Lets ENJOY INTERVIEW vol.31



「二人で秋デートするなら、川や草木のある場所でのんびり、お弁当を食べたいですね(新垣)」

新垣結衣さん、瑛太さん



―映画やドラマの撮影で多忙を極める新垣結衣さんと瑛太さん。束の間のおでかけは貴重な息抜きタイム。

新垣「オフの日は、友達と一緒に夕食を食べに行きます。いろいろなジャンルのお料理を食べますが、最近は和食が増えました。年齢を重ねて和食の良さが分かってきたのかもしれないですね。あと近所に買い物に出かけたりしています」
瑛太「僕は近所の公園をぷらっと散歩することが多いです。考えごとをしたり、写真を撮ったりして過ごしていますね。それと最近は“焼きフグ”にハマッていて、よく食べに出かけます。焼肉みたいな要領で、フグを網焼きにして、塩やタレでいただくんですけど、美味しいんですよね」


―また都内のお気に入りスポットを聞くと、「たくさんありますね」と瑛太さん。中でも東京メトロ沿線でよく見る、昔ながらの味のある飲食店。

瑛太「映画の中にも出てくるような風情のある中華料理屋や居酒屋、あといい感じに老朽化している飲み屋街とかも好きです。あの独特の佇まいを見ただけで、足を運びたくなります」
新垣「私は、お台場のレインボーブリッジとか、東京湾アクアラインは景色がきれいなので好きですね。ドライブはなかなかできないですが、お仕事で移動をするとき、ここを通るたびに何だかちょっとウキウキします(笑)」


―基本一人で出かけることが多いという瑛太さん。新垣さんにも女子の“ソロ活”がブームであることを伝えると……

新垣「一人焼肉、一人カラオケ……、私もだいたい全部できると思います! 一人が好きというわけではありませんが(笑)、時間を決めずに自由に出かけられるのは、気楽でいいですよね」


―今回瑛太さんは、「ガッキーと共演と聞いて、『ミックス。』への出演オファーを二つ返事でOKした」と言うほど、女優としての彼女への愛情が深い。二人での理想の秋デートを聞くと、作品内の二人と同様、息の合った答えが返ってきた。

瑛太「ガッキーとは普通に河原とか行きたいですね。釣りや石投げをしたり、疲れたら二人でぼーっと川の流れを眺めたり。何気ない時間を過ごしたいかな」
新垣「あ、私もそういう感じがいいです。暑さも和らいで、時季的にもちょうどいいですね。何か特別なアクティビティをするよりも、川や草木に囲まれてのんびりして、お腹が空いたら適当にお弁当を食べてっていう。お互いに気を遣わない、自然体な感じがいいですね」




「現場では、人としても女優としても完璧なガッキーの心を、いかに揺さぶるかを考えていました(瑛太)」

新垣結衣さん、瑛太さん



―人気者同士である新垣さんと瑛太さんは、今回の『ミックス。』が意外にも初共演。お互いの第一印象を聞いたところ、抱いていた印象は実にユニークなもの。

瑛太「実は最初にお会いしたとき、イメージと全然違ってビックリしたんです。何ていうか吸引力がものすごいっていうか……」
新垣「何ですか、人のことを掃除機みたいに(笑)」
瑛太「いや、でもまさにそんな感じで(笑)。存在感が強すぎて、普通に台本通りのお芝居をしていたら、それこそ吸引されたゴミになっちゃうと思ったので、現場ではとにかく僕から何かを仕掛けていくことを心がけていました。女優としてはもちろん、回りのスタッフさんに対する気遣いなども人としても素晴らしかったです(笑)」
新垣「ちょっと、ハードルが上がるのでやめてもらっていいですか(笑)。私は何か(瑛太さんのことを)山みたいだなって思ってました。いつも落ち着いてドシッとしているので、安心感があるというか。私が吸引しているなんて全然思ってもいませんでした。あと瑛太さんがそうやって期待してくれているっていうのは、最初にお会いしたときから伝わってきたので、それがすごくありがたくて、思いに応えたいという気持ちで撮影にのぞみました。瑛太さんには現場ではすごく引っぱっていただいて。撮影中もいっぱいいろいろな話をしましたよね?」
瑛太「うん?」
新垣「あ……、憶えてないっぽいですね(笑)」


―こんなにもテンポのあった二人を作品に落とし込んだのは、人気脚本家の古沢良太さんを筆頭にした、人気テレビドラマ『リーガルハイ』のチーム。

新垣「このチームで、『リーガルハイ』以外の作品に取り組んだのは初めて。ですが、“新垣結衣はここまではできる”っていうラインをよく知っている人たちだと思っているので、それに応えて、できれば越えたいって思いながら演じました。今回はいろいろなコスプレをしているのですか、そういうのも思いっ切りやらない方が逆に恥ずかしいので、そこは全力で楽しみました」


―一方、瑛太さんにとって、古沢作品は初めての経験。

瑛太「映画『七人の侍』ではないですが、映画は7人までしか描けない、ということを聞いたことがあるんですが、それを簡単に越えちゃってるなと(注釈:本作品には個性的かつ魅力的なキャラクターが数多く登場)。一人一人の描写もそうですが、そのバックボーンだったり成長や変化をすごく上手に描く方なんだなって。実際に仕上がった映画を観ても感動しました。この作品は、先入観でポップでライトなコメディ映画だと思われると思うんですが、実は人間の心の深いところまで描かれていますよね。それは脚本のおかげだと思います」


―劇中では卓球の試合さながらに、瑛太さんが繰り出す高速サーブのようなアドリブに対し、新垣さんが食らいつくことが多かったそうだが、新垣さんがうまく返せなかったシーンがあるという。

新垣「返せなかったというか、ステキだなと思ったのは、ハギ(瑛太さんが演じる萩原久の劇中のあだ名)に頭をぽんぽんとされるシーンですね。お互いに強がってはいるんだけど、本当の気持ちがそれによってより強く伝わってきて、正直泣きそうになっちゃいました」


―「ただガッキーの頭を触りたかっただけです(笑)」と言いつつも、それは瑛太さんなりの考えがあっての演出だった。

瑛太「あれは女性を残して去る男のずるさといいますか、本当は好きなんだけど急に心変わりをされちゃって、でもどうしようもないっていう男の気持ちですね。さっきも話した通り、ガッキーとお芝居をすることで予定調和じゃないことが起きて欲しいっていう思いがあって、そのシーンが多満子とハギの関係性に繋がっているというか。ガッキーが演じる多満子の動揺する姿や表情が見たくて、ああいう感じになりました」


―そして新垣さんに、本作ならではの“胸キュン”なシーンを挙げてもらった。

新垣「“本当にこれやるの!?”っていうくらい、多満子とハギの二人をあえて格好悪く描いているのですが、実際に映像で見たらどのシーンも、カワイらしさがすごくにじみ出てほっこりしています。見る方によっては、その辺に胸キュンなポイントがあると思うので、それぞれで感じていただければと思います」



photo:Mariko Tosa、text:Kei Osawa、Styling:Tetsuro Nagase(UM/for Yui Aragaki)、Taichi Sumura(for Eita)、Hair&Make-up:Asuka Fujio(kichi inc./for Yui Aragaki)、Kenichi(eight peace/for Eita)




PROFILE&INFOMATION

新垣結衣(あらがき・ゆい)

1988年6月11日生まれ。沖縄県出身。
2001年にモデルとして、2005年に女優としてドラマデビューを果たし、以降数多くの人気ドラマや映画で主演を務める。


瑛太(えいた)

1982年12月13日生まれ。東京都出身。
2001年にフジテレビ系ドラマ『さよなら、小津先生』で俳優としてデビュー。10月14日(土)に主演映画『リングサイド・ストーリー』が、11月25日(土)に映画『光』、2018年5月には主演映画『友罪』が公開予定。ドラマでは2018年1月スタートのNHK大河ドラマ『西郷どん』で、大久保利通役で出演する。



映画『ミックス。』

映画『ミックス。』

失恋して無職の元天才卓球少女・宮田多満子(新垣結衣)と落ちぶれた元プロボクサー・萩原久(瑛太)を中心に、どこか不器用で欠点だらけの男女が卓球の男女混合(ミックス)ダブルスを通じて小さな奇跡を起こす、恋と人生の再生物語。10月21日(土)より全国東宝系にて公開。出演:新垣結衣、瑛太 ほか 配給:東宝

©2017『ミックス。』製作委員会





週末に出かけたい!おすすめ「おでかけスポット」はコチラ

T4 TOKYO

食事の間に卓球を楽しむレストラン&バーと、卓球スクールの複合型施設。卓球を気軽に楽しみたい人から本格的に学びたい人まで幅広く楽しめる、新しい卓球スペース。


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最寄駅:渋谷
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EBISU BANHMI BAKERY

「中はフワフワ、外はカリカリ」サンドイッチのベトナムパン専門店。二人のおすすめする公園の散歩など、のんびりおでかけしたい日のお供に。


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最寄駅:恵比寿
⇒スポットの詳細はこちら





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※本記事内の情報は2017年09月25日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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