Lets ENJOY INTERVIEW vol.27



「銀座でデートをするなら、散歩しながら、季節のお祭りや個展などに立ち寄りたい」

斎藤工さん



―ドラマや映画で活躍し、世の女性を虜にしている人気俳優・斎藤 工さん。休日のおでかけでは、意外にも東京メトロを利用することが多いそう。

「電車には普通に乗ります(笑)。東京でも東側のエリアは、独特の下町感が好きで、昔からメトロに乗ってよく出かけています。最近は、仲良くさせていただいている特殊メイクアップアーティストで映画監督でもある西村喜廣さんのアトリエが浅草の方にあるので遊びに行っています」


―東京でも特に銀座は、斎藤さんにとって特別なエリアなのだとか。

「休日に歌舞伎座映画館に行きます。銀座は、昔ながらの街並みがそこかしこに残っていて、他の場所とは空気が違いますよね。その空気感がたまらなく好きです。その一方で、時代の最先端を行く『GINZA SIX』のような巨大な商業施設が次々にオープンしていて、レトロな表情を残しつつも、常に進化している。この二面性が、銀座の魅力だと思います。
ただ、銀座という街に対する憧れや緊張が、未だに自分の中にあって、“銀座慣れ”していないんです。何度も足を運んでいるにも関わらず、つい浮き足立ってしまって、なぜか迷子になってしまう(笑)。だから、気持ちがソワソワしないように、テンションを“銀座仕様”にチューニングして気分を落ち着け、銀座に出かけるようにしています」


―そんな思い入れがある銀座で、斎藤さんがもしもデートをするなら?

「新旧が融合した街並みが銀座の魅力なので、どこで何をしても楽しいと思いますが、個人的にはゆっくりと散歩をしながら、街の表情を楽しみたいです。あと絵画や写真展などアーティスティックなイベントや、蚤の市やお祭りなど地域性に富んだイベントも多いので、そういった催し物にふらっと立ち寄るのも、銀座ならではのデートだと思います。さらにちょっと足を延ばせば築地月島もあるので、メトロを利用したデートプランもいいですね」


―料理も好きだという斎藤さん。

「独身の一人暮らしで料理にハマると相当危険であることは重々承知しているんですけど、昔見たロバート・ロドリゲス監督のドキュメンタリー番組の影響で、お客さんに料理をふるまう、ということに凝っています。今はオニオングラタンスープを極めるのが目標で、玉ねぎを炒めている時間がすごく幸せです(笑)」




「禁断の愛だからこそ見える、人間関係の呪縛や愛に対する純真な気持ちを、ドラマ以上に感じてほしい」

斎藤工さん



―泥沼の禁断の愛を描いたストーリーで、2014年の夏に話題を集めたドラマ『昼顔』が、今夏映画になって帰ってくる。斎藤さんは3年ぶりに、ドラマと同様に北野裕一郎を演じる。

「ドラマは、見る人にとっていろいろなとらえ方ができるラストでしたが、今回の映画は、最初に台本を読んだときの衝撃を未だに受け止めきれずにいるくらい、ものすごく意外な展開です。2年前のドラマ終了から期間を空けるという意味が、ちゃんとあるんです」


―クランクインして最初の撮影シーンが、上戸 彩さん演じる紗和との再会シーンだったというのも感慨深い。

「これは本当に偶然。天候の都合で撮影の順番が変わって、再会シーンからだったんです。ドラマが終わってからも、上戸さんとはプライベートでも仲良くさせていただいていたんですが、映画で紗和と北野としての再会は、心地良くもなければ悪くもないといいますか…。うまく言えないんですけど、相反する二つの感情が同居しているような、とても不思議な感覚でした」


―ドラマにはない、映画『昼顔』の魅力とは。

「紗和と北野の置かれている、いわゆる“禁断愛”は、例えば『ロミオとジュリエット』のように歴史をさかのぼっても多々あるわけです。僕はプロットをいただいた段階で、作品をイメージするために、映画『浮雲』を見直してみたんです。そこで『昼顔』と共通しているのは、ストーリーにある清潔感だったり、人間関係の呪縛みたいなもので、そういうある種、純粋な部分を見せられればなと思いました。
禁断の愛という状況だからこそ、本音がクリアになって、深く純真な恋愛になるというか。お互いが惹かれ合っていくほどに、強固になる糸みたいなものが見えてくるというのは、人間が永遠のテーマとしてきたことじゃないかなと思います。そういう部分が、今回の映画はドラマシリーズ以上に感じるものがあると思います」


―そんな『昼顔』は、斎藤さんに大きな変化をもたらした。

「僕にとっては『昼顔』という作品が、役者としてのターニングポイント。この作品に出会えたことで、その後の僕の人生でいろいろな変化があった大事な作品です。声をかけていただく媒体が増えたり、昨年末のバラエティ番組では貯金残高を叫んだり(笑)、今までやったことのないジャンルのお仕事まで頂いています。
あと壁ドンをする機会が増えて、もう壁ドンのしすぎで右腕が太くなっている気がするくらいです(笑)。北野先生のイメージから脱却したいとか、本当の僕は違うんだという気持ちもなかったので、この変化が妙に面白くて、楽しんでいるくらいです。こんな今があるのも、すべて『昼顔』があったからこそですね」



photo:Mariko Tosa、Styling:Rikiya Kawada(es*QUISSE)、Hair&Make-up:KAZUOMI(MAKE-UP ROOM)、text:Kei Osawa




PROFILE&INFOMATION

斎藤 工(さいとう・たくみ)

1981年8月22日生まれ。東京都出身。
高校時代より雑誌やショーのモデルとして活動。2001年、韓国映画『リメンバー・ミー』の日本リメイク版『時の香り~リメンバー·ミー~』で俳優デビュー、それ以降多くの作品に出演。また映像製作にも積極的に取り組み、2012年のショートムービー『サクライロ』で監督デビュー。 2014年に製作した映画『半分ノ世界』は海外でも高く評価された。初長編監督作となる『blank13』の公開も控えている。



映画『昼顔』

映画『昼顔』

2014年夏に放送し、当時社会現象にまでなったドラマ『昼顔』の映画編。 ドラマから3年後、不倫の末に別れた元主婦の木下紗和(上戸 彩)と既婚の高校教師・北野裕一郎(斎藤 工)が、海辺の町で偶然の再会を果たす。 一度は消えかけていた禁断の恋の炎は、再び燃え上がるのだが…。6月10日(土)より全国東宝系にて公開。
出演:上戸 彩、斎藤 工、伊藤 歩、平山浩行ほか。配給:東宝

©2017フジテレビジョン 東宝 FNS27社





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※本記事内の情報は2017年05月24日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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