「東京ジョイポリス」に誕生日当日に行くと、入場料もアトラクション料金もすべて無料で楽しめるらしい。これは素晴らしいサービスなのではないだろうか。誕生日当日に行ってみることにした。

誕生月になると色々なお店からクーポン券が届く。「お誕生日おめでとうございます!50%オフの割引券をご用意しました。お店にお越しください」という具合にだ。一瞬うれしい。一瞬だけ喜んで、そしてすぐに罠であることに気づく。よく考えたら、祝っているふりをしてお金を使わせようとしているだけじゃないか。たまたま買い物に行ったお店で、「誕生日(または誕生月)の人は割引します」ならいい。そうではなく、バースデー割引をエサに来店を促してきている。人の誕生日をなんだと思っているんだ。


東京ジョイポリス


その点、「東京ジョイポリス」の誕生日特典はとてもいい。誕生日当日に遊びに行くと、入場料無料でアトラクションが乗り放題になるらしい。正真正銘、完全に無料だ。館内で食べ物や飲み物を買わない限り、一切の出費なし。素晴らしい。祝うとは、こういうことである。そんなわけで先月(1月)が誕生日だったため、誕生日特典を利用して「東京ジョイポリス」で遊んできた。


東京ジョイポリス


誕生日特典の特徴として大きいのは、“入場料(通常大人800円)とアトラクション料金がすべて無料になること”と、“バースデーステッカーを服に貼っておくとスタッフさんから祝われまくること”の2点だ。「東京ジョイポリス」の1日パスポートは4,500円なので、単純に4,500円相当のプレゼントであるといえる。

また、誕生日特典とは別で、1st Floorのメインステージにてバースデーショーをやってくれるサービスもある。事前にメッセージを申し込んでおくと、ショーの中で大画面にお祝いメッセージを表示してくれるのだ。こちらも無料。

そして、地味ながらもうれしいポイントは、途中の入退場が自由なことと、22時までやっていること。誕生日当日が平日だったとしても、会社帰りに寄れるわけだ。平日ならどのアトラクションもあまり待たずに乗れるらしい。


東京ジョイポリス


さて、手始めに「カーニバルゲーム」のモグラ叩き「モグモグラッシュ」(通常1回300円)をやってみた。これはアトラクションではないが、1回無料券がもらえるのだ。ゲームを始める前に、スタッフさんにめちゃくちゃ祝われた。誕生日特典の一つ、服に貼ったバースデーステッカーを見ると祝ってくれるシステムである。ゲームの結果はというと、賞品がもらえる点数にはかすりもしなかった。無念だ。


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次に挑戦したのは「ソニック アスレチックス」(通常1人600円)。またしてもめちゃくちゃ祝われた。何もしていないのにステッカーの力一つでものすごく歓迎される。今、私は「東京ジョイポリス」のスタッフさんとステッカーだけで繋がっている。ステッカーをはがすと終わるビジネスライクな関係である。儚い。

「ソニック アスレチックス」は走ったり飛んだりといった陸上競技で競うアトラクションなのだが、ゲームというよりもほぼ運動だった。レーンの上をリアルに走り、スピードを競う。外を一切歩きたくない、という理由で「ポケモンGO」や「ドラクエウォーク」をやっていない私だ。一生懸命走り、そして、写真左端に見切れている外国人の坊やにボロ負けした。


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次は「タワータグ ヴィーアール イースポーツ」(通常1人900円)をやった。公式サイトに「タワータグ ヴィーアール イースポーツ」と書いてあったからそのままコピペしたが、「ヴィーアール イースポーツ」とは、「VR eSports」のことだ。ブイアールではなく、ヴィーアールらしい。ネイティブに近い発音だ。


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これはVRゴーグルをかけて、銃を撃ち合うゲームである。相手を撃ち殺した数が多いほうが勝つという単純なルールで、一人で来た私はコンピューターと組むことに。対戦相手は見知らぬカップル。結果は当然のボロ負け。ドット絵で育った世代には、ヴィーアールは難しい。そうそう、ここでももちろん入口で盛大に祝われた。最先端のヴィーアールの世界においても、ステッカーの力は有効なのだ。


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疲れてきたので、座ってできるアトラクションを求めて「ローラとカーラの美嬢面接」(通常1人600円)をやることにした。ここでもバースデーステッカーを見たスタッフさんに祝われる、というお決まりの手続きを踏んで、面接が始まった。


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これは、テーブルに表示された画面をタッチしていき、いくつかの質問に答えることでキャバ嬢(またはホスト)の面接をクリアしよう、というゲームだ。


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おそらくどう答えても合格はするのだとは思うが、回答次第では画面の中のローラとカーラというキャラクターにめちゃくちゃディスられるので注意。


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こちらの写真は「ハーフパイプ トーキョー」(通常1人900円)に乗車する際の様子だ。ここでもまた祝われることになる。特にこのハーフパイプに常駐しているスタッフさんの数が他のアトラクションより多めなのもあって、それはそれは祝われ方が盛大だった。


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▲「ハーフパイプ トーキョー」


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▲ものすごく速くブンブン動くのでとても怖かった


ここで一つ、皆さんにアドバイスをしておきたい。私のように内向的で人見知りするタイプの人は、バースデーステッカーは貼らずに、純粋に無料アトラクションだけを楽しむほうがいいかもしれない。

バースデーステッカーでやたらと祝われまくって、私は少し疲れてしまっていた。祝ってくれたスタッフさんは何も悪くない。精一杯祝ってくれてありがたかった。けれど、面と向かって祝ってもらえば、それに対するレスポンスが必要になる。見知らぬ人とやり取りをするだけでエネルギーを消耗する人見知りにとって、このレスポンスが結構つらい。どう反応していいのかわからず、少々挙動不審になる。お祝いというのはあくまでも相互のコミュニケーションであり、一方通行ではないのだ。

最後はバースデーショーを観る。


東京ジョイポリス


バースデー用のCG映像の途中で事前に申し込んでおいたメッセージが流れる。


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「めーめー から さーこへ。お誕生日おめでとう!」、「リッカ から めりーへ。今年も一緒にたくさん遊ぼう!」など、他の人たちが申し込んだメッセージに紛れて、自分のメッセージが出てきた。

「朝井 から 朝井 へ
私へ。お誕生日おめでとう!
私より。」


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私が私に向けて送った、私のための誕生日メッセージだ。自分で自分に向けてメッセージを送っていた人は、他には見当たらなかった。誰もなしえたことのない、前人未到の地に足を踏み入れたかもしれない。おめでとう私。



一人東京ジョイポリスを楽しむ三か条

その1
アトラクションを無料で遊び尽くそう
その2
バースデーステッカーを貼るかどうかは慎重に
その3
自分で自分にバースデーメッセージを送ることもできる

東京ジョイポリス
住所:東京都港区台場1-6-1 デックス東京ビーチ3~5F
電話番号:03-5500-1801
開館時間:10:00~22:00(最終入場は閉館時間の45分前まで)
休館日:施設に準ずる
入場料:【入場券】大人(18歳以上)800円、小中高生500円 【パスポート】大人(18歳以上)4,500円、小中高生3,500円
※誕生日当日はパスポート(入場+アトラクション乗り放題)が無料でもらえるなど特典あり(誕生日特典を受けるには身分証明書の提示が必要)
最寄駅:お台場海浜公園/東京テレポート

※2020年2月12日時点の情報です。価格やサービス内容など情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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