2016/4/19 10:05

日本のヴェルサイユ宮殿!?「赤坂迎賓館」で貴族気分デート

 

東宮御所として建設され、現在は国王や大統領など世界中の国賓・公賓を招く施設として利用されている「迎賓館 赤坂離宮」。そんな迎賓館が2016年4月19日(火)から、可能な限り通年で一般公開されることに! 国宝にも指定された西洋建築の宮殿で、貴族になった気分でデートを楽しんでみない?

ここは本当に日本!? 圧倒的な存在感を放つ白亜の宮殿

▲迎賓館の正門。都会の真ん中とは思えない空間!(出展:内閣府ホームページ)

東京メトロ四ツ谷駅から徒歩約10分。学習院初等科をめざして歩くと、突如、「何、コレ!」と思わず叫びたくなる、圧倒的な存在感を放つ「迎賓館 赤坂離宮」が現れる。約5メートルの高い鉄の塀が、正門など合わせて約160メートルもはりめぐらされ、近づかなくとも、「とんでもない建物がある!」ということを確認できる。

そもそも「迎賓館 赤坂離宮」とは何かというと、元々は、のちの大正天皇となる皇太子・明宮嘉仁親王のために建てられた、なんとご自宅(!)。1909(明治42)年に紀州徳川家の江戸中屋敷があった約3万5000坪の敷地に建築されたもののほとんど利用されず、国に移管され裁判所、国立図書館などに利用されたのち、1974(昭和49)年に迎賓館となったのがその歴史だ。

これまで迎賓館は年に一回しか公開されていなかったが、2016年4月19日(火)からは可能な限り通年で一般公開されることに。絢爛豪華という言葉はまさにこの建物のためにあるのでは、というほどゴージャスな迎賓館は、ロマンチックな休日のデートにもぴったり!


日本初の建築家・片山東熊が建築を担当

▲屋根のグリーン部分は、なんと鎧兜が鎮座。

見れば見るほど優美なこの建築を手がけたのは、日本初の建築家の一人であり、西洋建築の第一人者である片山東熊。鹿鳴館を手がけた、日本政府が招いたイギリス人建築家、ジョサイア・コンドルの弟子でもある。

片山氏は、この建物の構想を練るために、わざわざヨーロッパへ1年かけて、建築物を見てまわり、その結果、「ここは日本版のヴェルサイユ宮殿!?」と驚くほどの日本離れした巨大な宮殿が誕生した。

▲こちらが一般公開用の入口。屋根があるので雨でも安心。

正面玄関は、世界中のとっても偉~い方々のみが利用するときにしか開かないので、庶民はこちらが入口。二人でドキドキ、逸る気持ちを落ち着けながら、いざ館内へ!


豪華絢爛な部屋の数々をとくとご覧あれ!!

▲「彩鸞(さいらん)の間」。大小10枚の大きな鏡が部屋を広く見せている。

それでは、いよいよ順路ごとにお部屋めぐり。こちらは、条約・協定の調印式や国・公賓とのテレビインタビューなどでも使われる「彩鸞(さいらん)の間」。白い壁に金箔が施され、まぶしすぎるほど輝いている!


▲天井のドレープが、テントに寝転がり、上を見たときのよう。

ナポレオン一世の時代に流行した、アンピール(帝政)様式という、ギリシャ・ローマ時代の古典的な美意識に基づいた装飾様式が特徴。天井を見ると、ドレープのような模様があり、ナポレオン一世が遠征先で使っていたテントをイメージしているそう。


▲最大130名まで一斉に食事ができる大食堂「花鳥の間」。

続いて、国賓・公賓主催の晩餐会が催される、大食堂「花鳥の間」。「彩鸞の間」のきらびやかな華やかさとはまったく違う、重厚感漂う造りだ。


▲オバマ大統領と安倍首相の共同記者会見でもこの場が使われた。

この部屋で見るべきは、日本画家・渡辺省亭が下絵を描き、30歳で七宝焼き作家となった天才・涛川惣助が焼いた、花や鳥が描かれた30枚もの楕円形の七宝焼きの絵画。焼き物でありながら絵画のような表現が印象的で、すべての作品は、工芸や芸術がわからなくても息を飲む美しさだ。


▲入口左手にある、食器棚とゴブラン織風タペストリー。

天井まで届きそうな巨大な食器棚の後ろにある、京都の職人によって再現された、ヨーロッパ最高級のゴブラン織風タペストリー。食堂にありながら、あえて動物の狩りの様子が描かれ、そのまま上を向くと、天井にはその動物たちがどうなったのか?という続きが描かれている。

故・ダイアナ妃がドレスをまとい、歩かれた中央階段も!

▲入口を入ってすぐの場所に広がる「大ホール」は、夢にまで出てきそうな華やかさ!

館内へ入ると、まず二人を出迎えてくれるのが、大ホール。
おぉ~!!! まさに、ヨーロッパのお城といった雰囲気。国王や大統領などを迎えての晩餐会や調印式など、外交の舞台としてふさわしい豪華さだ。

▲大ホールの奥、シャンデリアの下に見えるのが正面玄関へ続く中央階段。(出展:内閣府ホームページ)

大ホール中央には、1階の正面玄関へと続く階段があり、国賓や限られた関係者のみが通ることができる(編集部注:中央階段は一般公開では通行できません)。かつて故・ダイアナ妃もドレスを身にまとい、この階段をゆっくりと歩かれたそうで、想像すると、あまりにもきらびやかな世界に思わずうっとり。

まるで自分がお姫様になったかのような空間に、興奮しない女子はいないはず。彼にエスコートされながら階段を昇るシーンを想像しながら、妄想に浸ってみるのがおすすめ。


▲「朝日の間」。天井には、鎧兜は陸軍、船は海軍を見立てたような絵画がある。

もっとも格調高く、国・公賓用のサロンとして使われている「朝日の間」。天井絵に描かれた「朝日を背にして女神が香車を走らせている姿」が見どころであり、部屋名の由来となっている。

壁には、京都西陣のビロード織で模様を作る金華山織の美術織物が張られ、床には47種類の紫色の糸を使った淡い紫を基調とした絨毯が敷かれ、その細やかさに、見惚れてしまうはず。


▲天井絵の煙が流れる方向が、見る位置によって変わる。

舞踏会を開くために設計された「羽衣の間」。見どころはなんといっても、フランス人画家によって描かれた、能の演目「羽衣」の290平方メートルもある大絵画。天井の婉曲部分もすべて計算してフランスで描かれたものを、わざわざ日本で貼りつけたというから驚き。

羽衣といえば天女なのだが、天女は描かれていない。その理由について、天女とは「舞踏会の場に舞い降りた麗しき女性のあ・な・た♡」という、なんともロマンチックなエピソードも。

3基のシャンデリアは、館内でもっとも豪華なもので、約7000個もの部品で組み立てられ、高さは約3メートル、重さは約800キロ。圧巻の正面の中二階はオーケストラ・ボックスがあり、まさに、ドレスで着飾った男女が、手を取り合い、踊り出したくなるような雰囲気が漂っている。

ただ残念ながら、今まで一度も舞踏会が開かれていないとのこと。カップルは互いの手を取り合い、想像の中で舞踏会を楽しんでみてもいいかも!


純和風の造り「迎賓館赤坂離宮別館 游心亭」の公開も!

▲約90匹の鯉が、優雅に泳ぐ。

迎賓館をさらに楽しみたい!というカップルは、1974年に新たに建設された「迎賓館赤坂離宮別館 游心亭」も事前申し込みしてみよう。

本館の東側に位置し、純日本風のおもてなしを行なう場で、設計は、現在の東宮御所などの設計で知られる建築家・谷口吉郎氏。銅板茅葺きの平屋建ての主棟、白い砂利が印象的な坪庭や茶室などを見学できる。

公式HPからの事前申し込みで1日約120名限定で、本館を見学できるほか、10時半~15時半までの間に6階(各回20名)開かれる約40分のガイドツアーに参加できる。

一方本館の参観申し込みは1日3000名(事前申し込みの個人1000名と団体1000名、当日入場受付1000名)となっている。一般公開の詳細は、公式HPで案内されているので、チェックしてみて。

館内が写真撮影NGなのはちょっと残念だが、二人の思い出に残ること間違いなし! パーティなど特別な場に招待された気分でふだんよりもちょっとおしゃれに着飾って、デートに出かけてみてはいかが?


■迎賓館 赤坂離宮
住所:東京都元港区赤坂2-1-1
電話:03-3478-1111(代表)
参観料金:<本館及び主庭>大人1,000円、中高生500円
<和風別館>大人1,500円、中高生700円(本館及び主庭の参観も含む)
公開日:2016年4月19日(火)~5月13日(金)※4/27(水)、5/9(月)~11日(水)は除く。
⇒申し込み方法はこちらから



ライター:上浦未来


※2016年4月19日時点の情報です。お店の情報、内容等は変更になる場合があります。


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