“おっさん”なのにピュア過ぎだお！！「乙女系男子」との浅草デートを考えてみた

いつも仕事の相談に乗ってくれる優しい上司（50代、独身）。
いわゆる”おっさん”なんだけど、とても頼りになるし、私たちは妙にウマが合うんだよね。
一緒にランチや飲みに行くこともしばしば。

そんな上司に誘われて、今日は隅田川の花火大会に出かけることに。
ついでに花火大会が始まるまで、浅草を散策するんだって。
大好きな上司だけれど、、、これってデートってこと？？

【14:00】まさかの！浴衣デートの始まり

上司が最初に連れてきてくれたのは、浴衣・着物レンタル着付けショップの「shim」。
「えー、どういうことですか？　まさか・・・」
「うん。花火を見るんだし、浴衣を着たほうが楽しいかなーと思って」
さすが上司、乙女心をよくわかってらっしゃる。

めずらしいレトロヴィンテージな浴衣にテンションが上がる。
ふたりでキャピキャピしながら浴衣を選び、
着付けてもらって、浅草の街中へ。

友達ノリではしゃいでいたものの、ウィンドーに映る上司と私の姿にハッとする。
これ・・・はたから見たら私たちってカップルよね？

「浴衣も着たし、人力車に乗ってみようよ」と上司。
「いいですねー！」
と言ったものの、またまたカップルみたいじゃない！！

乗せてもらったのは「時代屋」さん。
元気のいい車夫さんが、浅草の名所を爽やかに回ってくれる。
いつもと違う目線の高さが街並みを新鮮に見せてくれるし、ちょっとした優越感にもひたれる。

「人力車なんて初めてです！　最高ですね」
「うん。好きなんだよ、人力車。車夫くん、頑張ってるな～」
はっ！！！もしかして今までのデートで、人力車乗ったことあるのかな。
上司の女性遍歴を想像してしまう私。
これって、上司を意識し始めているってことだよね？？

でも、こんなふうに大人の余裕がある男の人に甘えるのっていいもんだな～。
包容力はあるし、女子の喜ぶサプライズを用意してくれるし。
それにしても、上司、なんで独身なんだろ？そこそこモテそうなのに。

明るいうちから賑わいを見せる「ホッピー通り」。
どこか懐かしい下町の雰囲気がたまらない。
私も上司もお酒が大好きだから、これは楽しいなぁ。

仕事の話から始まって、お互い趣味の料理の話で盛り上がる。
そして、いつしか恋愛の話に・・・。


「聞いて欲しいことがあるんだ」と真剣な目をする上司。
これって・・・もしかして告白？どうしよどうしよ、なんて答えれば～嬉しいけど～きゃ～！！！

「実は気になる人がいて、社内で」
「え・・・？誰ですか？」
私じゃないの・・？

「キミにだから言えるんだけど・・・・・・・・広報部の〇〇君♡」
「え、ちょ・・・え、えええ？」
〇〇君て、男ですけど！！！
「部下として気になる、とかじゃなくて恋、っていうのかな。好きなんだ。胸がキュンとなって、苦しい。毎晩切ない」
「そ、そうでしたか」
そんなにピュアな目で言われたら、何も言えなくなるじゃん、ずるいよ。

「え、え、えっと。で、私はどうすれば・・・」
「キミと◯◯君って同期だよね。恋のキューピットになってほしいんだお♡」
「えーっとその、なんというか、・・・も、もちろん！応援します！」

困惑するやら、泣きたいやらの私をよそに、空には綺麗な花火が上がっているのでした。

少女のような性格や恋愛観、趣味を持つ乙女系男子。気配り上手で家事なども得意なので、恋人や結婚相手としても申し分ありません。

ただし、彼の恋愛対象が男子の場合は、潔く諦めるしかなさそう・・・。女友達感覚で付き合ってもとても楽しい相手なので、友達として仲良くなってみては？

今回紹介したデートコースは、浅草の夏を満喫できるスポットばかり。ぜひカレや友達と一緒におでかけしてみてください。

イラスト・文／菜々子
構成　福田 彩
※2018年7月時点での情報です。お店の情報、内容等は変更になる場合があります。