月〜土11:00〜22:00、日・祝11:00〜15:30 ※300杯スープ売り切れで閉店
定休日:なし
最寄駅:新宿御苑前




取材・文/ナカザワナオ 撮影/コウノユタカ


※2019年2月18日時点の情報です。料金や内容など、情報は変更になる場合があります。
※料金はすべて税込です。


本記事内の情報に関して

※本記事内の情報は2019年02月18日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※本記事中の金額表示は、税抜表記のないものはすべて税込です。