人気ブーランジェリーで、フレンチスタイルの朝食を/ブラッスリー ヴィロン 渋谷店

渋谷駅から7~8分ほど歩いた、東急百貨店本店の向かいに「ブラッスリー ヴィロン 渋谷店」はあります。2月のある日、開店20分前だというのに、お店の前にはすでに5組ほどのお客さんが待機しているではありませんか!雪が降りそうな寒い日にもかかわらず、皆さん目を輝かせて開店を待っています。

店頭には、モーニングの概要を記した黒板が。「Petit Déjeuner(プティ・デジュネ)」とは、フランス語で「朝食」の意味です。


モーニングを提供するのは、毎朝9時から11時まで。料金1,620円を支払えば、バゲット、穀物が入った食パン「セレアル」、好みのヴィエノワズリー(菓子パン)を2個、計4種のパンを味わえます。さらに、ジャム6種とハチミツ、チョコレートペースト、そして飲み物(コーヒーか紅茶)も付いてきます。


この食事パンと菓子パンを組み合わせたメニューは、フランスでの朝食スタイルにならったものなのだとか。日本にいながらにして、本場のモーニングがいただけるなんて、なんとも贅沢です!

9時になり、いよいよお店がオープン!1階のブーランジェリーでは、店内の工房で焼き上がったパンがショーケースに並んでいます。幸せ成分に満ちた、焼きたてパンの香りに自然におなかが鳴ってしまいます。

ブーランジェリーに後ろ髪をひかれながら、2階へ通じる階段を上がります。階段の壁にはモノクロ写真が飾られていて、どこかクラシカルな雰囲気。大人のモーニングには、ピッタリですね。

おしゃれなブラッスリーで、気分はすっかりパリジェンヌ♪

ブラッスリーの内装は、フランスの飲食店のスタイルに合わせて赤と白の配色。家具や調度品は、フランスから輸入してきたものだそうです。席に腰掛ければ、まるでパリジェンヌになったような気分に。

座席は、カウンターをはじめ、二人がけのテーブル席やボックスシートを用意。開店早々に半分ほど埋まってしまいました。平日の客層は常連客が中心で、出勤前に朝食をとっていくケースも多いそうです。

席に着くと、スタッフがヴィエノワズリーの入ったバスケットを持ってきてくれました。


内容は、おなじみのクロワッサンに、チョコレートクリームがつまったデニッシュ「パン オ ショコラ」、レーズンを練りこんだ「パン オ レザン」など多種多様。スマホの待ち受け画面にしたい幸せな光景です♡


パンの味の決め手になるのが小麦粉。このお店では、本場の味を再現するために、フランス直輸入の小麦粉「レトロドール」を使用。レトロドールを使ったパンは、食感がもちもちとしていて、しっかり小麦の風味を味わえます。


「ぜんぶ食べたい!」と言いたいところですが、注文できるのは2個まで。今回はとくに人気のある「ショーソン オ ポム」と「プラリネ」を選びました。

こだわり尽くしのパンをほおばる、幸せなひととき

ヴィエノワズリーが決まったら、スタッフが4種のパンと各種ジャム、飲み物をサーブしてくれます。テーブルの上はかなりにぎやか。飲み物は、飲み放題のコーヒーをチョイスしました。

トレーにのったジャムは、ピーチ、アプリコット、カシス、ブルーベリー、ストロベリー、オレンジマーマレード。そして、ヘーゼルナッツとチョコのペースト、ハチミツといった内容です。トレーによってジャムの内容が変わるので、どんなジャムが食べられるかは、その時までのお楽しみ。

さあ、お楽しみの朝食タイムです!最初に手をつけたのは、食パンの「セレアル」。一見素朴ですが、食べてびっくり!穀物由来の香ばしい風味が口いっぱいに広がります。それもそのはず、セレアルにはライ麦やゴマ、大豆など10種類の穀物を使用。ヘルシーな素材選びが女性にはうれしいポイントです。

いくつかジャムをつけてみたところ、一番相性がよかったのは、ヘーゼルナッツとチョコのペーストでした。ペーストは甘さひかえめだからパンの香ばしさを損なうことなく、それでいて、ほのかなチョコの風味も加わります。

続いては「バゲット レトロドール」。見てください、このこんがりとした焼き色!説明不要の美味しさが伝わってきますね。


パンをちぎってみると、表面はパリパリっと香ばしく、中はしっとり。食べてみると、力強い小麦の味わいを感じます。噛むほどに風味が増し、これだけで十分満足のいく仕上がりです♪

バゲットに合わせたのは、カシスジャム。ブルーベリージャムに近い味わいですが、より酸味が強く、目の覚めるような甘酸っぱさが朝食にピッタリ!ジャムの中でも、とくに甘さと香りが濃厚なピーチジャムもオススメです。

リンゴのコンポートをパイ生地でつつんだ「ショーソン・オ・ポム」は、厚さ4~5センチはあろうかというボリューム。手にもつとズシリと重さが伝わってきます。

パイ生地にナイフを入れると、なんともいえないバターの香りが。生地はとても繊細で、サクサクとナイフで簡単に切れてしまいます。ほどよい甘さのコンポートは、なめらかでリッチな味わい。生地とパイの一体感を堪能しましょう。

「プラリネ」は、アーモンドクリームがつまったデニッシュです。パンの表面には、ブラウンシュガーとローストしたアーモンドが散りばめられ、2つの食感が楽しめます。

こちらも「ショーソン・オ・ポム」と同様に、サクサクの生地です。アーモンドクリームは、ねっとりと濃厚。甘さよりもアーモンドの風味が際立ち、くどさはありません。見た目のボリュームに反して、朝食でもペロっといけてしまいます。


ただ、パンを4つも食べられない、という小食な方もご安心を。食べきれなかったパンはテイクアウトできるので、その日のランチにするのもいいでしょう。

まとめ

平日、休日問わず多くの人でにぎわう「ヴィロン」のモーニング。人気の秘密は、こだわり尽くしのパンがもたらす幸せなひとときでした。一日の始まりを特別なものにしたいときは、ぜひ立ち寄ってみて。

ヴィロン 渋谷店
  • 所在地

    東京都渋谷区 宇田川町33-8 塚田ビル1F

  • 最寄駅

    神泉

  • 電話番号

    03-5458-1770

取材・文/ねもと かなこ

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※本記事内の情報は2019年02月21日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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