東京のパワースポットとして有名な明治神宮。大鳥居や清正井など、たくさんのパワースポットがあることでも知られていますが、みなさんはその由来をご存知でしょうか? また、明治神宮には、ここが東京だとは信じられないくらいの豊かな自然があふれる場所でもあります。今回は、明治神宮のパワースポットと呼ばれる場所の由来や、ぜひ訪れていただきたい明治神宮御苑の見所についてご紹介します。 

参拝したら絶対に押さえておきたい、明治神宮の人気スポット

まずは、明治神宮を参拝したら必ず足を運びたい、人気スポットをご紹介します。どこも、パワースポットとしても有名ですが、その場所の由来を合わせて知ることで、より深く明治神宮を楽しめると思いますよ。


パワースポットブームの代表格!清正井

▲まるで鏡のように美しい清正井。


明治神宮のパワースポットとして有名なのが、御苑にある清正井(清正の井戸)です。

この井戸は、安土桃山・江戸初期の武将・加藤清正が掘った、という伝説があります。伝説の真偽は不明ですが、江戸時代にはここに清正の子の屋敷があったことは間違いないそう。

近年では、この井戸を撮影し、携帯の待ち受け画面にすると幸運が訪れるとの噂が広がり、全国から多くの方がこの場所を訪れていました。以前は行列ができていたり、時間によっては、入場制限が行われたりして、井戸の前に行くのにも大変な状態でした。

現在も、多くの方が訪れる人気スポットではありますが、以前に比べると静けさを取り戻したようです。


井戸を訪れたときは、水が湧き出る音や、透き通った水の美しさを楽しみ、静かに自然のパワーを分けていただきましょう。


日本一の大きさを誇る木造の大鳥居

▲木造の鳥居は趣があります。


明治神宮には、日本で一番大きいといわれる木造の大鳥居があります。

高さ12メートル、柱と柱の間が9.1メートルという巨大な木造の鳥居は、見ているだけで圧巻の迫力です。

鳥居をくぐるときは、一礼してからくぐりましょう。鳥居は神様が住まわれる場所の入り口。入る前に一礼をするのが正式な参拝の作法なのです。


これは、一揖(いちゆう)と言って、どこの鳥居でも行っていただきたい作法です。


寄り添う「夫婦楠」に縁結びや夫婦円満を願う

▲まるで寄り添っているような夫婦楠。


明治神宮に参拝すると、その存在感に思わず圧倒されてしまうのが境内にある「夫婦楠(めおとくす)」です。大きな2本の楠が、注連縄(しめなわ)で結ばれ、拝殿の前に立っています。

夫婦楠は、まるで夫婦が寄り添って立っているようにも見え、この夫婦楠の前から拝殿に向かって参拝すると、縁結びや夫婦円満のご利益を得られると言われています。


明治神宮にしかないおみくじ「大御心」

▲高級な紙を使い、菊の御紋もあって豪華な大御心。


スポットではないのですが、明治神宮に参拝したら、ぜひ見ていただきたいものがあります。それは、おみくじ。

明治神宮には、他とは少し異なるおみくじがあるのです。「大御心(おおみごころ)」と呼ばれるおみくじで、明治天皇と昭憲皇太后が作られた和歌の中から選ばれた30種が記載されたもの。

通常、神社のおみくじは吉凶を占うものが多いのですが、「大御心」は吉凶を占うものではありません。生活の指針となる教訓的なものが選ばれて記載されているそうで、読んだ人の心に響くような言葉がたくさん書いてあります。

普段、読み慣れない和歌なので、難しいかもしれませんが、解説もあるので安心です。



自然あふれる神宮御苑の見どころも押さえておこう!

広大な明治神宮内には、明治神宮御苑(通称御苑)と呼ばれる美しい庭園があります。御苑の拝観には維持協力金として500円かかりますが、ここでしか見られない美しい風景ばかりですので、ぜひ訪れてください。ちなみに、先ほどご紹介した清正井も御苑内にあります。


お釣台から臨む南池の眺め

▲お釣台から南池を眺めるのがオススメ!


明治神宮にある御苑は、江戸時代は大名下屋敷の庭園でしたが、明治時代になってから宮内省が管理することになり、明治天皇・昭憲皇太后の両陛下が訪れる機会も多くなったのだそうです。

その御苑にある南池のお釣台をご存じですか? 見たことはあるけど、それが何かはわからなかったという人もいるかもしれません。実はこのお釣台、昭憲皇太后が釣を楽しまれるために、明治天皇がここに作られたものなのだそうです。


現在は、もちろん釣りはできません。しかし、多くの鯉が悠々と泳ぎ、季節によっては睡蓮も楽しめるスポットです。

都会の喧騒から離れ、少し静かな時間を過ごしたいという方にはおすすめの場所です。


美しさにため息が出るほど!菖蒲田


御苑には美しい花菖蒲がたくさん咲く菖蒲田があります。花菖蒲は6月中旬頃が見ごろで、シーズンには多くの方が花菖蒲を楽しもうと訪れます。この菖蒲田には、江戸系の花菖蒲の名花もあるそうで、その美しさを一目見ようと、初夏の御苑は賑やかになります。

この菖蒲田も、お釣台と同じく明治天皇が昭憲皇太后のためにつくられたものだそうです。



いかがでしたか? 明治神宮は、その全体がパワースポットだとも言われる場所ですが、実にさまざまな見所のある場所でもあるのです。ご利益を感じるために訪れるのはもちろんですが、ぜひたくさんの見所へ行って、その美しさを五感で感じてみてくださいね。


明治神宮
所在地:東京都渋谷区代々木神園町1-1
電話番号:03-3379-5511
最寄駅:原宿/明治神宮前〈原宿〉

ライター:西脇聖
※2015年9月時点の情報です。


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