女性のお一人様にも優しいラーメン店、あるんです
老若男女問わず人気が高く、いまや日本の国民食と言われるラーメン。だけど巷のラーメン店はどこも男性客が大半で、店構えからして女性一人で入るのは勇気がいる…
そう思っている女性の皆さん。どうぞご安心ください。最近は、内装や雰囲気、接客、味作りなど細部まで女性を意識した店が増え、女性一人でも入りやすいラーメン店があちこちに登場しているのだ。
新宿南口の「Miso Noodle Spot 角栄」も、そんな女性にやさしいラーメン店の一つ。幡ヶ谷の人気ラーメン店「我無者羅」の3号店として、2014年9月にオープンした新店だ。女性比率は約4割と、ラーメン店としては異例の女性率の高さを誇っている。
「我無者羅」は、新潟のご当地ラーメンをコンセプトに、「生姜醤油」、「割スープ付濃厚味噌」、「背脂煮干醤油」、という3種類のラーメンを曜日ごとに提供するという「三毛作業態」で評判に。それぞれのメニューに根強いファンがついたことから、2013年7月に「背脂煮干醤油」専門の2号店「どっかん」をオープンしており、今回、土日限定で提供していた「割スープ付濃厚味噌」を柱にオープンしたのが、「Miso Noodle Spot 角栄」だ。
「女性のお客さまが一人でも入りやすい店を意識しました」と語るのは、店主の蓮沼さん。白を基調にしたスタイリッシュな店内は清潔感に溢れ、「ラーメン業界一キレイ好き」とも言われる蓮沼さんの気配りが伺える。
そして「我無者羅」同様に感心するのが、スタッフの接客のよさ。券売機で食券を購入し、ものの数分でラーメンが出されて、冷めないうちに急いで食べる―。入店からの滞在時間は長くても30分ほどというラーメン業界においては、そこまで接客を重視しているお店は多くないように思う。しかし「角栄」に来ると、「あぁ、居心地がいいな」と感じる。それには、店内の清潔感、料理の提供スピード、店員さんの口調、BGMなどさまざまな要因が関係しているのだけれども、とくに店員さんの対応が印象に残るのだ。
スタッフの明るく丁寧な対応に加え、「女性のお客さまが入りやすいように、できるだけ女性スタッフをおくようにしています」という蓮沼さんの言葉にも、お客を大事にしたいという姿勢が表れている。
さて、肝心のラーメンについて。
メニューは、濃厚味噌・カレー味噌・激辛味噌、の3種で、いずれもラーメンかつけ麺かを選べる。一番人気は、定番の濃厚味噌ラーメン。スープは、越後の味噌をベースに5種類をブレンド。ラーメンと言いながらもどろっと濃厚なテクスチャーは、まるでポタージュのよう。まろやかな旨みがモチモチっとした麺によく絡む。
これがつけ麺になると、スープの濃度はさらに増す。女性に人気があるのは、カレー味噌つけ麺。味噌の香りとスパイスの刺激、チーズのコクが絶妙に混ざり合ったスープがのどごしのよい中太麺にとろりと絡み、するするする~と胃におさまっていく。濃厚なスープながらもしつこく感じさせないのは、国産小麦100%麺の力強い味わいがあるからだ。
そして、最後にぜひ試してもらいたいのが「割りスープ」。割りスープ用に丁寧にとっているというその味は、まさに裏の主役。割りスープだけでもおいしく飲めるほどしっかりとした旨みを持っており、味噌スープと合わせると実にまろやかな味わいに変化する。
さらに脇を固めるトッピングは、定番のあじ玉をはじめ、トマト、チーズ、納豆、じゃがバタ、辛もやしなど個性派揃い。ご飯を入れてリゾット風に楽しむ「リゾットごはん」もおすすめだ。
女性だって、濃厚ラーメンをがっつり食べたい時がある。そんな日には迷わず駆け込んでほしい。期待を裏切らない味と満足感を約束しよう。
「角栄」を楽しむための3か条
その1 「今日は一人でラーメンを思いきり食べたい!」そんな気分の日にぜひ!
その2 トマト、チーズ、納豆、じゃがバタ…。お好みのトッピングや割りスープで多彩な味の変化を楽しもう!
その3 気さくな店員さんとのやりとりに小さな幸せを感じるのも「ソロ活」ならでは!
※2015年1月時点の情報です。メニュー、価格等は変更になる場合があります。
ライター紹介
フードライター。料理雑誌の編集を経て独立。専門誌を中心に、幅広い業態の飲食店を取材する。All Aboutコンビニスイーツガイド。著書に「まんぷく横浜」(メディアファクトリー)
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※本記事内の情報は2015年01月08日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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