Mr.都市伝説・関暁夫が、東京の一番HOTな"伝説"を探しに都内各所に出没!
更新は毎月何かが起きる"満月の日"。Mr.都市伝説ならではの鋭い視点と見解で、東京の新たな伝説とメッセージを伝えていきます。
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【vol.05】漫画界の巨匠たちのパワーが宿る!?マンガの聖地・椎名町を探訪!
どうも、Mr.都市伝説 関 暁夫です。
今回は、手塚治虫、藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄、赤塚不二夫ら漫画界のヒーローたちが住んでいたトキワ荘があった、椎名町にやってきました。
この漫画の原点ともいうべき町で、創造の縁を結ぶといわれる、パワースポットをめぐります!
駅を降りてすぐ。まずは500年の歴史を誇る金剛院へ
池袋から一駅のところにある、椎名町。駅を出てすぐ目に入るのは、人を結ぶ「結縁」のお寺として500年の歴史を誇る金剛院。
弘法大師の教えを伝える金剛院は、東京版のお遍路・御府内八十八か所巡りの76番目のお寺です。
さらに金剛院の境内にもお砂踏み場があり、大師さまの周りの4箇所の柱には四国霊場の砂が埋められているので、この周りを1周すると四国八十八ヶ所霊場をお参りしたのと同じ功徳が得られるそうです。
金剛院に建立された“創造の縁を結ぶ”マンガ地蔵とは?
弘法大師さまの奥には、「漫画の原点のまち」にふさわしい、マンガ地蔵という新しいお地蔵様があるそうなので、早速お姿拝見してまいりましょう。
こちらがそのマンガ地蔵。
光背がGペンになっていたり、「チエの実クン」という、思いの如く叶う、宝物の玉(如意宝珠)を持っていたり、小さいながらも存在感抜群です。
なで仏として、漫画、アート、カルチャー、デザインなどクリエイティブな領域とのご縁を結び、創造の力を授けてくださるお地蔵様は、あのトキワ荘のあった方角を見つめているのだとか。
物を作ったり生み出していくクリエイターにとって、新しいパワースポットになるのではないでしょうか?
▲衣の柄が、漫画のコマになっていて、コマの中には吹き出しや擬音も!Mr.都市伝説もさらなるクリエイティブ力を養うべく、なでさせてもらってます(笑)
無縁社会のなかで地域との縁を結ぶ「寺カフェ」も!
金剛院の敷地内には、ご縁をはぐくむ、次世代コミュニティカフェ、赤門テラス なゆたも併設。
ここでは、精進料理をベースにした野菜中心の五色物を取り入れたお寺ごはんが楽しめます。
▲ガラス張りの明るいカフェは、陽気を取り込んで心が浄化されるよう。お寺ごはんランチは日替わりで7種類のおかずが楽しめる。ごはん、お味噌汁がついて864円でお得!
▲赤門テラス なゆたは、豊島区有形文化財の赤門のすぐ横。お寺ごはんのほか、キッシュや、ケーキなどのカフェメニューも充実。癒されタイムにオススメです♪(営業時間:9時~19時/土日祝10時~)
伝統があるからこその新しい取り組み。お寺が縁を結ぶ架け橋に!
金剛院住職の野々部さんにお話を伺いながら、お寺の中に入れていただきました。なんとこのお部屋では婚活イベントも行われているのだそうです。
「高齢者や単身者が増え、地域とのつながりやコミュニティが減っている今の時代。お寺にカフェを作ったり、イベントを行ったり、伝統があるお寺だからこそできる斬新な取り組みをしています。点と点が線になって、その線が面になって…と、人と人がつながって、色々な芽が出ていくといいなと思っていますので、気軽に立ち寄っていただきたいですね」と住職。
まさに、人と人を結ぶ、結縁のお寺です。
▲「いずれここでマンガ祭りをしたい」とおっしゃる住職と、最後は、一緒に決めポーズ。伝統あるからこその革新、に納得です。住職、雨の中貴重なお話ありがとうございました!
続いて、トキワ荘ゆかりの地をめぐってまいりましょう!
椎名町を一躍有名にしたのが、手塚治虫らマンガ界の巨匠たちが1950年代に居住していたトキワ荘。藤子不二雄Ⓐの自伝的作品『まんが道』などに登場したことで、その名が知られ、いまやマンガの聖地とまで言われる存在です。
残念ながらアパートはすでに取り壊されてしまいましたが、現在はゆかりの地として様々なスポットがあるようです。
それでは、さっそくマンガの聖地を巡礼していきましょう!
まずは、豊島区トキワ荘通りお休み処。
ここは「鉄腕アトム」や「おそ松くん」など、トキワ荘出身者のマンガ作品を読めたり、トキワ荘の四畳半部屋が再現された展示コーナーなどが楽しめる休憩スポット。
なんと無料で利用できるので、マンガ好きにはたまらないですね。
▲展示スペースには、1950年代のトキワ荘看板(松本正博氏提供)や、1981年のトキワ荘の廊下や階段など内部の様子(向さすけ氏提供)ほか、貴重な写真も多数。
▲トキワ荘のリーダー的存在だったテラさん(寺田ヒロオ)の再現部屋に、今回は特別に許可をいただき入室。ミスター、いいマンガ描けそうですか?(笑)
続いては、トキワ荘が昔建っていた場所にある、トキワ荘跡地モニュメントを見学。
1982年に老朽化のために取り壊され、現在は出版社になっていますが、その跡地にはトキワ荘を模したモニュメントが建っています。
▲マンガ家たちが大成した縁起のよい場所ということで、全国各地からそのパワーをもらいに来る人がいるのだとか。まさにクリエイティブ界のパワースポット!
跡地近くの南長崎花咲公園には、記念碑『トキワ荘のヒーローたち』も建てられています。
昭和を代表するトキワ荘ゆかりのマンガ家たちの、自筆サインと似顔絵が刻まれているので、ぜひあわせてチェックしたい巡礼スポットですね。
▲モニュメントには、トキワ荘が輩出した10人のマンガ家たちのブロンズ製プレートが埋め込まれている。マンガの聖地を象徴するたたずまいは必見!
この土地がマンガ界の巨匠たちを呼び寄せた!?クリエイティブの聖地・椎名町
トキワ荘の存在で有名な椎名町ですが、実は、このあたりは古くからクリエイティブな才能と縁があったエリア。
元々近隣には出版社も多く、また隣駅の池袋も隠れたアートの街として栄えていたため、この周辺にはマンガ家やライター・作家、デザイナーなどクリエイティブな職業を夢見る若者が多く集まっていたのだそうです。
マンガ界の巨匠たちも、この土地が持つクリエイティブな才能との縁を感じて、この椎名町に集ったのかもしれません。
信じるか信じないかはあなた次第です!
▲P.S.(おまけ) トキワ荘跡地モニュメント、向かって2階右端が手塚治虫が住んでいた部屋。ここが最大のパワースポット!?ミスターもしっかりなでさせてもらいました♪
今回紹介したスポット
豊島区トキワ荘通りお休み処
- 東京都豊島区南長崎2-3-2
- 10:00~18:00 (最終入館は17:30)
- 月曜日 (月曜日が祝日の場合は、営業をして、火曜日が休みになります) ※2013年12月28日(土)~2014年1月6日(月)までは休み
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次回もどこかに出没予定!満月の日の更新をお楽しみに~
撮影/坂田篤朗(still)、吉田良晴(movie)、Special Thanks/秋田依子