開廊25周年記念 堀文子展 蘇る息吹き
日本画家堀文子が自然を通じて紡ぎ出した生命の息吹き
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「秋草」堀文子
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「椿」堀文子
イベント詳細
今、世界的に拡がる新型コロナウイルス感染症、昨年惜しまれつつも100歳でこの世を去った堀文子が現在の状況を見たら、何を、どのように語るのでしょうか。
最晩年、堀文子は、地球で起きる、地震や災害、たつまき、地殻の変動を「地球が示した人間の暴走への警告に思えてならない」と語っていました。
大正7年(1918年)、東京麹町で生まれた堀文子の人生はまさに乱世を生きる運命にありました。5歳で関東大震災を経験、17歳では二・二六事件に遭遇、自身も銃を突き付けられます。第二次世界大戦では、兄と弟が戦死、戦火で自宅が消失。辛く厳しい時代が続きましたが、幼少期からの経験は、自立を考え、画家の道を目指す上で自身に大きな影響を与えました。
どんな乱世の中でも、生涯を共にしてきた草木や花、生き物は堀文子の作品に描かれ、「真剣勝負」と語る大作から小さな挿絵まで、今も生き生きとして観る者を魅了します。
今展では、堀文子が自然を通じて紡ぎ出した生命の息吹きを、作家の言葉と共に展示いたします。堀文子の「蘇る息吹き」を、期せずして混乱の現在(いま)、是非ご高覧いただきたくご案内申し上げます。
堀 文子(ほり・ふみこ)
1918年東京生まれ。日本画家。
自然への畏敬や生命の不思議に対する感動を持ち続け、独自の感性と表現によって多彩な作品を生み出した。
2019年100歳で永眠。
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【感染症予防・拡大防止対策について】
混雑緩和のため11:00~14:00は予約優先となります。10月30日より電話、Eメールにて予約受付いたします。
ご来廊時のマスクの着用及び入口での手指消毒、混雑時の入場規制へのご協力をお願いします。
インスタグラム(nakajima_art_ginza)で展示作品の配信をします。
開催場所
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