昭島市民のソウルフード。激安激ウマの「餃子」を求めて/ケンちゃん餃子直売所
最寄駅は、西武拝島線の西武立川。のどかで住みやすそうな街です。
玉川上水を渡って、住宅街の中を歩くこと約10分。
看板が見えてきました!
工場に到着。
そして、ウワサどおりちゃ~んとありましたよ。直売所!
取材のアポイントを入れておいたら、わざわざ出迎えてくださった、社長の川窪進吾さん。せっかくなので、「ケンちゃん餃子」とはどんな餃子なのか?川窪さんに伺いました。
なんでもこちらの会社、もとは「餃子の店 ケンちゃん」というラーメンやチャーハンなんかも出す、いわゆる町の中華屋さんでした。ところがすぐにその餃子の美味しさが評判となり、要望に応える形で、チルド餃子をスーパーなどにも卸すように。
当時(1960年代後半)はちょうど家庭用の冷蔵庫が普及し始めた頃で、家で気軽に本格的な餃子を食べられるのは今よりもずっとうれしいことだったのだそう。
話題が話題を呼び業務をどんどん拡大、たった2年で町の中華屋から餃子専門製造会社に転身したといいます。そして誕生した「ケンちゃん餃子株式会社」は、なんと2024年で創業54年になるとのこと!
直売所は送料もかからない分お手頃に販売できるので、地元住民の方々へのおすそ分けの精神で、約30年ほど前に始めたのだとか。実際、メニューを見てみると、本当に安い!
「ケンちゃん餃子」をいざ購入~!
どれも魅力的で、迷うな~!
川窪さんによれば、「ケンちゃん餃子」の特徴はなんといっても新鮮な素材。肉は良質な国産の豚肉だけ。野菜も、国内の契約農家から直送される新鮮なものを使用しているそうです。
例えばニンニクは青森県産のものしか使わないそうで、そんなニンニクが通常の3倍も入っているという「にんにく餃子」が、50個1,300円とは驚きですよね!
さらに、醤油や塩などの調味料にもこだわり、とくに伊豆大島の深海から取った天然塩は、肉のくさみを抑え、全体をまろやかな味にまとめあげる効果があるんだそう。
う~ん、「にんにく餃子」も食べてみたい!というか、その他のもぜんぶ食べてみたい!けれども、今回は初めてのケンちゃん餃子。王道の「生餃子」と「ジャンボ餃子」の2種類を買ってみることにしましょう。お支払いは現金はもちろん、クレジットカード、QRコードでの決済も可能ですよ。
200円で保冷バッグと氷も買えるので、5時間程度の持ち歩きはOK。
餃子1種類を買うごとにスタンプが一つもらえるスタンプカード。
これ、近所ならわりとすぐたまっちゃう気がするんですが、なんとスタンプ20個で好きな餃子を1箱もらえちゃうんだそうですよ。太っ腹!
ちなみに、毎週月曜日のみ冷蔵生タイプの餃子「つくりたての生餃子」(12個380円)を数量限定販売しているそうです。シャキシャキ食感の野菜とジューシーな肉、それを包む皮もできたてなので、プリプリとした食感が楽しめると評判。一度食べたら病みつきになっちゃうそうですよ!
餃子を開封!アレンジして食べてみる
家に帰ったら、さっそく餃子を開けてみましょう。
これ、“ホーム餃子パーティー”なんかにもピッタリじゃないですか?箱を開けた瞬間に歓声があがること間違いなし!
こちらは「ジャンボ餃子」。本当に大きい!
まずはオーソドックスな「生餃子」を、同封されていた「美味しい焼きかた」の紙どおりに焼いてみます。
フライパンを熱して大さじ1杯の油をひき、冷凍の餃子を並べる。それから餃子の高さの1/3くらいまで水を注ぐ。
水気がなくなったらサラダ油かゴマ油をフライパンの縁から回しかけ、皮がパリッと焼けたら完成。難しいことはとくにありませんでした。
それでいて焼け具合は・・・
完璧!
これ、完全にお店の餃子じゃないですか?というか、まさにこの冷凍餃子を仕入れて出している中華料理屋さんも少なくないそうなので、正真正銘専門店と変わらない味が自宅で楽しめるというわけなんですね。
箸で割ってみると、肉も野菜もたっぷりの餡がみっしり。
川窪さんによれば、餃子にはしっかりと味がつけてあるので、まずは何もつけずにそのままの味を楽しんでほしいとのこと。はい、そうしてみます!と、熱々の餃子を頬張ってみると・・・
うわーーー!モチモチの皮の中からあふれだす肉汁のジューシーなうま味!そして野菜の甘みやシャキシャキ感。お世辞抜きで、ちょっと驚きの美味しさです。家で食べられる餃子の最高峰であることは間違いありません。
あとはお好みで、酢ゴショウなんかも合いますよ、とのことだったので、酢ゴショウを試してみましょう。
さっぱりした酸味が、素材の濃いうま味を引き立てる!良いですね~これも。
ちなみに、個人的に最強だと思っている餃子のタレは、ゆずの香りがしっかりとついた酸味がマイルドなポン酢と、花椒の香りとピリッとした辛味を楽しめるラー油の組み合わせ。
川窪さん、完成された「ケンちゃん餃子」にはちょっと過剰かもしれませんが、すいません、試させてください!
あ~これは・・・餃子一つでご飯半膳いけちゃう!
さて、続いてジャンボ餃子もいってみましょう。大きさがわかりやすいよう、普通の餃子と並べてみました。
迫力あり!「生餃子」の約2倍ですね。
で、これがですね、先ほどの肉餃子とはまた全然違う。タマネギの甘みが効いていて、味わいがやさしいんですよね。食感もふわりとしている。どちらも甲乙つけがたい美味しさだな~!
ちなみにジャンボ餃子は「揚げ餃子」にするのもオススメとのこと。直売所の商品のなかでは唯一、生ではなくて一度蒸してから冷凍されているので、ふっくらパリッと美味しく仕上がるんだそうです。
冷凍のまま170℃の油で6~7分揚げる。それだけ。
こ~れ~はもう!間違いなくビール!ですね。
熱々カリッカリの皮からジューシーなうま味があふれだしている餃子をよ~く堪能したところで、キンキンのビールを流しこむ。最高。
最後は僕なりアレンジで、「羽つき餃子」を作ってみましょう。といっても難しいことはありません。基本は「美味しい焼きかた」どおりで、途中の差し水にほんの少しの薄力粉を加えてあげるだけ。
餃子10個前後を焼くなら、薄力粉は5gくらいがちょうど良いでしょう。
きれいに焼けました!
ビール追加ですね、これは・・・。
以上、気になって買いに行ってみたら、衝撃的な美味しさに驚いてしまった「ケンちゃん餃子」でした。
直売所に行くのは難しいという方も多いと思いますが、公式サイトからお取り寄せすることもできるので、気になった方はぜひ味わってみてくださいね。
- ケンちゃん餃子直売所
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所在地
東京都昭島市 武蔵野3-10−20
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最寄駅
西武立川
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電話番号
0120-757-229
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ライター紹介
DJ・トラックメイカー/漫画家・イラストレーター/酒場ライター。 酒カルチャー雑誌『酒場人』の監修をはじめ、さまざまなメディアで酒と酒場に関する記事を執筆する。書籍『酒場っ子』『晩酌百景』『酒の穴』の3冊を販売中。
- 本記事内の情報に関して
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※本記事内の情報は2024年03月20日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※本記事は2020年09月28日に公開した内容を一部加筆・修正した上で、2024年03月20日に再公開しております。
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