大手ビール会社の工場としては東京都内唯一!/サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー

サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー外観

写真提供:サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー

「無料で工場見学できて、ビールも飲めちゃう!」とワクワクしながら向かった「サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー」。

分倍河原駅から専用の無料シャトルバスに乗ると、約10分で工場見学の入り口まで連れて行ってくれます。



サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー

工場に入ってすぐ目に入るのが、エントランスのプロジェクションマッピング。「天然水のビール工場」というだけあって、水にこだわっていることが演出からも感じられます。

ここでは記念撮影もできるので、時間があればお忘れなく!

その隣にあるブルワリーショップでは、ここでしか買えないお土産も。ほしいものがいろいろあって工場見学が始まる前から買いたくなってきますが、もう少し我慢。見学の後にゆっくりショッピングできる時間もあります。



ビールの製造工程を学べて、神泡も実感できるガイドツアー

では、さっそく工場見学をレポートしていきます!

「サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー」では、無料の「ガイドツアー」と「ザ・プレミアム・モルツ講座」を開催していて、今回は「ガイドツアー」に潜入してきました。



サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー

まずは、ビジュアルシアターで「サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー」や「ザ・プレミアム・モルツ」についての簡単なレクチャーを。

サントリーの工場は、この「東京・武蔵野ブルワリー」以外に「京都ブルワリー」「群馬・利根川ブルワリー」「熊本・阿蘇ブルワリー」の3つがあり、すべて良質な天然水が採水できる場所を選んで建てられているのだとか。

ビールを飲みたい気分がどんどん高まってきますね!



サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー

製造工程の見学は、ビールの素材の紹介から。自然の中で長い時間をかけてどのように磨かれていくか、模型を使って説明してくれます。

そしてなんと、麦芽は実際に食べることもできます。ポリポリとした食感で、どこかビールでも感じるような風味も。ビールのおつまみとしても食べたくなる味でした。

「ザ・プレミアム・モルツ」では、タンパク質が豊富なダイヤモンド麦芽を使用していて、これが深いコクやクリーミーな泡を作り出すのに必要なんだそう。



サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリーホップ

ホップは、圧縮されたペレット状の香りを嗅ぐことができます。

「ザ・プレミアム・モルツ」は、苦味が穏やかで華やかな香りが特長のアロマホップを使用しており、さらに、香り高いファインアロマホップを加えることで、「ザ・プレミアム・モルツ」ならではの上質で華やかな香りを実現しています。



サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリーシアター

続いては、仕込シアターへ。

素材からどうやって麦汁を作り出すのか、映像で解説してくれます。仕込シアターを突き抜けているのは、仕込釜からの熱を逃がす排熱管。この下に仕込釜があり、そのサイズがわかるように、床に仕込釜の絵が描かれています。

サントリーでは、ダイヤモンド麦芽の旨味を引き出すために、ダブルデコクション製法を採用。麦汁の温度を上げながら、仕込釜で一部の麦汁を2回煮出すことでしっかりと濃厚な麦汁をつくります。手間のかかる製法だそうですが、これにより、「ザ・プレミアム・モルツ」の美味しさが生まれるんですね!



サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー

写真提供:サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー

そして実際に、仕込設備のすぐ近くまで行ってみましょう。こちらは濾過槽。仕込釜で作られた麦汁から麦芽の殻を取り除く設備ですが、濾過槽の中を見ることもできます。

ここでは、煮沸釜や沈殿槽も見学できます。



サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー

こちらは発酵工程。酵母を加えて麦汁を発酵させ、若ビールを造ります。

どんな素材を使っているか、どんな製法でつくられているかが泡にあらわれるため、「泡はビールの履歴書」と言っています。 泡は麦芽とホップの質・量によるところが大きく、さらに発酵工程でしっかりと酵母が働くことで、クリーミーな泡を作り出せるようになるんだとか。



サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー

ここではその泡だけを体験できるのですが、味わえるのはガイドツアー参加者の一部の方だけ。今回の取材では、特別に体験させてもらいました!

「泡だけなの?」と思ったりもしますが、チェコでは「ミルコ」という飲み方で楽しまれているそうです。

実際に飲んでみると、とってもクリーミー!「これがビール?」と思うほどですが、後味は確かにビール。でも口当たりはビールじゃない。と、泡に対するイメージが一変するほどの体験でした。



サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー

まだまだ見学は続きます。

続いて、貯酒、ろ過、パッケージングの工程に進むのですが、その間に通るのが過去に貯酒工程で使われていたタンクを使用した通路。



サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー

ビールの製造工程の最後はパッケージング。タイミングがよければ、このラインが流れているところが見れるのですが・・・今回は残念!



サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー

その後に、サントリーの環境活動について解説があり、見学はこれで終了。 そして、いよいよ待ちに待った試飲です!



3種のビールで神泡を体感!

サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー

見学の後は、試飲ルームに移動。

テーブルの上に吊り下げられているのは、銅製の仕込釜。すごく雰囲気があって、美味しくビールをいただけそう。



サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー

写真提供:サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー

試飲できるのは、「ザ・プレミアム・モルツ」「ザ・プレミアム・モルツ 〈香る〉エール」「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」の3種類。それぞれ1杯ずつ、神泡のビールを最高の注ぎ方で試飲することができます!

ビールができる工程を見学してくると、素材やつくり方への理解も深まって、いつも飲んでいるビールよりも美味しく感じられそうです。



サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー

「神泡アート」も楽しむことができます。



サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリーブルワリーショップ

充実した工場見学もこれで終了。帰りのバスを待つ間に、ブルワリーショップでお土産も忘れずに。



サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー樽燻

おつまみで人気なのは「樽燻」(各790円)。ウイスキーの熟成に使用した樽を燻製のチップとして使用したもの。ベーコン、鮭とば、ミックスナッツ、チーズの4種類があります。



サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリーサンゴリアス君

サントリーのラグビー部「サントリーサンゴリアス」のマスコット、「サンゴリアス君ぬいぐるみ」(1,530円)も。ラグビー好きなら要チェック!

ほかにも、「工場限定ピルスナーグラス」(620円)「工場限定タンブラーグラス」(620円)や「工場直送ビール」も人気だそうです。ここでしか買えないものもたくさんあるので、買い忘れのないように。



まとめ

大人の工場見学の代表格、ビール工場見学はやっぱり楽しい! 都心からもアクセスしやすいので、今後のデートの予定に入れてみては?

土日のほうがすぐ予約も埋まりやすいので、行ってみたいと思ったら早めに予約を。ビール工場で美味しいビールを楽しんで!



サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー
住所:東京都府中市矢崎町3-1
電話番号:042-360-9591
営業時間:9:30~17:00
参加費:無料(ツアー要予約)
予約方法:インターネットまたは電話予約(当月を含む3カ月前の土日を除く第1営業日から予約開始)
休業日:年末年始・工場休業日(臨時休業あり)
最寄駅:府中本町、分倍河原※分倍河原駅から無料シャトルバスあり


富江弘幸さん

◆取材・文/富江弘幸


主にビールについて執筆している元川越在住のライター。さまざまなメディアに寄稿し、その原稿料でまたビールを飲む日々を過ごしている。著書に『BEER CALENDAR』(ワイン王国)。

Website:ビールと本と旅とおもしろいこと
Twitter:@hiroyukitomie

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