埼玉のほうに0円で遊べるテーマパークのような場所があるとは前々から聞いていた。「りっくんランド」といって、陸上自衛隊のやっている“ランド”らしい。自衛隊のイメージと、“りっくん”というかわいらしい名前、そして“ランド”とがどうにも結びつきにくく、一体どういう場所なのか気になっていた。

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いざ行ってみると、入口にはでかでかと「広報センター」の文字が。あれ・・・?「ランド」は?

どうやらここは、テーマパークというよりも、陸上自衛隊の活動を紹介・解説するための広報施設を兼ねた博物館らしい。「ランド」というからには、てっきりジェットコースターやメリーゴーランドに乗って遊べるのかと思ったら、違った・・・。


まずは入口近くに迷彩服の貸出コーナーがあったので、着替えることにした。

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自衛隊が実際に使っている装備(めちゃくちゃ重い)を身に着けてみるコーナーに、偵察用オートバイに乗れるコーナーなど、博物館といってもかなり体験型のよう。ジェットコースターがあるような「ランド」ではないけれど、これなら十分「ランド」っぽい。

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戦車やヘリコプターに乗ってみることもできる(それぞれ乗車体験ができるのは月に数回のみ)。自衛隊に疎くても、これは楽しい!

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中でも、特に面白かったのがヘリコプターの模型の中に入り、映像と揺れで実際のヘリの動きを体感できる「フライトシミュレーター」だ。こんな本格的なアトラクションが用意されているとは驚いた。空いている日に一人で行けば、並ばずに何度でもできて最高である。

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戦車で射撃のシミュレーションをできるゲームコーナーもある。ゲーム終了後に敵の戦車を何両撃破できたか、発砲回数、命中率、被弾回数、スコアが表示されたシートが出てくる。

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外には本物の戦車が置かれていて、なんと触っても良いという太っ腹。

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自衛隊の日常や、職種についても詳細に説明されていた。ひときわ気になるのは「音楽科」。自衛隊といっても、国を守るために戦ったり災害時などに救助したりするばかりではなく、被災地で慰問コンサートなどもする。それを担うのが音楽科だという。音大を卒業した人がここへ就職することになる。

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ちなみに、自衛隊員はみんなラッパで起きて、ラッパで眠るが、このラッパは音楽科が担当しているわけではないらしい。ラッパを吹く人は、広報の方いわく「なんとなくできそうな人が任命される」。意外と適当だった。

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自衛隊、思っていたのと全然違う。めちゃくちゃオープンな雰囲気で、エンタメ精神に溢れている。だんだんわかってきた。ここは、そういう面を伝えたいがための施設なのだ。だから「りっくん」だし、「ランド」なのだろう。自衛隊を少しでもとっつきやすくしたい、かわいくて楽しい空間にしたい、そう願いを込めて試行錯誤した結晶が「りっくんランド」ということだ、多分。


そういう目線でランド内を歩いてみると、「自衛隊のイメージを変えよう」という涙ぐましい努力を端々に感じた。壁には「自衛隊の ソレ、誤解ですから!」というポスターが貼ってあり、ポスター内では自衛隊員たちが「やっぱ体力はマスト?」「仕事は肉体系ばっか?」「男性ばっかり?」といった質問に「No!」と答えている。

タッチパネル式のアンケートコーナーでは、「自衛隊のイメージを教えてください」という質問に対し、「カタい」「怖い」「とっつきにくい」などの選択肢が並んでいてちょっと泣けた。変えるべきイメージを真正面から真摯に受け止めようとしている・・・。

かわいいキャラクターの顔ハメパネルもあった。まるで「怖くないよ」と語りかけてきているかのように。

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アトラクション(フライトシミュレーター)に並ぶ場所にも、少しでも退屈させない工夫が凝らされていた。


「りっくんランド」、これらがすべて無料で体験できると思うと、かなり満足度の高い0円ソロ活ができるのは間違いないだろう。

▲「りっくんランド」の2階にはぬりえコーナーも。ここでもかわいいヒヨコ隊員のぬりえが用意されていた。

▲「りっくんランド」の2階にはぬりえコーナーも。ここでもかわいいヒヨコ隊員のぬりえが用意されていた。

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一人りっくんランドを楽しむ三か条

その1 自衛隊に疎くても楽しい

その2 戦車やヘリの乗車体験ができる日を狙おう(詳しくはHPのイベント情報をチェック)

その3 シミュレーション系のゲームやアトラクションがオススメ

陸上自衛隊広報センター「りっくんランド」
  • 所在地

    東京都練馬区 大泉学園町(所在地:埼玉県朝霞市栄町4丁目6付近)

  • 最寄駅

    和光市

  • 電話番号

    03-3924-4176

※2019年11月13日時点の情報です。内容など、情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。

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