「秩父」の観光スポット4選！東京から日帰り一人旅へ

四季折々の木々を楽しめる「羊山公園」。約17,600㎡の敷地に10品種40万株以上の芝桜を植えた「芝桜の丘」で知られています。見ごろは毎年4月中旬から5月上旬。色鮮やかなお花の絨毯は関東圏を代表する名所です。

もちろん、オフシーズンも見所はいっぱい。夏は緑が眩しく、冬は一面雪化粧と四季折々で異なった表情を見せてくれます。さらに日本二百名山の一つである「武甲山」も眺めることができ、のんびり散策するにはピッタリです。

「芝桜の丘」と合わせて立ち寄りたいのは「ふれあい牧場」。4頭の綿羊が放し飼いされており、その愛らしい姿に癒やされること間違いなし！

ちなみに公園内には以前、綿羊を扱う埼玉県種畜場秩父分場があったのだそう。「羊山」という名前はこれが由来なのだとか。

他にも羊山公園内には秩父市街地を一望できる「見晴しの丘」などのスポットがあります。広大で開放的な公園を歩き、穏やかな自然をまったりと楽しむ。そんな休日の過ごし方もアリかも♪

秩父の観光地といえば、やっぱり長瀞。中でも全長約6kmの「長瀞渓谷」は、1924年に国から名勝・天然記念物として指定された名所です。

他にも新聞社が選定する日本百景や新日本観光地100選、平成百景などに名を連ねるなど、その知名度は全国区。そのため観光客が絶えないスポットですが、とりわけ人気なのが「川下り」と「長瀞岩畳」です。

川下りは、小船に乗って荒川を下るアクティビティ。船頭さんのガイドに耳を傾けながら川の流れに身を任せ、時にはゆらゆらと、時には急流に乗ってスリルを楽しめます。また、移り変わる四季の景観も見事なので、シーズン毎に異なった見どころがあります。

用意されているコースは3種類。波の荒い「上流コース」と緩やかな「下流コース」（大人各2,000円、繁忙期2,200円）、そして両コースを体験できる「全長コース」です（※当面の間、全長コースは乗継ぎにて実施中）。

「長瀞岩畳」はその名の通り、荒川沿いにある隆起した岩のこと。大規模な地殻変動によってできた地質学的にも珍しい地形で“地球の窓”とも呼ばれています。

岩畳は遊歩道が整備されていますし、平なところはそのまま歩けます。対岸には「長瀞赤壁」という崖もあって、どこかしこも絶景。あまりの雄大さに思わず時が経つのも忘れて見入ってしまうかも！

長瀞渓谷

所在地：埼玉県秩父郡長瀞町大字長瀞

最寄駅：長瀞

秩父の「阿左美冷蔵」といえば、もはやかき氷の一大ブランド。1890年に創業した天然氷の老舗で、1992年にかき氷店として営業を開始しました。昨今のかき氷ブームの火付け役で、展開する金崎本店と寶登山道店は夏場になるといずれも大行列。待ち時間が2〜3時間なんてこともザラです。

金崎本店は緑豊かな日本庭園と、レトロな内装で雰囲気もバツグン。庭園内にも席が設けられ、心地よい開放感とともにかき氷を味わうことができます。

そんな「阿左美冷蔵」のかき氷といえば・・・一度食べたら忘れられないほど衝撃的な美味しさ！ 氷はふっわふわで、口溶け滑らか。このウルトラスムースな食感は「阿左美冷蔵」でしか体験できないでしょう。

メニューはフルーツ系やミルク系が中心ですが、イチオシは徳島の和三盆を使った「蔵元秘伝みつ」。スッキリとしたやさしい甘さで、天然氷ともベストマッチ。黒蜜付きで、あんは白あん、小豆あん、抹茶あんから選べます（いずれを選んでも1,300円） 。

かき氷の他にも、あんみつやトーストなど喫茶メニューもラインナップ。また、手ぬぐいやTシャツなどユニークなお土産も販売しています。

中でも注目なのは「阿左美冷蔵の水ようかん」（450円）。天然氷の伏流水と極上の黒みつで仕上げたという上品な一品です。

「阿左美冷蔵」はかき氷店ですが、一年中営業しています。暑い中に食べるかき氷は最高ですが、行列を避けたいなら夏以外のオフシーズンに訪問するのが良いでしょう。

秩父を巡り、その最後に訪れたいのが「西武秩父駅前温泉 祭の湯（マツリノユ）」です。西武秩父駅と一体化した複合型温泉施設で、温泉とグルメ、お買い物を気軽に楽しむことができます。

建物のデザインは、ユネスコ無形文化遺産に登録された「山・鉾・屋台行事」を代表する「祭」がモチーフ。2017年度のグッドデザイン賞も獲得しています。総床面積3,700㎡にもおよぶ店内には、さまざまな施設が設けられていて、「お祭り」並のワクワク感を味わえます。

メインとなるのは温泉エリア。内湯は高濃度人工炭酸泉やジェットバスなど多様なお湯が用意されています。武甲山を眺めながら入浴できる露天風呂は4種類。「岩風呂」には地下2,000ｍから湧出した温泉、それ以外は各地の泉質を再現した人工温泉になっています。

湯船だけでなく、サウナや岩盤浴、岩盤洞も。また、整体を受けられる「ほぐし処」や、ゴロゴロ転がれる「寝ころび処」などもあり至れり尽くせり。心も体もリラックス＆デトックスできます。

フードコート「呑喰処 祭の宴」には7店舗が集い、地元食材を使った秩父グルメを提供。お土産売り場「ちちぶみやげ市」は、定番の秩父土産から「祭の湯」限定の品まで約2,000種類ものアイテムがそろう充実ぶりです。この物販エリアだけでも足を運ぶ価値がありますよ。

入館料は温泉に入る場合のみかかり、平日（大人）は1,100円、土日祝日・特定日（大人）は1,380円。タオルをレンタルする場合や岩盤浴を利用する場合は別料金が発生します。秩父一人旅の〆に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

取材・文／ナツ（DOCUMENT）