タイ、フランス、ミャンマーetc.都内で海外一人旅を味わう!
誰もが一度はあこがれる一人海外旅行。だけど言葉も通じないし、小心者だし、なかなか行動に移せないという人も多いのでは? そこで今回は東京で気軽に一人海外旅行気分が味わえるスポットをご紹介。適度な異国情緒と、適度な緊張感が、なんでもない毎日に刺激を与えてくれるはず!
まるで留学しているみたい!? タイ人の先生に学ぶ本格タイ料理
「定番タイ料理クラス」の人気メニュー、トムヤムクン!
▲料理教室の厨房も本格的。中央のコック帽を被っているのが先生。
▲外観もタイ風。美味しそうなタイ料理の写真が飾られている。
「タイ教育・文化センター」はタイ料理やカービング、タイ語など、タイの文化を学び、体験できる施設。なかでも料理教室のレベルの高さは有名で、遠方からプロの料理人や料理講師も習いにくるそう。その秘密は、由緒あるタイの家政大学、スアンドゥシット大学の日本校でもあるから。気軽に参加できる1回完結のクラスも、大学から招いた優秀なタイ人講師が担当。タイ語で教えてくれるから、まるで留学して学んでいるような臨場感が味わえると評判なのだ。(日本人通訳もいるのでご安心を)
▲美しいカービング。センターの講師がデコレーションしたタイ大使館での様子。
▲笑顔がステキなタイ語教室のワーン先生。さすが微笑みの国の人!
初めて参加するなら3,500円で参加できる「定番タイ料理クラス」はいかが? トムヤムクンやガパオ炒めなど、人気のタイ料理1品の作り方が学べる。トムヤムクンの場合は、澄んだスープのトムヤムクン・ナムサイを作る。日本のタイ料理レストランに多い白濁したトムヤムクンは、ココナツミルク入りのトムヤムクン・ナムコンと言うそう。ナムサイは澄んでいるという意味で、トムヤムクン・ナムサイから派生して生まれたのがトムヤムクン・ナムコンなのだとか。
こんなタイ料理のウンチクや簡単なタイ語が学べるのも嬉しい。
「タイ教育・文化センター」がある錦糸町にはタイ人が多く暮らし、タイ料理レストランやタイの食材店も点在している。センターでタイの文化に触れた後は、受付で手づくりのマップをもらって、錦糸町の中のタイを探して街に繰り出そう!
※カービング教室や石鹸カービング教室、タイ語教室も気軽に参加できる体験教室を実施中! 詳しくはホームページをチェック!
フランス語が飛び交う東京のパリでフランス文化を堪能!
▲手入れの行き届いた芝生の庭と白い校舎。フランスの田舎を思わせる牧歌的な風景。
▲アートが飾られたフランス語教室
▲フランスの雑誌や本などが揃うメディアテーク
東京のパリと噂される神楽坂。その理由の1つが「アンスティチュ・フランセ東京」の存在だ。フランス語学校をはじめ、さまざまな文化交流事業を行うフランス政府の公式機関。かつて東京日仏学院とよばれていたところと言えば、ピンとくる人も多いかも? 敷地内に一歩足を踏み入れると、そこはもうフランスそのもの。ごく自然にフランス語が飛び交っている。手入れの行き届いた芝生広場に面した建物は、フランスで活躍した建築家ル・コルビュジェ門下の建築家、坂倉準三氏による設計。美しい曲線を描く二重らせん階段や廊下の窓に施されたステンドグラスなど、端々にフランスのエスプリが散りばめられている。
館内にはフランス人アーティストによるアートが飾られたフランス語教室や、フランスの雑誌や本、DVDなどを自由に閲覧・視聴できるメディアテーク(図書館)などが並び、気軽にフランス文化に触れることができる。
▲フランス語書籍専門店「欧明社 リヴ・ゴーシュ店」
▲フレンチレストラン「ラ・ブラスリー」
パリの街角にありそうな、赤と緑を基調にした可愛らしい本屋さん「欧明社 リヴ・ゴーシュ店」もある。フランス語書籍専門店で、日本の人気漫画をフランス語訳したものなども揃う。
芝生の庭に面したフレンチレストラン「ラ・ブラスリー」はフランスの美食文化を伝える場。アットホームな雰囲気のなかで本格的なフランス料理をリーズナブルに楽しめる。まぶしい芝生を眺めながらテラス席でランチを食べれば、フランスを旅しているような錯覚に陥りそう。
この場所の詳細
アンスティチュ・フランセ東京
電話 |
03-5206-2500 |
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住所 | 東京都新宿区市谷船河原町15 |
営業時間 | 総合受付 月 12:00~19:30 火~金 9:30~19:30 土 9:30~19:00 日 9:30~18:00 図書室〈メディアテーク〉 火~金 12:00~20:00 土 10:00~19:00 日 10:00~18:00 フランス語書籍専門店〈欧明社 リヴ・ゴーシュ店〉 月 12:00~13:30、14:30~19:30 火~金 10:30~13:30、14:30~19:30 土 10:30~18:00 日 12:00~18:00 |
定休日 | 全館:祝 図書室〈メディアテーク〉:月・祝 フランス語書籍専門店〈欧明社 リヴ・ゴーシュ店〉:祝 |
最寄り駅 |
飯田橋 |
この場所の詳細
アンスティチュ・フランセ東京
電話番号 |
03-5206-2500 |
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住所 | |
営業時間 | 総合受付 月 12:00~19:30 火~金 9:30~19:30 土 9:30~19:00 日 9:30~18:00 図書室〈メディアテーク〉 火~金 12:00~20:00 土 10:00~19:00 日 10:00~18:00 フランス語書籍専門店〈欧明社 リヴ・ゴーシュ店〉 月 12:00~13:30、14:30~19:30 火~金 10:30~13:30、14:30~19:30 土 10:30~18:00 日 12:00~18:00 |
定休日 | 全館:祝 図書室〈メディアテーク〉:月・祝 フランス語書籍専門店〈欧明社 リヴ・ゴーシュ店〉:祝 |
最寄り駅 |
飯田橋 |
「建築」で旅気分!美しき壮麗なモスクで異国情緒に浸る
▲流麗なアラビア語装飾のカリグラフィや、色鮮やかなステンドグラスが配された礼拝堂は神聖で厳かな雰囲気。
▲メインドームは高さ約23m、隣の尖塔は高さ約41m。都心の空にそれぞれ高くそびえる様が印象的だ。
▲東京ジャーミィの1階正面玄関。6/27からの断食の1カ月間は、日没の時間から誰でも無料でトルコ料理が振る舞われる。
都内の閑静な街中で異彩を放つ「東京ジャーミィ」は、知る人ぞ知る日本最大級のモスク、すなわち礼拝所だ。
「トルコ全土から寄付金が集められ、本国から約100人の技術者や工芸職人が来日して、約2年で完成しました」と建設にまつわる話を教えてくれたのは、東京ジャーミィの広報担当・下村茂さん。東京ジャーミィは、伝統的なオスマン・トルコ様式のデザインを踏襲しながらも、大ドームを中心に6つの半ドームを配した天井システムを採用するなど、最新設計や技術を取り入れた“最新鋭”のモスクだ。建物の内外にはタイルやカリグラフィなどの繊細で優美な装飾が散りばめられ、特に2階にある礼拝堂は目を見張るほどの美しさ。中央に吊されたシャンデリアや「東京でも一、二を争う」と下村さんが胸を張るほどに美しいステンドグラスも一見の価値ありだ。
礼拝堂では毎日5回礼拝が行われ、特に多くの人が祈りを捧げに訪れる金曜日の集団礼拝の光景は圧巻。「ここが東京?」と思わず目を疑うほどの異文化を体験できる。見学は基本的に自由だが、礼拝中の人の前を横切ったり、写真を撮ったりするのはNG。また、男女とも服装はなるべく肌の露出を控え、女性はスカーフやマフラーで髪を隠すのがマナーだ。
壮麗な礼拝堂で、エキゾチックな雰囲気に酔いしれよう。
この場所の詳細
トルコ共和国大使館/東京ジャーミィ
電話番号 | |
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住所 | |
営業時間 | |
定休日 | |
最寄り駅 |
代々木上原 |
高田馬場駅前のリトルヤンゴンで、日帰りミャンマー旅行
▲タックイレブン高田馬場ビルの外観
▲タックイレブン高田馬場ビルの玄関
高田馬場駅の北側はミャンマー人が経営する店舗が多く、リトルヤンゴンと呼ばれている。そのランドマーク的存在が、早稲田口出てすぐにそびえる「タックイレブン高田馬場ビル」だ。1979年竣工の雑居ビルの中に、ミャンマー料理のレストランや、食材店、ミャンマー専門の旅行社などが入居している。
▲1階にあるミャンマー料理店
▲上階には小さな店舗や事務所が並ぶ
▲902号室「マザーハウス」のニニミィンさん
▲「マザーハウス」の店内
エレベータホールには昭和の空気が漂い、入るのに少々勇気がいる。このドキドキ感は一人海外旅行で感じる緊張感とよく似ている。
9階の「MOTHER HOUSE」はタックイレブンビル初心者にも入りやすい。店名のイメージどおり、気さくな女性店主、ニニミィンさんが営むミャンマーの食材と雑貨の店だ。うなぎの寝床のように細長い店内の両壁には、見たことのないミャンマーの食材がぎっしりと並んでいて楽しい。この空気感に慣れたらもう大丈夫。他の階にあるミャンマーの店も見てまわろう。
この場所の詳細
タックイレブン高田馬場ビル
電話番号 | |
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住所 | |
営業時間 | |
定休日 | |
最寄り駅 |
高田馬場 |
東京在住のミャンマー人が集う「日本ミャンマー・カルチャーセンター(JMCC)」
▲ビルマの竪琴を持って微笑むマヘーマー所長
神田川のほとりにある「日本ミャンマー・カルチャーセンター」は日本で一番ミャンマーに近い場所。「玄関の扉を一歩入ればミャンマーです。ミャンマーに興味のある方はぜひ遊びにきてください」※と所長のマヘーマーさん。
マヘーマーさんは1996年に留学のため来日した才媛。それまで日本に暮らすミャンマー人の多くは政治的理由で国を追われた人たち。本国ではエリートだったにもかかわらず、言葉の問題などから望む仕事につけないなど、様々な問題を抱えていることを知り、在日ミャンマー人の生活をサポートするためにこのセンターを設立した。
※対応できるスタッフがいない場合がありますので、必ずアポをとってお出かけください。
▲この扉の向こうにミャンマーがある
▲ミャンマーらしい調度品が並ぶ
センターはミャンマーと日本の文化交流の場としての役割も担っている。日本語教室※やビルマ語教室、竪琴教室(先生が帰国中のため現在休止中)、舞踊教室のほか、不定期に文化交流イベントや子供会なども開催していて、見学することができる。
余談だが、ビルマの竪琴といえば中井貴一さん主演のヒット映画『ビルマの竪琴』(1985)が思い起こされるが、ミャンマー人からするとあの映画はファンタジーに見えるらしい。なぜならビルマのお坊さんは楽器を持ってはいけない戒律があるから。こうしたリアルなミャンマー情報が知れるのも、カルチャーセンターならではだ。
※絶賛、生徒募集中!
この場所の詳細
日本ミャンマー・カルチャーセンター(JMCC)
電話番号 |
03-3980-7152 |
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住所 | |
営業時間 | |
定休日 | |
最寄り駅 |
高田馬場 |
ミャンマーレストラ「マノミェー」で食べるミャンマースイーツ
▲マノミェーの外観
▲ミャンマー女子が大好きなファルダ
ミャンマーはビルマ族を中心に、カチン族やシャン族、モン族などの少数民族からから成る多民族国家。リトルヤンゴンでは様々な民族料理を楽しむことができる。
ちなみにタックイレブン1階にある「ノングインレイ」はシャン料理のお店。虫料理が有名だが、それ以外の料理も評判が良い。
マヘーマーさんおすすめのミャンマースイーツ「ファルダー」は、カチン料理の「マノミェー」で食べられる。ジョッキにアイスやゼリー、ミルクプリン、ミャンマーのフルーツなどがぎっしり。子供の頃よく食べたハウスのシャービックのイチゴ味に似て、どこかなつかしい。
日本のガンジス川、荒川に沿って、日帰りインド旅行
▲クリシュナとその恋人ラーダ
江戸川区は東京で一番インド人が多く暮らしている街。区全体にインド関連の施設が点在している。船堀駅そばにある「イスコン ニューガヤ ジャパン」もそんな施設の一つ。
イスコン(ISKON)とは「INTERNATIONAL SOCIETY FOR KRISHNA CONSCIOUSNESS」の略。ヒンズー寺院として紹介されることも多いが、正確には5000年前にインドに降誕した神、クリシュナの教えを広めることを目的としたハレークリシュナ寺院。祭壇では鮮やかな衣装をまとったクリシュナとその恋人ラーダの神像が微笑んでいる。神像は毎日朝晩衣装チェンジがあり、お食事やお昼寝もされるのだとか。日本にはない宗教観が新鮮だ。
▲ハレークリシュナのマントラが掲げられた玄関
▲日本人僧侶の川村耕司さん
▲急きょマントラのデモンストレーションがスタート
▲クリシュナに関する日本語の書籍もある
神様の生活のお世話をしているのが日本人修行僧の川村耕司さん。生き難さを感じていた若かりし頃、ハレークリシュナのマントラを新宿の路上で聞いて、これだ!と閃いたのだとか。ハレークリシュナのマントラは口ずさむ人はもちろん、聞く人にも癒しを与えるそう。インド人修行僧のヴィシュワンバラ マハプラブ ダースさんとともに唱えてくれたマントラは確かにメロディアスで耳心地が良い。クリシュナの教えは壮大で、生きる意味や宇宙の真理などを知りたいと思っている人に、何かヒントを与えてくれるかも。毎週日曜日に行われる礼拝や勉強会(インド哲学、ヨーガやヴェーダの知識)などは気軽に誰でも参加できる。平日に見学する場合は、あらかじめアポを取っておくと安心だ。
この場所の詳細
イスコン ニューガヤ ジャパン(ハレークリシュナ寺院)
電話番号 |
03-3877-3000 |
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住所 | |
営業時間 | |
定休日 | |
最寄り駅 |
船堀 |
荒川(中川)の河川敷でガンジス川に思いを馳せる
▲手前は中川、その奥に並行して荒川が流れている
江戸川区にインド人が多く暮らしているのは荒川(中川)が流れていることも理由の一つ。聖なる川、ガンジスを思い起こすらしい。「イスコン ニューガヤ ジャパン」のヴィシュワンバラさんも「中川で沐浴したい」とつぶやいていた。遠いインドのガンジス川に思いを馳せながら、川沿いの遊歩道を西葛西まで南下しよう。
「スワガット・インディアンバザール」でインドの食材をお買い物
▲スワガット・インディアンバザールの店内
▲ビネシュ店長のイチチオシ「ムングダール」
西葛西駅から徒歩5分ほど。小さなオフィスビルの2階にある「スワガット・インディアンバザール」は、インドの食材店。インド料理の材料となる香辛料をはじめ、お菓子や穀類、インスタント食品なども揃う。店主のビネシュさんは元インド料理のシェフで、日本語が堪能。「これ、日本人が好きな味」と、インドのお菓子「ムングダール」を味見させてくれた。緑豆をパーム油で揚げて塩で味付けしただけのシンプルさは、確かに日本人好み。160円というお値段も魅力的だ。
この場所の詳細
スワガット・インディアンバザール
電話番号 |
03-3680-9490 |
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住所 | |
営業時間 | |
定休日 | |
最寄り駅 |
西葛西 |
「スパイス・マジック・カルカッタ 北口本店」で本格カレーに舌鼓
▲スパイス・マジック・カルカッタの外観
▲ランチのBランチは930円
江戸川インド人会会長であるチャンドラニさんの店「スパイスマジック カルカッタ 北口本店」。インド人が作る家庭的な味は、インド人はもちろん日本人にもファンが多い。ランチは680円のカレーランチから1150円のCランチまで4種類。お米もおいしくてびっくり。
この場所の詳細
スパイス・マジック・カルカッタ 北口本店
電話番号 |
03-5667-3885 |
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住所 | |
営業時間 | |
定休日 | |
最寄り駅 |
西葛西 |
※2015年8月時点の情報です。メニュー、価格等は変更になる場合があります。
ライター:香取ゆき