港区立みなと科学館 2024秋の企画展「地球時間の旅 ~石ころから何が見える!?~」

  • 2024/10/08(火) ~ 2024/11/24(日) 休館日:2024/10/15(火)、11/11(月)、11/12(火)
  • 港区立みなと科学館
  • 虎ノ門ヒルズ駅
    展示・展覧会
  • 港区立みなと科学館 2024秋の企画展「地球時間の旅 ~石ころから何が見える!?~」_1

    ジオパークの活動・取り組みを伝えるパネルの一部。(イラスト提供:日本ジオパークネットワーク)

  • 港区立みなと科学館 2024秋の企画展「地球時間の旅 ~石ころから何が見える!?~」_2

    扇状地を活かした桜島大根の栽培 (画像提供:桜島・錦江湾ジオパーク)

  • 港区立みなと科学館 2024秋の企画展「地球時間の旅 ~石ころから何が見える!?~」_3

    カルデラ湖を観光利用している地域(洞爺湖)(画像提供:洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパーク)

  • 港区立みなと科学館 2024秋の企画展「地球時間の旅 ~石ころから何が見える!?~」_4

    特定の地質にのみ咲く花 (アポイ岳の固有種であるサマニオトギリ)(画像提供:アポイ岳ユネスコ世界ジオパーク)

  • 港区立みなと科学館 2024秋の企画展「地球時間の旅 ~石ころから何が見える!?~」_5

    「発見BOX」(展示イメージ)

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    緑色ヒスイ(原石)(写真提供:フォッサマグナミュージアム)

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    玄武岩を顕微鏡で覗いた様子(画像提供:山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク)

  • 港区立みなと科学館 2024秋の企画展「地球時間の旅 ~石ころから何が見える!?~」_8

    約9,000~7,000万年前、日本列島の土台が つくられたころの海に暮らした異常巻き アンモナイト(ユーボストリコセラス)(所蔵:地球科学可視化技術研究所)

  • 港区立みなと科学館 2024秋の企画展「地球時間の旅 ~石ころから何が見える!?~」_9

    約2,100万年前のグリーンタフと呼ばれる岩石(画像提供:男鹿半島・大潟ジオパーク)

  • 港区立みなと科学館 2024秋の企画展「地球時間の旅 ~石ころから何が見える!?~」_10

    約2,000万年前の海で堆積した砂質泥岩(画像提供:下仁田ジオパーク)

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    貴重な地質資源(砂金として産出した自然金)(画像提供:糸魚川ユネスコ世界ジオパーク)

  • 港区立みなと科学館 2024秋の企画展「地球時間の旅 ~石ころから何が見える!?~」_12

    ナウマンゾウ(復元模型) ©KOKORO.CO,LTD

  • 港区立みなと科学館 2024秋の企画展「地球時間の旅 ~石ころから何が見える!?~」_13

    芝原 暁彦氏(地球科学可視化技術研究所)

  • 港区立みなと科学館 2024秋の企画展「地球時間の旅 ~石ころから何が見える!?~」_14

    ドパス(土のパステル)お絵描きイメージ

  • 港区立みなと科学館 2024秋の企画展「地球時間の旅 ~石ころから何が見える!?~」_15

    糸魚川の様々な石ころ(カードバトル)

各地のジオパークから貴重な資料が港区に大集合!港区立みなと科学館にて秋の企画展が開催されます。

地球科学的に重要な資源や景観が保全され、その価値を後世へ伝えるための活動が行われている地域「ジオパーク」が日本各地に46ヶ所存在します。(2024年9月現在)今回の企画展では、国内のジオパークを巡回中の展示「地球時間の旅」を都内で初公開し岩石や鉱物、特徴的な景観の写真などの資料をとおして企画展への来館者に対して地球スケールの物語と私たちの暮らしとの関わりが伝えられます。さらに、巡回展に加えて、みなと科学館制作の特別展示コーナー「関東の大地の物語」では、都内の複数個所で化石が発見されているナウマンゾウについて大型復元模型を用いて紹介される他、23区内でも特に起伏に富む港区の地形ができた経緯が解説されます。地球の歴史と私たちが暮らす街との知られざる繋がりを明らかにし、見慣れた街の風景がこれまでとは少し違って見えてくる展示体験が提供されます。この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

《展示構成)
◆序章 「ジオパークってなんだろう?」
ジオパークとは、地球科学的意義のあるサイトや景観、その上に息づく生態系、それらを利用し育まれてきた文化や風習を保護し、教育や地域の持続可能な開発に活用するプログラムです。日本には46のジオパークがあり(2024年9月現在、そのうち10はユネスコ世界ジオパーク)、地質・地形などからその地域の成り立ち(過去)を知り、私たちの今の暮らしとの繋がりについて学び、未来を考えるための活動に取り組んでいます。本章では、ジオパークにおける様々な活動・取り組みが映像及びパネルにて紹介されます。

◆第1章 「ツナガル~現在の暮らしと文化に繋がる地球の歴史~」
私たち人間は過去の地球の活動によって生み出された様々な地形や地質の特色を農作物などの特産品や観光に活かしています。また、そうした地形や環境は動物や植物にも様々な影響を与えています。本章では地球の歴史と現代の暮らし、文化や生態系との密接な関係についてパネル展示で紹介されます。

・豊かな農作物を育む地形と地質
火山の噴火で流れ出た溶岩や降り積もった火山灰が作り出した水はけのよい斜面は、大根やサツマイモなどの豊かな農作物を育み、特産品として全国に流通しています。

・観光文化の地として活用される地形
大規模な火山活動の結果、大地が陥没してできた地形をカルデラといい、その地形に水が溜まってできたカルデラ湖は、自然との関係性が高い観光文化の地としてその地形が活用されています。

・植物の生育に影響する地形
岩石の違いが土壌の性質に影響し、様々な植生を育んでいます。特定の地質の場所にのみ生育する植物もあります。

・「発見BOX」
普段使う日用品と地質との関係が分かる引き出し型の什器。什器の天面に置かれた日用品がどんな岩石・鉱物資源に由来しどんな素材で作られているのか、まずは想像し考え、引き出しを開けるとその答えが見つかります。展示を体験する事で新たな発見へのきっかけを提供し、正に「発見を促す箱(BOX)」の展示となっています。

◆第2章 「カラフル~様々な石たちが目の前の景色を彩る~」
岩石や鉱物などが実は色鮮やかでカラフルな世界であることが紹介されます。様々な石たちが目の前の景色を彩り、風景を形づくっていることを実物展示やパネルで紹介されます。

・ヒスイの「色」は何色?
日本の国石であるヒスイ。ヒスイといえば深緑の半透明な物が代表的です。本企画展では全長約35センチの大型原石の実物が展示されます。

・岩石や鉱物の「色」のイメージは?
岩石や鉱物の色をイメージすると地味な色を連想しがちですが、顕微鏡を通して覗いてみると、とても色鮮やかでカラフルなものもあります。まるで地球が生み出したアート作品のようです。そのような色鮮やかな岩石や鉱物の顕微鏡写真がパネルで紹介されます。

◆第3章 「ツクル~日本列島を形作った地球の物語~」
日本列島を形作った地球の壮大な物語を、岩石や化石などの実物展示やパネルにて紹介。約9,000~7,000万年前、日本列島の土台となる大地の一部は元々大陸の縁にありました。約2,600万年前に始まった活発な火山活動によって大陸から大地の一部が切り離され、日本列島の原型が誕生しました。

・日本列島形成期の記録
日本列島形成期の活発な火山活動の記録として、熱水変質の影響を特に強く受けた部分が鮮やかな緑色を示す、火山灰に由来する岩石「グリーンタフ」が日本海側を中心に国内の様々な地域から見つかります。また、現在の関東・甲信越には日本海と太平洋をつなぐ海峡があったと考えられています。この海峡のことを「フォッサマグナ」(ラテン語で“大きな溝”という意味)といいます。当時、そこが海であった証拠として、貝の化石を多く含む岩石が見つかっています。会場ではグリーンタフや貝化石の実物が展示されます。

◆第4章 「ツタエル~豊かな暮らしと大地の物語を未来へ伝える~」
スマートフォンなどの電子機器に使用されている金などの希少金属は、地球が途方もない時間をかけて産み出した貴重な地質資源であることが紹介されます。また、ジオパークでは未来を担う次世代の育成にも力を入れており、地域の資源やそれらを活用した私たちの暮らしを守るために重要な、地域資源の保全と活用のバランスを考える総合学習などを行っています。ジオパークが行う、豊かな暮らしと大地の物語を未来へ伝える様々な取り組みがパネルにて紹介されます。

◆特別展示コーナー「関東の大地の物語」
みなと科学館制作の特別展示コーナーとして「関東の大地の物語」と称し、東京、特に港区を中心とした地形の成り立ちや、その近郊における地質の特徴など、壮大な大地の物語を立体地形パズルやナウマンゾウの大型復元模型が、パネルで紹介されます。

・港区の立体地形パズル
港区の地形を再現した立体地形パズルが展示されます。海や川の作用で生まれた凸凹地形の上に街があることをパズルを用いて体感してもらいながら、高低差のある地形の成り立ちが紹介されます。

・東京にもいた!ナウマンゾウ(大型復元模型の展示)
東京都内にある複数個所の地層から化石が発見されているナウマンゾウ。会場に全高2.2メートル・全長2.9メートルの大迫力の復元模型を展示し、その特徴をパネルで紹介。また、ナウマンゾウの化石が発見された東京の地質についても解説し、太古の昔には私たちが暮らす地域にもナウマンゾウなどの大型の生物が存在していた事が紹介されます。

・チバニアン期の大地と海
地球の歴史は、国際的な地質学者の団体(国際地質科学連合)により、いくつもの地質年代に区分されています。2020年1月、千葉県市原市にある地層を基準にした「チバニアン期」(ラテン語で“千葉の時代”の意味)という名称の地質年代区分(約77万4千年前~12万9千年前)が誕生しました。ゾウやトドなどが暮らしたチバニアン期の関東一円の生態系をダイナミックな景観復元画によって紹介され、当時と現代の環境の違いが感じられるようになっています。

※内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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基本情報Info
  • 開催場所・
    最寄駅

    港区立みなと科学館
    虎ノ門ヒルズ駅 / 虎ノ門駅 / 神谷町駅 / 六本木一丁目駅

  • 所在地

    〒105-0001

    東京都港区 虎ノ門3-6-9  
    MAP

  • 会場

    港区立みなと科学館 多目的ロビー

  • 開催期間

    2024/10/08(火) ~ 2024/11/24(日)
    休館日:2024/10/15(火)、11/11(月)、11/12(火)

  • 時間

    開始 9:00 / 終了 20:00

  • 料金・費用

    入館料:無料

  • 問い合わせ

    港区立みなと科学館
    03-6381-5041
    備考:9:00~20:00

  • 公式サイト

    https://minato-kagaku.tokyo/event/2024autumn-eon-spanning_journeys/

※掲載内容が変更となっている場合があります。最新情報については、会場・主催者の公式サイト等でご確認ください。

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