【秋葉原】60種類も！塩辛専門店「駿河屋賀兵衛」レポ

アワビ、ウニまで塩辛に！60種類の塩辛を味わえる塩辛専門店／駿河屋賀兵衛 神田万世橋店

酒飲みや塩辛好きなら絶対に知っておきたいお店「駿河屋賀兵衛 神田万世橋店」は、秋葉原駅電気街口から徒歩約4分、神田駅北口からは約6分。仕事帰りにサクッと立ち寄りやすい好立地です。

明治時代に誕生した旧万世橋駅を活用した「マーチエキュート神田万世橋」の一角に佇んでおり、レトロで情緒あふれる雰囲気を感じながら、ほろ酔い気分になれますよ。

店内に一歩踏み込むと、コンクリート造りのモダンでオシャレな雰囲気に一変！

すべてカウンター席なので、少人数で隠れ家的に活用するのが良さそうです。

同店で提供している塩辛は最大約60種類ほど。季節によって内容を変えているため、常時約40種類の中から好きな塩辛を選べます。

「塩辛＝イカの塩辛」という認識でいた筆者は、あまりの種類の多さに困惑してしまいましたが、イカだけでなくさまざまな食材を使った塩辛がいただけます。

塩辛はすべて単品注文が可能ですが、まずは色々な種類を食べてみたいので、8種類をお得に食べられるセットメニュー「八点・傾奇物」（2,380円）を注文。

単品は400円〜900円まで100円ごとに6段階の価格設定なので、さまざまな種類を試してみたいなら断然セットがお得です。

こだわりの器に乗った色とりどりの塩辛は、思わず写真に残しておきたい美しさ。塩辛もSNS映えしてしまうなんて、恐ろしい時代になったものだと感心してしまいます。

さっそく塩辛をいただきたいところですが、飲兵衛にとって、おつまみとお酒の組み合わせも重要。

そこで今回は店長さんオススメのお酒をいくつか紹介していただきました。

日本酒でしっぽり塩辛を味わうなら、島根県産の「死神」（700円）をまず飲んでみてほしいとのこと。

優しいお米の味がじんわりと広がる旨口の日本酒は、おつまみを選ばないオールラウンダー。クセが少なく日本酒初心者でも飲みやすい一品です。

ガーリックやチャンジャ系の刺激ある塩辛にピッタリなのが、フルーティな生ビール「白穂乃香プレミアムホワイト“しろほのか”」（写真上・680円）。

ウニやイクラ、アワビなど、食材本来の繊細な旨味を感じながらじっくりいただくなら、宮崎県産の白ワイン「イシコリドメシャルドネ」（グラス・900円）がオススメなのだそう。

塩辛とお酒の相性を確かめながら、バリエーション豊かな楽しみ方ができるのも、同店の特色の一つです。

意外な組み合わせが実は相性抜群！なんて発見を、友だちと探してみるのもいいですね。

奥が深すぎる！和洋折衷創作塩辛11種食べ比べ！

8種類注文した塩辛の中からまずいただいたのが、王道のイカの塩辛「暁〜長期熟成塩辛」（単品・600円）。

塩辛と言えばコレ！という、食べ慣れたイカのコリッとした食感が心地よいのはもちろんですが、かなり濃厚なその味は、思わず目を閉じて噛み締めてしまうほどの美味しさ。

コク深くじんわりと広がる風味に、お酒が止まらなくなりそうです。

ちなみに同店ではバゲット300円、ご飯200円で注文できるので、お酒を飲まずとも塩辛をたっぷり味わえるのもうれしいポイント。

がっつり飲みたいのか、しっかりとご飯を食べたいのか、気分に応じて使い方を変えられますよ。

サメとイカの軟骨を南高梅と酒盗で漬け込んだ「骨香雪（こっこうせつ）」（単品・700円）は、コリコリ食感がクセになりそうな一品。

ほんのり感じる梅の酸味がとても爽やかで、さっぱりといただける塩辛です。

一風変わった創作塩辛も楽しめるのが同店の特徴。

こちらの「たこガーリック」（単品600円）は、その名前の通りガーリックが効いたパンチのある塩辛。

暑い夏場、ビールを豪快にゴクゴク飲みたい時にピッタリです。

甘辛の「ほたて塩辛」（単品・500円）は、歯ごたえのあるホタテの貝ひもが、どんどんお酒を進めてくれます。

日本酒、ビール、ワインどれとも相性が良さそうですが、個人的には貝ひもの食感を十分楽しんでからビールで流し込む飲み方が好みでした。

川海苔の香りが鼻に抜けていく「海苔いか利休」（単品・700円）は、西京味噌を使ったまろやかな味わい。

塩気は控えめで優しい風味の一品は、旨口の日本酒でしっぽりちびちびといただくのが正解です。

繊細な蟹肉と数の子のプチプチ食感のコントラストが素晴らしいのが、「ずわい蟹塩辛」（単品・700円）。

カニをメインにしつつ、一口でイクラの存在感も際立つ、とても味のバランスのいい塩辛でした。ご飯に乗っけかき込みたい！

筆者がワインとの相性No.1だと感じた塩辛が、「バジリコいか」（単品・700円）です。

和食の塩辛のはずなのにイタリアの風を感じる、とても不思議な感覚。ワインと塩辛って合わないのでは・・・と思っていましたが、めちゃくちゃ合いますよ！

刺激的な塩気とふんわり香るワサビが絶妙なコンビネーションの「シラス塩辛」（単品・700円）は、日本酒でいただくのがオススメ。

今回いただいた塩辛の中では1番塩辛いので、すこしずつちびちび味わってください。

ここで8種食べ終えましたが、まだ見ぬ新たな塩辛にもっと出会いたいということで、さらに3種単品でオーダー。

磯の香りがたまらない「虎金〜粒雲丹いか塩辛」（単品・800円）は、なんとウニを塩辛にしてしまった贅沢な一皿。

9品も美味しい塩辛を食べていると、どんなものも塩辛にすればさらに美味しくなるんじゃないかと思うほど、塩辛の魅力にどっぷりハマってしまいます。

こちらも高級食材アワビを贅沢に使った一品「あわび肝オイル漬け」（900円）。

ぷるんぷるんのアワビをひと噛みすれば、ジューシーな旨味が一気に口の中に飛び込んでくる・・・。幸せな気分にしかなりません。

名残惜しいですが、これで最後の11種類目。

燻製したイカの塩辛という、美味しくないわけがない「英燻〜燻製いか塩辛」（700円）は、とっても香り高くスモーキーで上品。

チーズの風味をほんのり感じるため、ワインとの相性抜群。塩辛の概念を完全に覆された創作塩辛でした。

ちなみにメニュー表にもその塩辛にあうお酒の種類が書いてあるので、初心者でも気軽に楽しめますよ。

お酒と塩辛をたっぷり堪能できる「駿河屋賀兵衛 神田万世橋店」。

「これは、自宅でも食べたい・・・」と思ったら、万世橋店から徒歩約5分、秋葉原駅より徒歩約1分の位置にある、日本全国の一品を集めた「CHABARA（チャバラ）」へ！

実は同店のワンコーナーにある「駿河屋賀兵衛 秋葉原店」なら、お土産にぴったりなお持ち帰り用の塩辛がずらりと並んでいます。

神田万世橋店でお酒と共に塩辛を楽しみ、秋葉原店でお気に入りを購入して自宅でも味わう。そんな使い方もできるのが、専門店ならではの楽しみ方です。

まとめ

今回は塩辛単体のみをご紹介しましたが、独創性あふれる塩辛を使ったお料理も豊富です。

ランチ営業もしているので、仕事の合間に同僚を誘ってランチをしたり、お昼から飲みたい平日休みでの活用も◎。 いろんな使い方ができる点も、とても魅力的なお店です。

種類が豊富すぎる塩辛の魅力をたくさん堪能するには、友だちとの協力が必須なので、ぜひお酒好きな友だちを誘って楽しんでみてくださいね。

取材・文／黒澤陽二郎

※2018年8月3日時点の情報です。価格はすべて税込みです。内容は変更になる場合があります。