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お酒もつまみもオール200円…だと!?神田の居酒屋「イチゴー」は安くてウマい酒飲みの楽園だった

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私は“とあるタイプ”の酒場に行くと、「ここは楽園だ」と感じます。私にとって楽園になっている飲み屋は決して心穏やかな場所ではなく、いい感じのものといい感じものが過剰に詰め込まれ、ごった返している場所です。ほどほどのところでやめておけば普通にいい感じなのに、溢れ出るサービス精神がそうさせない。そんな楽園が東京の神田にあります。

Date2017/11/02

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カテゴリ
食・グルメ

まるでオトナの文化祭!?採算度外視の居酒屋/イチゴー

イチゴー


小川町駅と淡路町駅から歩いて3分、神田駅と神保町駅からも楽しく飲み屋を眺めているうちに着いてしまう、楽園の匂い、つまりやや怪しい雰囲気を発している立ち飲み屋「イチゴー」があるのです。


看板


見てください、黄色い画用紙に書かれた「酒つまみ」「立ち呑み」の文字が、これでもかとアピールしてきます。


看板


赤提灯だけで飲み屋だとわかるのに、この過剰な文字!


立ち呑みワンダーランド


「立ち呑みワンダーランド」と書かれた、飲み屋というよりは事務所のような扉を押すと、ソウルミュージックが流れ出てきて、黄色い空間で飲んでいるサラリーマンの姿が見えました。これは、やはり楽園の予感がする。




連日サラリーマンでごった返す「立ち呑みワンダーランド」

店内


平日17時から早くもサラリーマンで賑わっている店内は、飲み屋というより文化祭に似ていました。文化祭のごった返した感じというのはまさに楽園です。しかもここは毎日がこの調子なのです。


店内


まず、ここの店内が明らかに飲食店向きじゃありません。もともと何かのオフィスだったのか、床が明らかに会社のそれです。テーブルはビールケースと板を使い即席で作られており、ケースの数が減らされて、立ち飲みから座りになったという歴史を物語っています。


店内


何と言っても文化祭感に拍車をかけているのが天井に取り付けられたミラーボールと、蛍光灯の青白い光を緩和するために貼られた黄色いセロファン。


店内


しかもBGMはソウルミュージック。ダンサブルな曲に合わせて、ミラーボールの光が大雑把に4色に変わるのも、なんとも言えない楽園感があるじゃないですか。


店内


もちろん文化祭と違うのは、お酒があって、食べ物も豊富なところ。 


メニュー


しかし、これだけズラリと張り出されたメニューは全て税込み表記。さらに値段の書かれていないものは200円均一と低価格!恐ろしい!

「前は150円均一の立ち飲み屋だったから『イチゴー』って店名なんだよ」と、丁寧に解説してくれる店員……ではなく、お客さん。

長年の常連さんも多く、皆フレンドリー。会社や学校みたいな床の上でお酒を飲める非日常感がフレンドリーになる理由かもしれません。店の奥にはひとりで飲みに来ている女性もちらほら見受けられました。


お惣菜


カウンターにはすぐ食べられるようにラップのかかったお惣菜。


お会計


お会計、ドリンクの受け渡しもここで行います。


鍋


おでん(300円)などの温かいものは客席の隅にある鍋から出て来ます。


おでん


主要な具材がこれでもかと乗っかったおでんは、出汁がよくしみています。

店長がおすすめしてくれた「天ぷら」(200円)は、こんなに混雑しているのに、注文してから揚げてくれるとのこと。キャッシュオンでお会計して、揚がるのを待ちます。


ビール


とりあえずビール(200円~)を注文してビールケースの即席テーブルで乾杯。


姫乃たまさん


これが幸せか。


天ぷら


そして天ぷらがすごい!イチオシの「ナス」と「とり天」(各200円)、これで一人前だそうです。揚げたてのさっくりした油に胃が目覚めて、飲み会モードに切り替わります。


とり天


とり天が大きすぎてびっくりしてしまいました。


ホッピー


ホッピーの中は、なんと100cc入っているそう!

ちなみに普通のお店が大体40ccで多いなと感じるお店も65ccくらい。一杯200円なので、千円分飲んだらせんべろどころじゃありません。せんべろべろべろです。

お酒をおかわりするときは、一杯目のグラスを持っていきましょう。


刺身の盛り合わせ


「刺身の盛り合わせ」(350円)は、ツヤツヤで身が厚くて美味しい。釣り好きの店長の目利きが光る一品です。一体このお店どうなってるの・・・?




安くて多くておいしいすぎ!その理由を店長に聞いてみた

姫乃たまさん


なぜこんなに何もかも安くて盛りだくさんなんだろう・・・。狐につままれたような顔でホッピーを飲み、刺身を食べていると、「どうだ、美味しい!?」と、赤いエプロンをした店長が声をかけてくれました。


店長


長年釣りが趣味だった店長は、「釣り雑誌」に載るほどの腕前で、毎週末、お魚を釣ってはさばいて家族に食べさせていたそうです。このお刺身をさばいてくれたのも、もちろん店長。どうしてイチゴーが出来上がったのかを聞きました。

「五年前に知り合いに頼まれて、神田駅のガード下に遊びで飲み屋をオープンしたんだ。狭い店だったんだけど、身動き取れないくらいのお客さんが遊びに来てくれたから『本当に店やってみないか』って言われて。場所を変えて4年半ほど前に開いたのがイチゴーなんだ」

カウンターに作り置きされたお惣菜は、混雑した店でもいち早くお客さんに料理を提供するための工夫だそう。

ただし、お刺身は切りたて、焼き物と揚げ物も注文が来てから丁寧に調理するのは、「冷めたら美味しくないからね」という店長のこだわりです。


姫乃たまさんと店長


「安かろう悪かろうじゃ、お客さんに良くないだろ。安くて量も多くてうまくないと!」という、タネも仕掛けもないサービス精神全開の答えが返ってきました。


ビール


「ちょっとマスター、何喋ってるんですかあ」と、隣で飲んでいたサラリーマンのお兄さんが私の分もビールを持ってきてくれました。お客さん同士が仲良くなる理由はマスターの気さくさに隠されているのかもしれません。本当にこのお店は、すぐ周りの人と仲良くなれるのです。常連のお兄さんたちに、シメにチキンラーメンとフォーがあると教えてもらったので注文。


チキンラーメン


フォー


250円なのでシメ向きの小さいサイズかと思ったら、どちらもばっちり一食分でやってきました。しまった、イチゴー、できるな……!


イチゴー


どんなに酔っ払っても、みんなやっぱりきちんとした会社員だから、歩けなくなる前にひとり、またひとりと店を後にします。でもまた明日も仕事をして、それからイチゴーに来たらいいのです。

「また明日呑もう イチゴー」


イチゴー

住所:東京都千代田区神田司町2-15-9 武蔵野ビル1F
電話番号:03-5577-6774
営業時間:17:00~23:00
定休日:日曜・祝日
最寄り駅:小川町/淡路町




姫乃さん

取材・文/姫乃たま

1993年2月12日、下北沢生まれ。16才よりフリーランスで地下アイドル活動を始め、ライブイベントへの出演を中心に、文筆業も営む。主な音楽作品に『First Order』『もしもし、今日はどうだった』、著書に『潜行~地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー社)がある。7インチレコードやカセットテープなど、様々なメディアで音楽を発表しており、地下アイドルとしても枠にとらわれない活動を展開している。




※2017年11月2日時点の情報です。価格や内容は変更になる場合があります。
※価格は税込み金額です。



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