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2015/10/2

お江戸【裏歴史】ソロ探訪記vol.1 – 幕府のスパイ?「松尾芭蕉」の足跡をたどれ!

1603年に徳川家康が江戸に幕府を開いてから約400年。これまでお江戸東京ではさまざまな出来事があった。その記憶を伝える街角の小さな記念碑も、歴史ラバーにとっては心おどる歴史遺産。このトキメキは興味のない人にはなかなか理解されにくいから、ソロ活で心置きなく歴史に浸ろう!

1603年に徳川家康が江戸に幕府を開いてから約400年。これまでお江戸東京ではさまざまな出来事があった。その記憶を伝える街角の小さな記念碑も、歴史ラバーにとっては心おどる歴史遺産。このトキメキは興味のない人にはなかなか理解されにくいから、ソロ活で心置きなく歴史に浸ろう!

諜報活動の旅、「おくのほそ道」のスタート地点を見に行こう!

日本人なら誰もが知る偉大な俳人、松尾芭蕉。だけど、それは世を忍ぶ仮の姿。実は幕府から特命を受けたスパイという噂があるのをご存知? 10月といえば松尾芭蕉の命日、「芭蕉忌」(元禄7(1694)年旧暦10月12日)のある月。スパイだったのかも?という目線で、かつて松尾芭蕉が暮らした深川を歩いてみた。


▲江戸川区芭蕉記念館分館、史跡展望庭園の芭蕉さん。


松尾芭蕉スパイ説。それは、「おくのほそ道」は吟行の旅ではなく、仙台伊達藩の動向を探る隠密の旅だったのではないかというもの。当時、伊達藩は日光東照宮の修繕を任されていた。その負担の大きさに不満を持った伊達藩が不穏な動きをしないように、幕府は動向をさぐる必要があった。そこで白羽の矢が立ったのが松尾芭蕉だったのでは?というわけだ。


実際、諸国を吟行する歌人が諜報活動を担わされることは度々あったことらしい。 旅がスタートしたのは元禄2年(1689)、芭蕉が45歳のとき。江戸時代の平均寿命では既に老人にもかかわらず1日で50km以上も移動することもあった。かと思えば、仙台藩には何日も滞在する不自然さ。同行した弟子の河合曾良の日記に記された行程ともところどころ食い違う。しかも松尾芭蕉は忍者の里、伊賀上野の出身。そうした状況証拠を並べてみると、スパイ説がまんざら都市伝説とも思えなくなってくる。


▲深川1丁目の「採茶庵跡」の芭蕉さん。この貫禄で45歳。スパイっぽい佇まいを感じなくはない…。


「おくのほそ道」の旅のスタート地点は深川1丁目。海辺橋のほとりにある「採茶庵跡(さいとあん)」だ。ここから船に乗って、隅田川を北上して千住に向かった。
出発前なのか、今にも立ち上がりそうな芭蕉像がある。勝手に好々爺だと思っていたけど、鋭い視線はもうスパイにしか見えない。芭蕉、恐るべし。


▲「採茶庵跡」のそばにある「芭蕉俳句の散歩道」


「採茶庵跡」がある海辺橋の川岸は「芭蕉俳句の散歩道」として整備されている。 「閑さや岩にしみ入る蝉の声」など、木版に書かれた芭蕉の名句を見ながら散歩が楽しめる。


今回ご紹介した場所

採茶庵跡と芭蕉俳句の散歩道

住所

江東区深川1-9

今回ご紹介した場所

採茶庵跡と芭蕉俳句の散歩道

住所

江東区深川1-9

▲芭蕉庵があった場所に建つ芭蕉稲荷神社


▲芭蕉稲荷神社の中にある記念碑にはカエルの像が2匹


続いて、清澄庭園を縦断して向かったのは「芭蕉稲荷神社」。ここにかつて芭蕉が暮らしていた芭蕉庵があったという。没後、武家屋敷となり一旦その事実は忘れ去られていたが、大正6年(1917)の津波により、芭蕉が愛好した石の蛙がこの地で発見された。現在、出土した石蛙は芭蕉記念館の2階に展示されている。


▲江戸川区芭蕉記念館分館の史跡展望庭園の芭蕉さん


奥に見える芭蕉さんがスパイっぽい

隅田川から見た夜の芭蕉さん

芭蕉稲荷神社のそばには隅田川と小名木川が一望できる「史跡展望庭園」があり、ここにも芭蕉像がある。なんと、ここの芭蕉さん、午後5時になると回転する。ライトアップされて隅田川を見守る姿がスパイっぽい!


今回ご紹介した場所

芭蕉稲荷神社と史跡展望庭園(江戸川区芭蕉記念館分館)

住所

江東区常盤1-3

今回ご紹介した場所

芭蕉稲荷神社と史跡展望庭園(江戸川区芭蕉記念館分館)

住所

江東区常盤1-3

▲江東区芭蕉記念館。玄関先に芭蕉の木が植えられている


庭からは隅田川が見渡せる小高い丘が

祠の中には小さな芭蕉さんがいた

さらに隅田川沿いを北上すると「江東区芭蕉記念館」(※)がある。現在開催中の企画展「江戸の俳壇 -嵐雪と雪門・雪中庵の俳人たち-」(2015年12月20日まで)と同時開催中の「江戸における芭蕉-その生活と住い」では、芭蕉の私生活を垣間見えることができる。もともと日本橋で暮らしていた芭蕉が突如、深川に移り住んだ理由もナゾとされている。一説には芭蕉の妾、寿貞(じゅてい)が甥の桃印と駆け落ちしてしまったからという下世話な説もあるらしい。


芭蕉はスパイ!? という、スキャンダルな視点でその足跡をたどったら、妾もいたかもしれない血の通ったおじさん像がみえてきた。勝手な妄想は一人でいると尚更ゾクゾクする。歴史の教科書に載っているような偉人たちも、視点を変えてゆかりの地に行ってみると、急に身近な存在に感じられて面白い。歴史に興味のない人にもおすすめだ!


※隅田川の防潮堤工事のため2015年11月30日(月)まで裏木戸は閉鎖しているので、万年橋通りを北上してください。


この場所の詳細

江東区芭蕉記念館

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電話

03-3631-1448
※お問い合わせの際はレッツエンジョイ東京を見たとお伝えになるとスムーズです

住所

東京都江東区常盤1-6-3

営業時間

9:30~17:00(入場は16:30まで)

定休日

毎週月曜日(但し祝日は除く) 年末年始休館および臨時休館あり

最寄り駅

浜町 / 森下

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この場所の詳細

江東区芭蕉記念館

電話番号

03-3631-1448
※お問い合わせの際はレッツエンジョイ東京を見たとお伝えになるとスムーズです

住所

東京都江東区常盤1-6-3

営業時間

9:30~17:00(入場は16:30まで)

定休日

毎週月曜日(但し祝日は除く) 年末年始休館および臨時休館あり

最寄り駅

浜町 / 森下


ライター:香取ゆき