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ソロ活の達人に聞く!

2015/3/12

六本木の隠れ家喫茶店カファブンナでひとりカフェ

開店から42年が経つ『かうひいや カファブンナ』は、オールドビーンズのコーヒーと、20世紀初頭のアメリカのポピュラー・ミュージックが楽しめる喫茶店。六本木という街で「40年以上変わらない空間」という奇跡を体感する。

  • 一人カフェ
  • 赤坂・六本木・麻布・白金

純喫茶の達人

塩沢 槙さん

1975年生まれ東京都出身。作家・写真家。単行本の執筆を中心に活動中。最新著作は『明日へのしょうゆ すべてをなくした蔵元の、奇跡の再生物語』(マガジンハウス刊)

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第六回 42年経っても変わらないマスターが淹れるコーヒーを一人味わう

第六回 42年経っても変わらないマスターが淹れるコーヒーを一人味わう

「さあ今日もソロ活だ」というとき、ゆっくりコーヒーを飲む時間を取りたいならば、居心地のいいカウンター席のある喫茶店は最適である。
さて、今回は珍しく 六本木にしよう。六本木は、子どもの頃はよく家族で食事に行ったが、大人になってからはあまり縁のない街だった。カファブンナを知るまでは!

若者が多く近年はIT企業のオフィスも集まる賑やかな街、六本木。この街に昔ながらの居心地のいい喫茶店なんてあるのだろうか?と思うかもしれないが、コーヒーのおいしい名店がある。

『かうひいやカファブンナ』は、東京メトロ六本木駅2番出口を出て徒歩数分。こちらも長い歴史を持つスーパーマーケット『明治屋』さんの前を通り過ぎ(カファブンナへ行くときは、明治屋さんを覗くのが私の日課)コンビニの角を右折。大通りから一変、静かな路地を進むと到着だ。

▲マンションの2階にありますが、見つけづらくはありません

▲木彫りの看板がとてもステキなんです。店名の「カファ」はエチオピア語で「豆」、「ブンナ」はエチオピアの地名で、コーヒー発祥の地。いい名前ですね

開店は1972(昭和47)年。店のなかは開店当時から何も変えていない。東京都心の中でも、著しい変化があっただろうと容易に想像できるこの街で、42年間変わらずにいることは奇跡のようにも思える。

漆喰の壁に、7メートルまっすぐにのびるカウンター。テーブル席もあるが、一人なら断然カウンターがおすすめだ。カウンターを中心に店づくりをした感じが伝わってくる存在感、全体的に低く造られ居心地がいい。カウンターが低いせいだろうか、マスターともカウンターのこちら側と向こう側、という隔たり感もない。
いつも来ているお客さん、初めて来た風の一人のお客さん、打ち合わせをするお客さん、誰かに連れてこられたお客さんと、来る度にさまざまなタイプの人が各々の時を過ごしている。私は一人で訪れることが多い。

▲漆喰の壁

▲ぜひご紹介したかったお気に入りのカウンターです

▲コーヒーはネルで淹れています。前の日の晩に煮沸消毒したもの。コーヒー色が染みついています

▲ストレートコーヒーに使う豆。この炭のように濃い色が熟成豆の特徴です

コーヒー豆は「オールドビーンズ」と呼ばれる熟成豆。ラテン(コクのある苦み)・アフリカン(コクのある酸味)・キャメル(ソフトな苦味)の3種類のブレンドと、ストレートコーヒーもある。

開店の12時から14時まではサービスタイム。ブレンド・カフェオレ・つめたいカフェオレが490円なので一杯目はこの時間までにすべりこみたい。おかわりブレンドはどの時間帯でも330円だ。

▲コーヒーを淹れているところも撮らせてもらいました。低いカウンターなのでよく見えます

▲ブレンド(650円)、本日はラテンに。サービスコーヒーは別のカップで提供されます

マスターが生クリームを練るところから丁寧に作る、ココアもとってもおいしくておすすめだ。

▲ホットのココア(980円)。

▲注文が入るとマスターが、生クリームを攪拌するところから始めます。)

マスターの能勢顯男さんは、20世紀前半のアメリカのポピュラー・ミュージックが大好きで、店でかかっている音楽もこのジャンルかクラシックのどちらか。多趣味なマスターだが、音楽の話になると止まらない(ちなみに、カメラの話も止まらない )。マスターには他にも私が知らない趣味があるかもしれない。ひとりで訪れてコミュニケーションを取りながら接していたら、思いもよらない共通の楽しみがあるかも。
アメリカのポピュラー・ミュージックとは、映画音楽が50%で、ミュージカル音楽が25%、その他が25%なのだと教えてくれた。音楽に詳しくない私などにとっても、実にゆったりとした気分になれる、店をとてもよい雰囲気にしている大事な要素なのだと実感できる。ときどき店に鳴り響く、鈍い黒電話の音がまたいい。

▲いい空間なんです

▲窓際の席

「古い音楽を美しいと思っている訳です」と笑顔で話すマスターは、2年前から店で月に2回“懐かしい映画音楽を聴かせる会”を開催中。参加費は1回1000円でお菓子付き・コーヒーのおかわり付き。この日のために手書きのリストを作って、音楽をセレクトし、音楽を通した交流を楽しんでいる。

20世紀初めのアメリカの映画音楽を聴ける東京都心の喫茶店なんて、たぶんほとんどないので、興味を持った方には是非行ってみてほしい。そして音楽を聴いて興味が湧いたならば、月2回の会の開催日はマスターから直接聞いてほしい。

「『いい音楽がかかってますね』と言われると、『聴いていたんだ!』って思います、それは嬉しいですね」とマスター。店へ来るお客さんの反応や、コミュニケーションが楽しみのひとつで、店へ来るどんなお客さんとも世代間の違和感がないというから若い。

▲ソロ活にはカウンターが断然オススメですが、テーブル席もありますよ

▲ババロアもあります。ときどきいただきます

36歳のときにこの店を始めたというマスターも、今では78歳。開店時の写真を見せてもらうと、全然雰囲気が変わっていない! ネクタイを締めて、髪型もおんなじ。 本当に元気で、年を取っても元気に仕事ができる喜びについて、若輩者の私も想像するのである。それにしても、店は不定休で、今年になってもまだ雪の日に1日しか休んでいないという。もうちょっと休んでもいいから、いつまでも元気に店を続けてほしいと、カファブンナのいちファンである私はマスターに会うたびに思うのである。

▲マスターに会うのが楽しみなんです

かうひいやカファブンナを楽しむための3か条

その1
7メートルの過ごしやすいカウンターがあります。ソロ活の際には、是非このカウンターでとっておきのコーヒーの時間を
その2
他ではなかなか聴くことのない20世紀初頭のアメリカン・ポピュラーミュージックがかかっています。音楽に耳を傾けてみて。時折鳴る黒電話の音もいい!
その3
コーヒーは、オールドビーンズ。熟成豆の深い味わいを堪能してください。丁寧に練って作られるココアもとってもおいしいのでオススメです!

この場所の詳細

カファブンナ

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電話

03-3405-1937
※お問い合わせの際はレッツエンジョイ東京を見たとお伝えになるとスムーズです

住所

東京都港区六本木7-17-20 明泉ビル2F

最寄り駅

六本木

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カファブンナ

電話番号

03-3405-1937
※お問い合わせの際はレッツエンジョイ東京を見たとお伝えになるとスムーズです

住所

東京都港区六本木7-17-20 明泉ビル2F

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この記事を書いた人

塩沢 槙さん

1975年生まれ東京都出身。作家・写真家。単行本の執筆を中心に活動中。最新著作は『明日へのしょうゆ すべてをなくした蔵元の、奇跡の再生物語』(マガジンハウス刊)