透き通っただしに、彩り豊かなおでん種。九谷焼の器でいただく金沢のおでん/金沢乃家 九段下店

金沢店内


地下鉄・九段下駅から徒歩約1分、「金沢乃家 九段下店」は、石川県の郷土料理を楽しめる居酒屋です。


金沢日本酒


石川県にある全ての蔵元、38蔵の日本酒45種をそろえています。蔵元が直接来店して行う「日本酒の会」も定期的に実施しているとか。


金沢おでん


日本酒と一緒にいただきたいのが、「金沢おでん八種盛り合わせ」(1,166円)です。 金沢おでんならではのおでん種は、「車麩」「赤巻きかまぼこ」「フキ」の3つ。

石川県では、麩の専門店があるほど麩をよく食べます。おでんの車麩は、口に入れると、たっぷり染みこんだだし汁がジワーっと広がります。

赤いかまぼこは、北陸の食文化で、お祝いの席などで振る舞われたりするそう。山菜のフキもおでんによく合います。

その他、大根、牛スジ、タケノコ、たまご、コンニャクなどが入っています。おでんの具は全体的に茶色いイメージがありますが、金沢おでんは彩り豊か!


金沢刺身


金沢の台所「近江町市場」から直接仕入れているという「鮮魚の刺身盛り合わせ」(写真は3人前)もオススメです。仕入れ状況によって種類や価格は変動するので、詳しくはお店の方に尋ねてみてくださいね。

また、料理を盛る器に石川県南部の伝統工芸品「九谷焼」を使用することもあり、なんとも趣があります。金沢の食文化を、美しい器とともに堪能してください。



金沢乃家 九段下店

住所:東京都千代田区九段北1-2-3フナトビルB1
電話番号:03-5215-0800
営業時間:月〜金11:30〜14:00、月〜木17:00〜23:00、金17:00〜23:00、土17:00〜22:00
定休日:不定休
最寄駅:九段下




静岡流は、どこか懐かしい庶民派おでん。静岡ならではのおでん種を楽しんで♪/酒道 ハナクラ しぞーかおでん 荻窪店

ハナクラ店内


本場の静岡おでんが楽しめる「酒道 ハナクラ しぞーかおでん 荻窪店」は、JR荻窪駅から徒歩約1分。店内には、おでんの屋台に見立てたカウンター席が!


ハナクラおでん


静岡おでんといえば、この真っ黒な汁。牛スジを2~3時間煮込んでだしをとり、しょうゆで味付けした汁を、毎日継ぎ足しながら使っています。ただし、汁は飲まないのが静岡流なんだとか。


ハナクラおでん皿


「おまかせ10本盛り」(888円)。大根やたまご、しらたきなどの定番はもちろん、静岡おでんならではの種も入っています。


ハナクラおでん皿2


たとえば、鱈のすり身を練って素焼きにした「白焼き」(129円、写真左)。関東でいうはんぺんに近いですが、はんぺんよりもモチモチした食感です。「黒はんぺん」(43円、写真右)は、イワシや鯖のすり身をひらべったく成形したもの。関東でいうつみれに近い味わいです。


ハナクラおでん小皿3


牛の肺「ふわ」(162円、写真右)は、ふわっとしたやわらかい食感から、そう名付けられたもの。馴染みのない部位ですが、静岡では定番です。

また、「スジ」(129円)という種も静岡おでんならでは。ラーメンに入っているなるとから、渦の模様をとったような練りものです。だし粉と青のりをたっぷり振りかけていただきましょう!


ハナクラおでん皿3


おでんの具にチーズをのせて、表面を炙った「チーズおでんセット」(518円)も、また違った味わいで一興です。

静岡おでんは、駄菓子屋で食べられることも多く、静岡の人にとっては子どもの頃からなじみのある味なのだとか。


ハナクラおでん瓶


静岡の酒蔵や酒屋から仕入れているというご当地日本酒もハナクラの自慢です。東京ではなかなかお目にかかれない、貴重な銘柄がラインナップ!

今宵は静岡のソウルフードをつまみに、乾杯しましょう♪



酒道ハナクラ しぞ〜かおでん 荻窪店

住所:東京都杉並区上荻1-14-1第一魚耕ビルB1
電話番号:03-6915-1087
営業時間:16:00〜24:30(L.O.24:00)
定休日:12月31日~1月4日
最寄駅:荻窪




食べれば青森が好きになる。海の恵みに満ちた、やさしい味わいのおでん/跳人 神田本店

跳人内観


JR神田駅から徒歩約1分。「跳人(はねと)神田本店」は、青森の文化がつまった居酒屋です。

壁には「青森ねぶた祭」のポスターがずらり。迫力満点の本物のねぶたも飾られています。青森出身という店主の青森愛がひしひしと伝わってきます。


跳人日本酒


帝国ホテルでソムリエをしていた経歴のある店主。ワインの品揃えもさることながら、おでんに合う青森の日本酒の種類も豊富です。オススメはすっきりと飲みやすい「豊盃」。日本酒に慣れていない女性でも、ワインのようにスイスイいけます。


跳人おでん


「生姜味噌おでん」(790円)は、透き通った昆布だしの汁がたっぷり。この汁、なんともほっとする味わいで、最後の一滴まで飲み干してしまうほど。生姜味噌を溶くと、これまたやさしい味に。

生姜のすりおろしを味噌だれに練り混ぜるのは、跳人のオリジナル。生姜は体を温める作用があるので、おでんを食べて温まってほしいという、寒い地域らしいアイデアです。
生姜味噌は、そのままご飯にのせたり、おにぎりの具にしたりしても美味しいはず!

具は、「ねまがり」という東北でよく食べられているタケノコや、ホタテ、昆布などが特徴的。そのままでも、生姜味噌をちょこんとのせていただいても絶品です。


跳人たまご


そのほか、ぜひ注文してほしいのが、「けっこみそ(貝焼き)」(790円)です。だし汁にたまごと味噌を合わせ、ホタテを混ぜて焼き、青ねぎをのせています。青森の郷土料理で、具は家庭によって白身魚や豆腐などさまざまなのだとか。

器はなんとホタテ貝。海の恵みが豊かな青森ならではですね。 口に入れると、たまごがふわふわしていて落ち着く味。お腹の中から癒やされます。

跳人では、定期的に津軽三味線のライブを行っており、舌だけでなく、耳からも青森の文化を感じられます。ここへ来たら、誰もが青森を好きになること間違いなし!



跳人 神田本店

住所:東京都千代田区鍛冶町2-2-9 第2登栄ビルB1F
電話番号:03-5294-7455
営業時間:月~金11:30~14:00、17:00~24:00(L.O.22:30) 土16:00~24:00(L.O.22:30)
定休日:日曜、祝日、GW、お盆、年末年始
最寄駅:神田




シェフが提案する新しいスタイルのおでん。京都由来の品が漂う金色のだし/京都ぎおん まろまろ庵 恵比寿西口店

金のおでん


京おでんをベースにした「金のおでん」(324円〜)をいただけるのが、JR恵比寿駅から徒歩約5分のところにある「京都ぎおん まろまろ庵 恵比寿西口店」です。

「金のおでん」は、毎日6時間以上かけて作られる金色のだしが特徴。老鶏(ろうけい)丸鶏と利尻昆布、数種類の野菜を煮込み、天日塩(てんじつえん)で味付けしています。

老鶏というのは卵を産まなくなった鶏で、中華料理では高級なだしの材料として使われます。利尻昆布も、料亭などでおなじみの食材ですね。野菜は、タマネギやニンジンなど甘みの出るものを使用。シェフが考案した、こだわりの極上だしです。

しかも、だしが完成したらいったん冷まし、オーダーが入ってから温めなおしているそう。そうすることで、具の旨みを逃がさないようにしているのだとか。

金のおでん大


大人数で食べるときは、「名物!金の京おでんの盛り合わせ」(2,570円)を。
ぐつぐつ煮込むというおでんの常識を覆す料理法。他にはない美味しさを堪能してください。


まろまろトマト


女性に大人気なのが、トマトのおでん「まるごと完熟トマト&モッツァレラ」(626円)。トマトは酸味の少ないものを厳選し、専用の冷蔵庫で3日間寝かせて熟成しています。


黒おでん


「黒の牛だしおでん」(1,598円)は、牛すじを6時間煮込んだというだしに、特選たまり醤油と熟成さくら味噌で味付けしたもの。「金のおでん」とはまた違った、コクのある味わいです。

おでんは庶民的な食べ物というイメージがありますが、まろまろ庵はオシャレなおでん屋。店内は重厚感のある落ち着いた雰囲気で、シャンパンやワインも豊富にそろっています。 ワイングラスを片手に、新しいおでん体験をしてみませんか?



金のおでん 京都ぎおん まろまろ庵 恵比寿西口店

住所:東京都渋谷区恵比寿西2-17-5サンビレッジ代官山B1
電話番号:03-5784-1190
営業時間:17:00〜翌1:00(L.O.23:15)
定休日:日曜、12月31日~1月4日
最寄駅:恵比寿、代官山




 取材・文/よしだまお


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