三田には銭湯をリノベーションして作った居酒屋があるよ!


どうも、へんてこグルメガイドの矢崎です。

今回は、三田にある「分福(ぶんぶく)」という居酒屋を紹介しようと思います。

三田といえば慶応義塾大学などがある学生街でありながら、田町や浜松町にも近く仕事帰りの癒しのひとときを求めて多くの人が集まる街。駅前の飲み屋街だけでなく、広範囲にわたっておしゃれなBARや渋めの居酒屋が並んでいます。

街の雰囲気がとてもよく、夜になると道には居酒屋から漏れたオレンジ色の電灯の色が広がっています。

分福


今回紹介する「分福」は、そんな街にあります。


分福


四角い「分福」の看板の上には「万才湯」という看板。 「ゆ」の文字で分かると思うんですが、実はこちらの居酒屋は銭湯の居ぬき物件! 創業90年の歴史ある「万才湯」という銭湯をほとんどそのまんま使用した居酒屋なんです。

「万才湯」が営業していたのは2016年の5月頃まで、「分福」ができたのは同じ年の12月。 できたばかりのころはまだ、銭湯をやっていると思って来る人もいたんだそう。


分福


のれんをくぐり進んでいくと、このような暗い飛び石の小道が続いています。 老舗の割烹料理屋みたいな雰囲気。何か別世界に行ってしまうかのようでワクワクしてきます。


浴槽、体重計に富士山のペンキ絵・・・銭湯の面影がそこかしこに!

分福


店内はこんな感じ。

真ん中には象の噴水が置かれており、銭湯らしさを感じてもらおうとお客さんがいるときには水の音が絶えません。 男湯と女湯を仕切っていた壁は取り壊してあり、とても広く感じられます。

見たことのある銭湯の風景なんだけどちょっと違う。その微妙な違和感がとても心地いい! フォトスポット満載の店内に、入店早々にテンションアップしそうです。


分福


注目は、浴槽をそのまま座席にしていること。

お湯は張っていないですが、通常の銭湯ではできないお酒を片手に湯船に入ることができます!

湯ぶねにちゃぷんと浸かるがごとく、みんなで席に座ったら、楽しい宴会がスタート!


分福


浴槽のタイル一つ一つに注目して見ると個性があります。

少し欠けていたり、ちょっとだけ飛び出していたり、目地が変色していたりと、本当に浴槽として使われていなければ刻まれない年月を醸し出していました。

こういう細かい部分で銭湯としての歴史が感じられますね。


分福


お店の中央には銭湯ではおなじみのレトロな体重計が! この体重計は今でも使えるそうで、僕が乗ったらコーヒー色に変色したガラスの奥で、メーターがくるりと回りました。


分福


石鹸の看板。こういった銭湯でよく見る看板もお店の中に散りばめられていて、注目してほしいムネアツポイントの一つ!

昭和チックな看板が懐かしく、ノスタルジックな気持ちに。


分福


下駄箱にも銭湯の面影が。 側面の「盗難に御注意」の文言や、昔ながらの木札も素敵!


分福


店内に興奮していると、店員さんに「二階に登って振り返って見てください」と言われました。 言われるがままに木製の階段を登り振り返ると・・・。


分福


見事な富士山の絵のペンキ絵がありました。 大迫力、素晴らしい。やっぱり銭湯といえば富士山のペンキ絵ですよね!


分福


ちょっと視点をずらしてみてもまた違った素晴らしさがありますね。 SNS映えもかなりすると思います!

ちなみにこちらの富士山は、日本に二人しかいない銭湯絵師の中島盛夫さんが描いたものだそう。


分福


浴槽の席だけではなくて、大小の個室もあるので女子会のシーンにあわせて席を選ぶことも可能。

床張りになったこちらのゾーンは、靴を脱いで上がります。疲れた仕事帰り、自宅のようにリラックスしたいというニーズにもばっちり応えてくれますよ。


フードもドリンクも銭湯仕様!?

分福


さてさて。ここまでお店の雰囲気が素敵だと、あとは料理だけですね!

こちらがメニュー。焼き鳥が180円からで、ほかのものが500円程度からと値段設定はいたって庶民的。ドリンクはというと、ビールやカクテルが基本です。

オススメを聞いたところ、ドリンクは「大人の珈琲牛乳」で、フードは「お造りの五種桶盛り」だそう!


分福


「大人の珈琲牛乳」(各626円)を注文すると、目の前に置かれたのがこちら。

コーヒー牛乳をイメージとしたアルコールドリンクなのだそう。 やっぱり、銭湯と言ったら風呂上りに飲むコーヒー牛乳ですよね!


分福


ほろ苦さと甘さのハーモニーが心地よく、アルコールであることを忘れて飲んでしまいそう! パステルカラーの色合いもかわいいので、ここでも撮影タイムが始まることうけあい!


分福


続いて、フードのオススメ「お造りの五種桶盛り」(1人前1,058円、注文は2人前~)。 見てのとおり木製の風呂桶に入っています。

浴槽をバックに写真を撮ってみると、「銭湯!?居酒屋!?」といういい感じの1枚が撮れて盛り上がりますよ!


分福


見てください!このブリ。 軽く身が炙ってあるので、この厚みでも、脂の強さが抑えられて食べやすいです。 かなり技が細かいですね!


まとめ

さて、三田の銭湯をそのまま利用した居酒屋「分福」のレポートは、いかがでしたでしょうか?

どこか懐かしく、銭湯でお酒を飲むという非日常感に、友達といつも以上にワイワイ楽しめること間違いなしです。

みなさんも、ぜひとも仕事帰りに足を運んでこの雰囲気を味わってみてくださいね。フォトスポット満載の銭湯の面影が、楽しい女子会をよりバックアップしてくれますよ!



分福(ぶんぶく)

住所:東京都港区芝5-23-16 1F
電話番号:03-6453-7189
営業時間:月~木17:00~24:00(L.O.23:00、ドリンクL.O.23:30)、金17:00~翌4:00(L.O.3:00、ドリンクL.O.3:30) 、土・日15:00~24:00(L.O.23:00、ドリンクL.O.23:30)
定休日:なし
最寄駅:三田、田町




◆取材・執筆/矢崎 智也

世の中に散らばったキラリと光る個性的なお店を紹介するブログ「へんてこグルメガイド」の管理人。
一週間に5日はお店めぐりに費やします。 好きな物ははちみつとチョコレート。あとハト。

[blog] へんてこグルメガイド
[Twitter] @asobikikaku

[Instagram] @hen_gourmet


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