【銀座駅徒歩4分】日本最古の画廊で新しい美に出会う/資生堂ギャラリー

                 ▲撮影:加藤健

                 ▲撮影:加藤健

銀座駅や新橋駅から近く、銀座界隈でのお買い物がてら立ち寄りやすい「資生堂ギャラリー」。オープンは大正8(1919)年で、現存する日本最古の画廊として、“新しい美の発見と創造”を理念に展覧会を開催しています。


過去に3,100回以上の展覧会を開催しており、後に大成した作家のデビューの場となることもしばしば。現在は現代美術に主軸を定め、前衛性と純粋性を兼ね備えた同時代の表現を積極的に発信しています。

▲「第八次椿会 ツバキカイ 8 このあたらしい世界 “ただ、いま、ここ”」2023年 撮影:加藤健

▲「第八次椿会 ツバキカイ 8 このあたらしい世界 “ただ、いま、ここ”」2023年 撮影:加藤健

館内では期間限定の企画展を実施。昭和22(1947)年に始まったグループ展「椿会」は、時代とともにメンバーを入れ替えながら、資生堂ギャラリーの活動を代表する展覧会として70年以上継続しています。


平成18(2006)年からは新進アーティストの活動を応援する公募展「shiseido art egg」も開催。アートによるイノベーションを目指し、「新しい美」との出会いの場になっているようです。


また、2021年より「第八次椿会」がスタート。2023年までの3年間をかけてafterコロナの「あたらしい世界」について考えていきます。


ギャラリーの上階の資生堂パーラーでは食事やお茶ができ、隣のビルにある「SHISEIDO THESTORE」の1階には資生堂の化粧品が並んでいるので、一緒にチェックしてみて。

資生堂ギャラリー
  • 所在地

    東京都中央区 銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階

  • 最寄駅

    銀座

  • 電話番号

    03-3572-3901

【銀座駅徒歩5分】世界のグラフィックデザインに触れる/ギンザ・グラフィック・ギャラリー

世界でも珍しいグラフィックデザイン専門の「ギンザ・グラフィック・ギャラリー」。デザインと密接な関わりを持つ大日本印刷株式会社の文化活動の一環として昭和61(1986)年に創設されました。創業の地であり、画廊のメッカである銀座からアート情報を発信しています。

▲photo:藤塚光政

▲photo:藤塚光政

年に8回ほど開催される企画展では、若手からベテランまで国内外で活躍する作家たちの優れた作品の数々を紹介。ポスターやブックデザイン、イラストレーション、タイポグラフィなどグラフィックデザインの王道ともいえる分野をはじめ、コンピュータグラフィックス、ウェブデザイン、グラフィックアートなど、扱うテーマも多岐にわたります。


お土産には、展覧会ごとに枚数限定で販売される告知ポスターや、これまで個展を開いた作家のグラフィック作品を紹介する“ggg Booksシリーズ”などがオススメです。


ギャラリーの2階には常設のライブラリーがあるので、グラフィックデザインについてさらに知識を深めたいという方は、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
  • 所在地

    東京都中央区 銀座7-7-2 DNP銀座ビル

  • 最寄駅

    銀座

  • 電話番号

    03-3571-5206

【銀座駅直結】東京メトロ沿線の学校作品を展示/メトロ銀座ギャラリー

銀座駅B7、B8出口付近の地下通路にあり、乗り換え途中などにふらっと立ち寄れる「メトロ銀座ギャラリー」。年間を通して、若手芸術家の育成支援を目的としたイベントを実施。主に東京メトロ沿線にある学校の学生の作品を展示しています。

過去には彫刻家の浜田修子さんの作品が展示されたことも。現在から2023年11月23日(木)までは武蔵野美術大学の学生の展示が開催されています。

メトロ銀座ギャラリー
  • 所在地

    東京都中央区銀座 4-1-2 銀座駅

  • 最寄駅

    銀座

【品川駅徒歩8分】国内著名写真家中心の企画展を開催/キヤノンギャラリー S

▲キヤノンギャラリー50周年企画展 蜷川実花写真展「Eternity in a Moment」2023年5月9日~6月19日に開催されたもの

▲キヤノンギャラリー50周年企画展 蜷川実花写真展「Eternity in a Moment」2023年5月9日~6月19日に開催されたもの

キヤノンマーケティングジャパンが東京(品川、銀座)と大阪で運営・展開している「キヤノンギャラリー」。昭和48(1973)年2月、写真や映像文化への貢献を目的に「キヤノンサロン」として銀座に開設し、2023年2月で50周年を迎えました。


キヤノンギャラリー S」は、キヤノンギャラリーのフラッグシップギャラリーとして、2003年に品川キヤノン S タワー1階にオープン。約144㎡ある館内には、展示演出に合わせてレイアウトを変えられる可動式壁面を設置。年間8〜9回のペース、それぞれ約1カ月半の会期で、国内著名写真家中心の企画展を開催し、今までに150以上の写真展が行われました。

▲過去開催の写真展一例:百々俊二・新・武 写真展2022年8月12日~10月8日開催

▲過去開催の写真展一例:百々俊二・新・武 写真展2022年8月12日~10月8日開催

2023年11月16日(木)までは、「キヤノンギャラリー50周年企画展 綴プロジェクト作品展『高精細複製品で綴る日本の美』」を開催中。


キヤノンと特定非営利活動法人 京都文化協会が共同で行う「綴プロジェクト」(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)の技術を用いて制作した、文化財の高精細複製品を鑑賞することができます。


展示内容は時期により異なるため、公式サイトより最新の情報を確認してからおでかけしてくださいね。

キヤノンギャラリー S
  • 所在地

    東京都港区 港南2-16-6 キヤノン S タワー1階

  • 最寄駅

    品川

  • 電話番号

    03-6719-9021

【表参道駅徒歩1分】ギャラリーとカフェが一体になった空間でアートを楽しむ/SPIRAL

ギャラリーと多目的ホールを中心に、レストラン、カフェ、生活雑貨ショップなどが共存する、複合文化施設「SPIRAL(スパイラル)」。1階には施設名の「螺旋」を意味する、大きな吹き抜けの螺旋スロープを要するギャラリー「スパイラルガーデン」があり、“生活とアートの融合”をテーマにした質の高い芸術が気軽に楽しめるようになっています。

行われているのは、美術やデザイン、ファッションに関する展示、ダンスなどの公演、さらにそれらのジャンルをクロスオーバーさせた催しなど。ギャラリーとカフェが一体になった空間で、「飲食をしながらカルチャーに触れる」「散歩する感覚でカルチャーと出会う」などといった体験ができます。

▲photo : TADA(YUKAI)

▲photo : TADA(YUKAI)

オススメは毎年、ゴールデンウィークに行われるノンジャンルのアートフェスティバル「SICF(スパイラル・インディペンデント・クリエイターズ・フェスティバル)」。若手作家の発掘・育成・支援をテーマにしていて、総勢170組のクリエイターの作品の展示・販売をしています。


2階には雑貨のセレクトショップ「スパイラルマーケット」があり、オリジナルブランド「+S(プラスエス)」の商品も販売。世界各国のデザイナーたちの作品を染織職人の手によって仕立てたハンカチなど珍しいものも購入できるので、ぜひチェックしてみて。

スパイラル
  • 所在地

    東京都港区南青山 5-6-23

  • 最寄駅

    表参道

  • 電話番号

    03-3498-1171

【六本木駅直結】デザインの力で人を動かす、つなぐ/東京ミッドタウン・デザインハブ

六本木駅直結「東京ミッドタウン」のミッドタウン・タワー5階に、デザインネットワークの拠点として平成19(2007)年4月に開設されたギャラリー「東京ミッドタウン・デザインハブ」。


こちらではデザインのプロモーション、職能、研究教育という、役割の異なる3つの機関が連携。デザインによって 「人」「ビジネス」「知識」 を結びつけ、展覧会やセミナーの開催、動画配信などを通して情報を発信しています。

ギャラリーの名前にもある“ハブ(HUB)”は、車輪の軸という意味。複数のものが寄り集まる場所として、多くの人をデザインの力でつなぎ、動かしているのが魅力です。


常設展の展示はなく、年に8回前後の企画展や特別展を実施。次回の展示は、2023年11月20日(月)から12月24日(日)まで「Tama Design High School」を開催予定です。


展覧会と連動したトークショー、ワークショップが行われることもあるので、おでかけ前に開催内容を確認するのがオススメです。

東京ミッドタウン・デザインハブ
  • 所在地

    東京都港区 赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F

  • 最寄駅

    六本木

  • 電話番号

    03-6743-3777

【新橋駅徒歩5分】江戸時代から現代まで!広告の面白さを発見できる/アドミュージアム東京

アドミュージアム東京」は、広告の社会的・文化的価値を知ることのできる広告ミュージアム。業界の人だけでなく、一般の人も広告を身近に楽しめる展示が特徴です。

常設展でまず注目したいのが、日本の広告の発展がわかる「ニッポン広告史」です。江戸時代から現代まで約33万点の収蔵資料から、日本の広告の歴史を見て触って感じることができます。


大型タッチ式モニターで約2,600点の広告資料を自由に閲覧できる「デジタルコレクションテーブル」もオススメの常設展示。1950年代から現在まのでテレビCM、ポスターなどのサムネイルに触れると、詳細が見られたり、動画が流れたりする仕組みになっています。

ミュージアムショップには、専門書籍だけでなく、オリジナルのグッズもそろいます。明治~大正時代のマッチラベルがプリントされた「マイクロファイバークロス」など、広告にちなんだユニークなお土産が見つかるはずですよ。

アドミュージアム東京
  • 所在地

    東京都港区 東新橋1-8-2 カレッタ汐留

  • 最寄駅

    汐留

  • 電話番号

    03-6218-2500

【永田町駅徒歩5分】約200点の化石を展示/学校法人城西大学水田記念博物館大石化石ギャラリー

最後にご紹介するのは、化石が展示されている、学校法人城西大学が設立した化石のギャラリー。大石道夫東京大学名誉教授が40年以上かけて収集した、約200点の化石を見ることができます。標本との距離が非常に近いため、化石を間近で見ることが可能。化石の美をしっかりと感じることができるのが魅力です。

展示されている標本は状態の良い魚類化石が多く、とくに海外産魚類化石の展示数は国内でもトップクラス。“化石の水族館”と呼ばれるほど充実しています。


中でもぜひ見て欲しいのは、ヘリコプリオン。絶滅した軟骨魚類の下顎の歯板の化石で、国内でもこれほど状態が良い標本が見られるのはここだけ。ベラントセアという絶滅した軟骨魚類の化石が全身で保存されている珍しい標本も展示されています。またシーラカンスやハイギョ類の化石が、まとまって見ることができるのも貴重です。


学芸員の方がいる場合は、希望者に質問や解説などを行ってくださいます。ぜひ気軽に声を掛けてみて。

▲絶滅したシーラカンスの仲間、ワイテイア オオイシイの化石

▲絶滅したシーラカンスの仲間、ワイテイア オオイシイの化石

他では買えないオリジナルのギャラリーグッズも販売されています。人気はアンモナイトやシーラカンスをイメージした「化石落雁」(500円)など。ぜひ帰り際にチェックしたいですね。

学校法人城西大学水田記念博物館大石化石ギャラリー
  • 所在地

    東京都千代田区平河町 2-3-20 学校法人城西大学 東京紀尾井町キャンパス3号棟B1F

  • 最寄駅

    永田町

  • 電話番号

    03-6238-8412

文/酒井明子

写真/掲載スポットの運営元より提供

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※本記事内の情報は2023年11月01日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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