彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術

  • 2025/06/24(火) ~ 2025/09/21(日) 休館日:月曜日(7月21日、8月11日、9月15日は開館)、7月22日、8月12日、9月16日
  • アーティゾン美術館
  • 東京駅
    東京駅・丸の内
    展示・展覧会
  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_1

    イワニ・スケース《えぐられた大地》2017年、ウランガラス(宙吹き)、石橋財団アーティゾン美術館 © Courtesy the Artist and THIS IS NO FANTASY

  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_2

    マリィ・クラーク(1961–) Photograph Eugene Hyland

  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_3

    マリィ・クラーク《ポッサムスキン・クローク》2020-21年、ポッサムの毛皮、ヴィクトリア州立美術館 © Maree Clarke

  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_4

    マリィ・クラーク《私を見つけましたね:目に見えないものが見える時》(部分)2023年、顕微鏡写真・アセテート、作家蔵(ヴィヴィアン・アンダーソン・ギャラリー) Installation view of Between Waves, Australian Centre for Contemporary Art, Melbourne. Photo; courtesy Andrew Curtis © Maree Clarke

  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_5

    マーディディンキンガーティー・ジュワンダ・サリー・ガボリ(1924頃–2015) © Courtesy: Brisbane Festival © The Estate of the Sally Gabori and Alcaston Gallery, Melbourne

  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_6

    ジュリー・ゴフ(1965–) Image by Lucy Parakhina

  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_7

    ジュリー・ゴフ《1840年以前に非アボリジナルと生活していたタスマニア出身のアボリジナルの子どもたち》2008年、木製椅子・焼けたティーツリーの枝、オーストラリア国立美術館、キャンベラ © Julie Gough

  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_8

    ジュリー・ゴフ《ダーク・バレー、ヴァン・ディーメンズ・ランド》2008年、フィンガル・バレー(タスマニア)産石炭、ナイロン、北ミッドランド(タスマニア)の落角、タスマニアン・オーク、ニューサウスウェールズ州立美術館 © Julie Gough Image © Art Gallery of New South Wales

  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_9

    エミリー・カーマ・イングワリィ(1910頃–1996) ©️ Mayumi Uchida

  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_10

    ノンギルンガ・マラウィリ(1938頃–2023) © Buku-Larrŋgay Mulka Centre, photograph by David Wickens

  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_11

    ノンギルンガ・マラウィリ《ボルング》2016年、天然オーカー・樹皮、石橋財団アーティゾン美術館 © the artist ℅ Buku-Larrŋgay Mulka Centre

  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_12

    ノンギルンガ・マラウィリ《バラジャラ (ジャラクピに隣接するマダルパ氏族の土地)》2019年、天然顔料、再利用されたプリンター用インク・ユーカリの樹皮、ケリー・ストークス・コレクション  © the artist ℅ Buku-Larrŋgay Mulka Centre

  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_13

    ノンギルンガ・マラウィリ《バラジャラ》2018年、天然顔料、再利用されたプリンター用インク・樹皮、ケリー・ストークス・コレクション  © the artist ℅ Buku-Larrŋgay Mulka Centre

  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_14

    イワニ・スケース(1973–) Janelle Low - Yhonnie Scarce - ©JL_20161010_Yhonnie_headshots-140-1

  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_15

    イワニ・スケース《えぐられた大地》2017年、ウランガラス(宙吹き)、石橋財団アーティゾン美術館 © Courtesy the Artist and THIS IS NO FANTASY

  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_16

    イワニ・スケース《えぐられた大地》2017年、ウランガラス(宙吹き)、石橋財団アーティゾン美術館 © Courtesy the Artist and THIS IS NO FANTASY

  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_17

  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_18

    ジャンピ・デザート・ウィーヴァーズ《タンギ(ロバ)》2021年、映像、ジャンピ・デザート・ウィーヴァーズ、NPYウィメンズ・カウンシル  © Tjanpi Desert Weavers, NPY Women’s Council

  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_19

    ジャンピ・デザート・ウィーヴァーズ《私の犬、ブルーイーとビッグ・ボーイ》2018年、映像、ジャンピ・デザート・ウィーヴァーズ、NPYウィメンズ・カウンシル Image by Jonathan Daw. © Tjanpi Desert Weavers, NPY Women’s Council

  • 彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術_20

    ジュディ・ワトソン(1959–) Judy Watson, 2022. Photo by Rhett Hammerton. Image courtesy of the artist and Milani Gallery, Meanjin / Brisbane

複数のアボリジナル女性作家による展覧会「彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術」が、アーティゾン美術館にて開催されます。

地域独自の文脈で生まれた作品への再考が進む近年の国際的な現代美術の動向とも呼応し、オーストラリア先住民によるアボリジナル・アートは改めて注目を集めています。2024年に開催された第60回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展で、アボリジナル作家の個展を展示したオーストラリア館が国別参加部門の金獅子賞を受賞したことからも、その世界的な評価と関心の高さがうかがえます。またオーストラリア現代美術では、多数の女性作家が高い評価を得ており、その多くがアボリジナルを出自の背景としています。当館では2006年に「プリズム:オーストラリア現代美術展」を開催し、以降継続的に作品を収集しています。

本展は複数のアボリジナル女性作家に焦点をあてる日本で初めての機会となります。所蔵作家4名を含む7名と1組による計52点の出品作品をとおして、アボリジナル・アートに脈々と流れる伝統文化の息づかいを感じ取っていただくと同時に、イギリスによる植民地時代を経て、どのように脱植民地化を実践しているのか、そしてそれがいかにして創造性と交差し、複層的で多面的な現代のアボリジナル・アートを形作っているのか考察します。この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

◆見どころ
1)日本初、アボリジナル女性作家たちによる展覧会
アボリジナル女性作家の多くは、今日のオーストラリアのアートシーンを牽引し、さらに国際的な現代美術の舞台でも存在感を強めています。しかし現代アボリジナル・アートが興隆した1970年代から80年代は、女性は作家として認められず、男性が制作の中心でした。いかにして彼女たちはその立場を逆転し、後のアボリジナル・アートそしてオーストラリア現代美術の方向性を握るようになったのか。本展は、アボリジナル女性作家に焦点をしぼることで見えてくる、オーストラリア現代美術の現在地を、世代と地域を越えた7名と1組の作家から読み解いていく日本初の展覧会です。

2)アボリジナル・アートの「いま」に注目
現代アボリジナル・アートの特徴のひとつに、制作手法や作品のテーマ、そして用いられる素材の多様性が挙げられます。その豊かな表現力の拡がりに、女性作家が大きく貢献しています。例えば、バティック、ジュエリー、編み物、土地神話物語(ドリーミング)を含まない事象的な主題など、それまで芸術作品として受け容れられていなかった創作を、彼女たちは芸術表現に昇華させました。また出品作家のなかには、社会問題、環境問題、過去の歴史、失われた文化の復興など、幅広いテーマを扱っています。そして、脱植民地化の言説が進むオーストラリアで、女性作家たちはアートを通して積極的にその実践を試みています。本展では、彼女たちの多様な創作活動を丁寧に追い、アボリジナル・アートの「いま」に迫ります。

3)オーストラリア各地で躍動する作家たちを一挙紹介
アボリジナル・アートの多様性は、オーストラリアの広い国土に由来します。国際的に高い評価を得る本展の出品作家の地域性は、彼女たちの作品を読み解く鍵のひとつです。伝統文化が深く根付くコミュニティ出身作家から、エミリー・カーマ・イングワリィ、マーディディンキンガーティー・ジュワンダ・サリー・ガボリ、ノンギルンガ・マラウィリ、そしてコレクティヴとして活動するジャンピ・デザート・ウィーヴァーズを出品します。現在のアボリジナル人口の8割が都市部に住むオーストラリア社会において、都市部出身もしくは都市部を拠点に活動する作家も見逃せません。マリィ・クラーク、ジュリー・ゴフ、イワニ・スケース、ジュディ・ワトソンを出品します。

《出品作家》
・マリィ・クラーク(1961–)
・マーディディンキンガーティー・ジュワンダ・サリー・ガボリ(1924頃–2015)
・ジュリー・ゴフ(1965–)
・エミリー・カーマ・イングワリィ(1910頃–1996)
・ノンギルンガ・マラウィリ(1938頃–2023)
・イワニ・スケース(1973–)
・ジュディ・ワトソン(1959–)

◆関連プログラム
アーティストによるギャラリートーク
第1回 マリィ・クラーク、ジュリー・ゴフ
2025年6月27日(金) 15:30~16:30
集合場所:5階展示室ロビー

第2回 イワニ・スケース、ジュディ・ワトソン
2025年6月27日(金) 18:30~19:30
集合場所:6階展示室ロビー

◆カタログ・グッズも充実
作品図版に加え、作家の制作風景や論考なども複数掲載しているカタログに加え、作品をモチーフにしたTシャツやトートバッグなど、本展のグッズにもご注目ください。ミュージアムショップで販売する他、一部商品はオンラインショップでも販売されます。

※入場券が必要です(参加費・申込み不要)。各集合場所にお集まりください。
※各回とも逐次通訳あり
※諸般の事情により、開催場所が変更になる場合、または中止する場合があります。

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基本情報Info
  • 開催場所・
    最寄駅

    アーティゾン美術館
    東京駅 / 宝町駅 / 京橋駅 / 日本橋駅

  • 所在地

    〒104-0031

    東京都中央区京橋1-7-2  
    MAP

  • 会場

    アーティゾン美術館 6・5階展示室

  • 開催期間

    2025/06/24(火) ~ 2025/09/21(日)
    休館日:月曜日(7月21日、8月11日、9月15日は開館)、7月22日、8月12日、9月16日

  • 時間

    開始 10:00 / 終了 18:00(毎週金曜日は20:00まで)
    入館は閉館の30分前まで

  • 料金・費用

    入館料(税込):日時指定予約制
    ウェブ予約チケット1,800円、窓口販売チケット2,000円、学生無料(要ウェブ予約)

    ※予約枠に空きがあれば、美術館窓口でもチケットを購入できます。
    ※中学生以下の方はウェブ予約不要です。
    ※この料金で同時開催の展覧会を観ることができます。

  • 公式サイト

    https://www.artizon.museum/exhibition/detail/588

※掲載内容が変更となっている場合があります。最新情報については、会場・主催者の公式サイト等でご確認ください。

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