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まれびとと祝祭 祈りの神秘、芸術の力

  • 2022/03/02(水) ~ 2022/08/21(日)
  • 日本橋高島屋S.C. 本館
  • 日本橋駅
  • ▲ナマハゲ 秋田、 1957 、撮影:岡本太郎(川崎市岡本太郎美術館蔵)

  • ▲ボゼ 鹿児島県十島村悪石島、 2006 、撮影:石川直樹

  • ▲パーントゥ 沖縄県宮古島市平良島尻、 2006 、撮影:石川直樹

  • ▲東京店壁画原画、 1952 年頃 、画:岡本太郎(髙島屋史料館蔵)

  • ▲マスク 1970 、作:岡本太郎(川崎市岡本太郎美術館蔵)

災厄をはらい幸福をもたらす「まれびと(来訪神)」と「祝祭」を現在の視点からとらえ直す試み。

古より人類は、幾度も疫病の脅威にさらされてきましたが、我々は祝祭(祭り)と、その時間的・空間的中心に現れるまれびと(来訪神)を信仰
することにより、それらを乗り越える経験を重ねてきました。
感染症パンデミックにより、不可避的に閉ざされた関係を強いられている現在だからこそ、改めてまれびとと祝祭に目を向け、これら根源に立ち返ることが、現状を打ち破るヒントになるのではないかと考えます。

まれびととは、民俗学者であり国文学者でもあった折口信夫(1887-1953)が提唱した概念です。折口はそれを、祭祀などに、超現実の世界から現実の世界を訪れて、またもとの世界にかえってゆくという、人間を超えた存在としています。

そもそも時間や空間を一新する強大な力を持つまれびとは、もたらし/追いはらう、という両義性を持つ存在でもありますが、それはすなわちまれびとが、異物としてもたらされた病でもあり、そしてその病を彼方へ追いはらって救いをもたらす神でもあるということを意味しています。
こうした一見矛盾する概念が同居する状況を、古代から私たちの社会が内包してきたことは、コロナ禍によって混迷した状況を、いま一度立ち止まって考察する契機にもなるでしょう。そして同時にそれは、分野を超越して一つにつなぎ合わせるという、これからの芸術表現の可能性も示すことになるでしょう。

本展は2018年に「来訪神:仮面・仮装の神々」がユネスコの無形文化遺産に登録されるなど、世界的にも注目をあつめるまれびと(来訪神)を深く知る事が出来る機会となります。
会期中、監修者である安藤礼二氏(文芸評論家・多摩美術大学教授)によるオンラインセミナー(録画映像)の開催を予定。詳細は髙島屋史料館TOKYO公式サイトをご覧ください。

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基本情報

※新型コロナウイルスやその他諸状況により、掲載内容が変更となっている場合があります。会場・主催者までお問い合わせいただくか、公式サイト等で最新情報をご確認ください。

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