毎年、シーズンを待ち望み、買い求める者多数の「夏柑糖」とは?
老松/夏柑糖
スイーツ番長の「ここが推薦ポイント!」
- 古来からある夏柑(なつかん)という今では希少な品種の寒天ゼリー
- 数少ない栽培農家と契約して取り寄せる夏柑からつくるためシーズン限定
- 甘夏とは違う野性的な甘酸っぱさと苦味が魅力
京都のもっとも歴史ある花街、上七軒にある老舗和菓子店「老松」の夏季限定菓子の「夏柑糖」。いわゆる夏ミカンのゼリー状のお菓子。洋菓子のゼリーと違うのは、ゼラチンではなく「寒天」を使っているところ。
口に含めばみずみずしく喉に流れていく融ける食感は感動もの。この夏ミカンはいわゆる甘夏ではなく、山口県や和歌山県の契約農家がつくる、古来からある夏柑(なつかん)という、今では希少な品種。実をくり抜き、果汁を搾り、寒天と砂糖を加え、元の皮に流し込んで固める。甘夏とは違う野性的な甘酸っぱさと苦味が、夏の蒸し暑さに清涼を呼び、買い求める者多数の風靡な涼果なのである。
※シーズン終了後は「晩柑」に変わります。