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中国陶磁展 うわぐすりの1500年

  • 2024/10/29(火) ~ 2025/02/09(日) 休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(2024/12/28(土)~2025/01/06(月))
  • 松岡美術館
  • 白金台駅
    展示・展覧会
  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_1

    中国陶磁展 チラシイメージ(表)

  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_2

    中国陶磁展 チラシイメージ(裏)

  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_3

    伝統芸能の世界 チラシイメージ

  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_4

    三彩鳳首瓶 唐時代

  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_5

    澱青釉紅斑杯 金–元時代 鈞窯

  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_6

    三彩華文盤 唐時代

  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_7

    青磁袴腰香炉 南宋時代 龍泉窯

  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_8

    澱青釉紅斑瓶 金–元時代 鈞窯

  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_9

    義太夫を披露する松岡清次郎(写真中央)

  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_10

    宮前秀樹《近松五女》 昭和61(1986)年 再興第71回院展

  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_11

    大森運夫《見はてぬ夢》 昭和63(1988)年 第15回創画展

  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_12

    面箪笥裏面

  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_13

    緑釉犬 後漢時代

  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_14

    緑釉水榭 後漢時代

  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_15

    三彩大壺 唐時代

  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_16

    法花蓮池水禽文壺 明時代 景徳鎮窯

  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_17

    青磁刻花魚文鉢 南宋時代 龍泉窯

  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_18

    青磁龍文盤 南宋–元時代 龍泉窯

  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_19

    狩野春笑《養老勅使図》(左隻) 江戸時代  後期展示

  • 中国陶磁展 うわぐすりの1500年_20

    狩野春笑《養老勅使図》(右隻) 江戸時代  後期展示

「中国陶磁展 うわぐすりの1500年」が、松岡美術館にて開催されます。

うわぐすり、すなわち釉薬は陶磁器表面を覆うガラス質の膜であり、陶磁器ならではの要素です。古来人々は釉薬に実用性だけではなく、その性質や施し方によって様々に変化する美しさを求めました。長きにわたり続けられたこの追求は中国陶磁の世界に大きな発展をもたらします。鮮やかな色彩を大胆に使用した三彩、洗練された佇まいを持つ青磁、紫紅色が幻想的に浮かび上がる澱青釉など、全く異なる趣を持ったものが生まれました。本展では、後漢から明までのおよそ1500年間における、緑釉、三彩、青磁、澱青釉など釉薬の美が詰まった約50点が展示されます。釉薬をかけ焼成することで生まれる、豊かな表現と唯一無二の色彩が楽しめます。

当館のメインコレクションである中国陶磁より、後漢時代から明時代までの約1500年間に誕生した釉薬の美が光る名品が紹介されます。副葬品に使用された「緑釉」、多色をかけ分けたエキゾチックな「三彩」、清雅な「青磁」、失透質のブルーに紅斑が浮かぶ「澱青釉」など、中国陶磁は釉薬の発展によって多彩な表現を獲得していきました。本展では、釉薬の特性や施釉方法に着目しながら、人々が美を追い求めた軌跡をたどっていきます。鮮やかな色彩と輝きを放つ中国陶磁の世界を覗いてみてはいかがでしょうか。

◆釉薬をかけ流す、塗り分ける、はじく
三彩とは、褐色・緑色・藍色・透明色の釉薬を複数かけ分けたやきもので、3色に限らず、2色または4色使用した場合でも三彩と呼ばれます。鉛釉をベースに色を出すための呈色剤を加え、700℃から800℃の低温で焼成します。呈色剤として、酸化鉄を加えると褐色、酸化銅を加えると緑色、酸化コバルトを加えると藍色に変化します。これらを流しかけると異なる色同士が混ざり合い、美しいグラデーションが陶磁器全体を覆うのです。また、三彩の全盛期だった唐時代は、非常に国際色豊かでした。特にペルシアの銀器をうつした器形に中国の瑞鳥である鳳凰がかたどられた鳳首瓶は、東西交流が盛んであったこの時代を色濃く反映している作品といえます。三彩は釉薬による表現の豊かさも見どころ。素地に型押しをしてできた輪郭線の中を一つ一つ塗り分けていくことで、より鮮烈な装飾効果が生み出されました。八弁花文を取り囲む白い斑紋は、「蝋(ろう)抜き」と呼ばれる色をはじく方法で生み出されたと考えられています。

◆追い求めた色彩の輝き
青磁といってまず思い浮かべるのは爽やかな青緑色ではないでしょうか。華やかで装飾的な三彩とは打って変わり、凛とした落ち着きのあるたたずまいです。しかし、青磁はこの青緑色ばかりでなく、黄緑色やオリーブグリーンなどの幅広い色調が含まれます。窯の中の酸素が不足した状態で焼成する還元炎焼成を行うと釉薬や胎土の中の微量な鉄分が青みを帯びますが、反対に酸素が十分であるほど黄色味がかった釉色になります。また、釉のなかの細かな気泡が乱反射することで、まるで空のように柔らかく澄んだ色になるのです。青磁は商時代に誕生した中国最古の釉薬とされる灰釉を改良したものであり、その後2000年以上かけて各地でいくつもの美しい釉色が作り上げられました。まさに人々が古来追い求めた美の結晶といえるでしょう。単色ながらも深みのある色合いを醸し出し、見る人を捉えて離しません。澱青釉は失透性のある青みのある白濁釉が特徴。そこに酸化銅を呈色剤とした紫紅釉をながすと、表面の色合いに強い変化がつけられ幻想的な雰囲気を醸し出します。澱青釉紅斑瓶は肩のあたりから紫色に窯変した斑紋が大胆に配置されています。釉色はそれぞれの作品によって異なり、一つとして同じものはありません。各作品の釉の表情の違いを堪能してみてはいかがでしょうか。

《同時開催「伝統芸能の世界 ―能楽・歌舞伎・文楽―」》
当館の創設者 松岡清次郎は若いころから義太夫に親しんでいました。戦時中には、兵士の慰問に訪れ、熱のこもった演奏をしたそうです。さらに1970年に発足した一般社団法人義太夫協会の設立にも関わり、資金援助をしています。美術品の蒐集においては、文楽を題材とした絵画を多数蒐集しています。他にも、能面をはじめ能楽や歌舞伎をテーマとした絵画も蒐めており、伝統芸能を広く愛好していたことがうかがいしれます。今回は、文楽をはじめ、能楽や歌舞伎などを主題とした絵画作品を中心に、伝統芸能の世界へ案内されます。

※内容の詳細は公式サイトをご確認ください。

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基本情報Info
  • 開催場所・
    最寄駅

    松岡美術館
    白金台駅 / 目黒駅

  • 所在地

    〒108-0071

    東京都港区白金台5-12-6  
    MAP

  • 開催期間

    2024/10/29(火) ~ 2025/02/09(日)
    休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(2024/12/28(土)~2025/01/06(月))

  • 時間

    開始 10:00 / 終了 17:00(最終入館時間 16:30)
    毎月第1金曜日 10:00~19:00(最終入館時間 18:30)

  • 料金・費用

    一般 1,400円
    25歳以下 700円
    高校生以下 無料
    障がい者手帳をお持ちの方と介助者1名まで半額

  • その他URL

    松岡美術館

※掲載内容が変更となっている場合があります。最新情報については、会場・主催者の公式サイト等でご確認ください。

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