ワンタンの皮を使ったビールも！台湾フード×クラフトビールが楽しめる最高を極めたお店

こんにちは、ビールライターの富江弘幸です。ビールに絶対合う食べ物というと、ソーセージや唐揚げ、餃子、枝豆などが挙げられると思いますが、中華料理ってどんな料理でもビールに合うと思いませんか？例えば、町中華の店で中華をつまみに瓶ビールを飲むなんてのは本当に最高だと思うんです。

ただ、「クラフトビールも飲める中華の店があるといいんだけど・・・」という思いもあり、そんな店を探していたところ、最高の最高レベルのお店を文京区白山で見つけました。今回は、「台湾料理とクラフトビールを味わうならココ」というお店をご紹介します。

都営三田線白山駅から徒歩1分。都心ながらも住宅が立ち並ぶ一角に、白い建物が印象的なお店「also（オルソー）」はあります。

店内は壁やテーブルに木のぬくもりが感じられ、その一方で本場台湾をイメージさせるインテリアなどが並べられており、台湾の活気を思わせる雰囲気もあります。それにより、お店に入った時点で「あ、この店は最高だ」と感じてしまうのです。

alsoのコンセプトは、クラフトビールの飲める台湾ストリートフード店。そのコンセプトのとおり、ビールの品ぞろえはかなりの充実度。タップは5つあって、海外ビール2種類と国内ビール3種類を提供しています。海外のビールは、台湾のクラフトビールであるSUNMAIの看板ビール「ハニーラガー」や、フルーティーな香りと強い苦味が特徴的なアメリカンIPA、中華にも合わせやすいセッションIPAなどがラインナップ。

ただし、いつも同じ銘柄が並ぶわけではありません。いつ来ても違うビールが楽しめるというのも魅力です。缶ビールも25〜30種類ほどそろえているので、いろいろなビールと中華料理を合わせて楽しむことができます。

しかし！このalsoで必ず飲んでいただきたいビールが一つあります。それは「ワンタンHAZY IPA」。名前から想像できるかもしれませんが、実はこのビール、ワンタンの皮を使って醸造したビールなのです！

文京区唯一のブルワリーであるカンパイブルーイングとのコラボレーションで、alsoの人気メニューの一つであるワンタンに絡めて、ある意味ネタで醸造したそうなのですが、もちろんワンタンの味がするわけではありません。ベースはトロピカルなフルーティーさが心地よいHAZY IPA（ヘイジーアイピーエー）で、苦味がそこまで強くないのが特徴です。

では、看板メニューのワンタンをビールとともにいただいてみましょう。日本で一般的に食べられているワンタンは、もっと小ぶりで肉が少なめという印象ですが、台湾のワンタンは大きめらしく、しっかりと肉を食べている感覚を味わえます。

おそらく、一口食べただけで感動が体中を駆け抜けるはずです。こんなにおいしいワンタンは食べたことがないというレベル。乾燥しいたけと昆布を粉末にして加えているそうで、肉だけでなく複雑なうま味が感じられます。ワンタン、ビール、ワンタン、ビールの繰り返しで、いつの間にかワンタンもビールもなくなってしまいます。中華をつまみにチビチビ飲む・・・なんてことはできず、どんどん進んでしまうので困ったものです。

ワンタンも人気ですが、小皿にのった330円～の小菜（前菜）も種類が豊富です。個人的な前菜ナンバーワンは「干豆腐和え」（500円）。麺のようになった干豆腐の食感がたまらなくおいしいのです。小菜は12種類ほどあり、すぐに出てくるのがうれしいところ。

そして、来店する台湾人のほとんどが注文するという「豚足」（700円）もオススメです。醤油をベースに八角や花山椒で3時間煮込んでいます。台湾ビールなど、すっきりしたビールと合わせると良さそうですね。

最後のシメは「鶏肉飯（ジーローファン）」（700円）がおすすめ。醤油ベースのタレで味付けした鶏胸肉はもちろんビールにも合うのですが、ビールと台湾ストリートフードのフルコースの締めくくりに、店の雰囲気をゆっくりと感じながら、鶏肉飯だけでいただきたい気分にさせられます。

地元の町中華をふらっと訪れ、中華をつまみに軽く1杯というのも良いですが、最高なクラフトビールと中華が味わえるalsoにも足を運んでみてください。