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2017/11/29

江戸川区民が狂喜する!?東東京を南北につなぐ地下鉄を脳内建設してみた【能町みね子の妄想連載】

「駅名ソムリエール」で独自の視点で新たな駅名を考案しまくった能町みね子さんが、今度は脳内地下鉄建設に着手。ときにみなさんの意見を汲み取りつつ、能町さんの個人的思惑で、今まで線路がなかったあの場所とこの場所の間を脳内地下鉄が走ります。名付けて「夢の地下鉄21号線」!

「駅名ソムリエール」で独自の視点で新たな駅名を考案しまくった能町みね子さんが、今度は脳内地下鉄建設に着手。ときにみなさんの意見を汲み取りつつ、能町さんの個人的思惑で、今まで線路がなかったあの場所とこの場所の間を脳内地下鉄が走ります。名付けて「夢の地下鉄21号線」!

能町みね子の夢の地下鉄21号線


第六回 環七線 その1(葛西臨海公園駅〜下小松駅)

ちょっと今まで東京の西側に寄りすぎてました。東東京のみなさんお待たせしました!私は東東京を南北につなぐために生まれた。今こそ縦に長い江戸川区を縦につなぐとき。

ちなみにこの路線は実際に構想として存在しています。葛西臨海公園から赤羽まで、環七通りの地下を通すために「メトロセブン」なんて呼ばれているらしい。私の計画もほぼ環七通りに沿ってますので、これは単純に「地下鉄環七線」と呼ばせていただきます(カタカナネームは好きではない)。

ただ、私の計画はところどころで環七からそれます。環七と総武線が交わるところにはいま駅がないので、「メトロセブン」計画では総武線側にも駅を作るつもりだそうですが、私は既存の駅につなげる方向でちょっとずらしたりして、なるべく江戸川区の栄えてるところを通ります。住民の皆さん、王政の支持をお願いいたします。




始まりは戦後生まれの葛西臨海公園から

さて、この路線はまず葛西臨海公園から始まる。ここは戦後の埋め立て地なので、古い地名なんかありません。ランドマーク方式のまま、「葛西臨海公園駅」のままでよかろう。線路は首都高速湾岸線から環七通りへと入り、ちょっと近いけど堀江団地交差点で一駅。ここも戦後まではほぼ海。いまここの地名は「南葛西」になってますが、「堀江」というのはかつてこのへんから現在の浦安市にまでまたがっていた地名ですし、ここに今は団地ができているわけなので、交差点名のまま「堀江団地駅」でよさそうです。

線路は昔からの陸地ゾーンに入って北進し、都立葛西南高のそば、左近川(さこんがわ)という川を渡るところに駅を作りたい。この左近川は幾多の運命を経て、埋められたり暗渠化したりせずここに残っている川。ここの名前はそのまま「左近川駅」にしたいです。




一之江、二之江。しかし三之江はない

まっすぐ進むと東西線葛西駅につながる。この駅名には異論がありませんので「葛西駅」。

さらにまっすぐ進み、新川を越えた(くぐった)あたりで「二之江駅」を作ります。

都営新宿線ユーザーならご存じの「一之江(いちのえ)駅」に対し、なんと「二之江(にのえ)」という地名も存在しているのでした。ちなみに三之江以降はない。由来はあまりはっきりしないようですが、すぐそばに「二之江神社」というおやしろもあり、このあたりが旧二之江村の中心に近いことは確かです。

そこから北北東に進めば都営新宿線の「一之江駅」にぶつかります。ここはもちろんこのままの名前でよし。一之江と二之江がかわいく並びます。

で、ここから線路は環七を外れる。北西に曲がり、松江通りに入ります。この松江通り、かつては都電がすぐ横を走り、その後トロリーバスも走った古い幹線道路。しかし、トロリーバスも昭和43年に廃止されてしまい、今は無鉄道地帯。そこに50年ぶりに鉄道の類が走るわけです!(いや、現実ではないんですけど……)。

ちなみに「松江」という地名も古そうですが、「小松川」の松と「西一之江」の江を合わせた合成地名だそうで、私がいちばん嫌いなやつ。駅名としては却下でございます。




村を救ったヒーロー・八蔵さんの功績を駅名に

さて、環七から松江通りに入ってまっすぐ進むと、駅のない場所なのに古いアーケード商店街が現れる。このあたりにもちろん駅がほしい。同潤会通り入口交差点あたりで、古くからの地名を取って「小松川駅」を作ります。この「同潤会通り」というのにも惹かれますが、ここから北にしばらく進むとかつて関東大震災後に作られた同潤会住宅(木造)があったみたいです。今はほとんどその痕跡がありません。

線路は首都高速をくぐって船堀通りに入る。江戸川区役所のそばには駅を作りたい。ここは交差点名にもなっている「八蔵橋駅」がいいと思います。江戸時代に村を守った力持ち、八蔵さんの伝説に由来するらしい八蔵橋(はちぞうばし)。こういうの大好きです。ちなみに今このあたりの地名は「江戸川区中央」。こういう記号みたいなのは嫌い。




東京生まれの野菜「小松菜」。実は新小岩周辺が発祥地

ともあれ線路はついに江戸川区を縦断し尽くし、新小岩駅につながりますが、この「新小岩」もめっちゃ定着してるけど厄介な地名です。

小岩駅ありきの新小岩駅。小岩に先に駅があって、その隣に新しくできたから新小岩になったそうだけど、このあたりに昔からあった集落は「下小松」。駅の建設当時、駅名案には「下総小松(しもうさこまつ)」もあったらしい(下総は旧国名。ここ、「武蔵」じゃないんだ)。

この「小松」は、小松菜という野菜の名の元になった地名でもあり、小松のあたりを流れる川は「小松川」と名付けられ、後に川の下流にできた集落も「小松川」と呼ばれました(さっき駅名として出てきた、あれです)。このへんには今でも、松江、松島、小松川などやたら「松」のつく地名がありますが、これらはすべて元をたどれば「小松」に由来しているみたいです。

なので、ここは新小岩じゃありません。「下小松駅」です!

どうにか江戸川区を縦断できましたので、このまま葛飾区に入ります。次は当然「上小松」です。上下がセット。




吉祥寺線



◆「環七線 (葛西臨海公園駅〜下小松駅)」の編集部オススメおでかけスポットはこちら!

東京都葛西臨海水族園(葛西臨海公園駅)
スポット詳細はこちら
葛西臨海公園、海浜公園内にある水族館。世界で初めて、マグロ類が群れで泳ぐ姿を見られる水族館として平成元年にオープン。

地下鉄博物館(葛西駅)
スポット詳細はこちら
世界の地下鉄の歴史から、地下鉄を作る際に使われた機械、地下鉄を守っている施設や仕組みなど、普段見ることができない「地下鉄の裏側」が楽しめる博物館。

新小岩厄除香取神社(八蔵橋駅)
スポット詳細はこちら
8代将軍吉宗が鷹狩りの際に立ち寄った神社。ここで食べた青菜をとても喜び、この地(小松川)にちなんで「小松菜」と命名。以来、祭事には必ず小松菜を供えて祈願しているという。

能町みね子

能町みね子さん

文筆業兼イラストレーター。
「オカマだけどOLやってます。」でデビューし、近刊に「『能町みね子のときめきデートスポット』、略して 能スポ」(講談社文庫)、「ときめかない日記」(幻冬舎文庫)、「お話はよく伺っております」(文春文庫)など。
Twitter:@nmcmnc


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