
塩バターをのせた円パン。
黒豆珈琲。
豆のガレット「マメレット」にホエー豚をのせた「ハムレット」。
ここでしか味わえないものを満載しているカフエマメヒコのメニュー。
ライブスペースのある宇田川町のマメヒコで
特別メニューのチキンを食べながらマメ・コンチェルトを聴いた。
これも、ここでしか体験できないこと。
○1st stage ティン・パン・アレイから生まれた音楽
○2nd stage フランク・シナトラとクリスマス音楽
サクソフォン:渡辺定路
案内人:平野勇樹
脚本・演出:井川啓央
サクソフォンが奏でるクリスマスのエバーグリーン。
その響きが直接、鼓膜を震わせる。
私は食器やワイングラスの触れ合う音、声をひそめたお喋りの中で
演奏を聴くのが大好きなのだけれど
(ぎゅうぎゅう詰めのテーブルで飲んだり食べたりした昔の青山ブルーノートも嫌いではなかった)
満席のマメヒコのお客さまはみな礼儀正しく、
クラシックのコンサートのように静聴していた。
あたたかなまじめさ。
これがマメヒコのお客さまの良さなのかもしれない。
この場を育てたいと思っている若い人たちがいるのだ、と
コンサート後にオーナーの井川さんは語った。
何か新しいものの萌芽があり、混沌の中で育っていきそうだ、
という感触こそマメヒコの真骨頂なのかもしれない。
マメヒコ=ネバーランド。