レストラン巡り歴25年以上のグルメライターがナビゲート!

グルメライターの道明寺さくらです。25年以上、東京都内のレストラン巡りを続ける私が、今回は「本場の味に負けないパエリアを食べるならココ!」という代官山のレストランをご紹介します。

スペイン政府のお墨付き!“日本初”スペインのお米料理店/Arroceria Sal y Amor

本格パエリアの店、代官山「サル・イ・アモール」グルメライター道明寺さくらのイチ推し。_700974

2012年9月代官山に開業し、10周年を迎えた「Arroceria Sal y Amor(アロセリア・サル・イ・アモール)」。Arroceria(アロセリア)はスペイン語でお米料理を出す料理店のことで、当時同店は日本初のアロセリアとしてオープン。数々のメディアでも称賛され、スペイン政府公認のレストランとしても評価されています。


八幡通りに面した小さな入り口を入り階段を降りて地下へ到着すると、スペインの田舎家にワープしたかのような空間が広がります。窓がないことでかえって異国情緒のある雰囲気を醸し出しています。


スペインの風土を思わせる褐色の壁にはスペインから購入してきたというカラフルなプレートなどが飾られていたり、オーダーが入ってからカットする骨付きの生ハムもあったりと、まるでスペインにいるような気分になります。

まずはパエリア発祥の"バレンシア風パエリア"を!

▲バレンシア・パエリア(4,070円)

▲バレンシア・パエリア(4,070円)

▲魚介のパエリア(4,290円)/提供:Arroceria Sal y Amor

▲魚介のパエリア(4,290円)/提供:Arroceria Sal y Amor

▲イカ墨のパエリア(3,630円)/提供:Arroceria Sal y Amor

▲イカ墨のパエリア(3,630円)/提供:Arroceria Sal y Amor

スペインの代表的な米料理といえば「パエリア」ですが、サル・イ・アモールでは、鉄鍋で作るリゾットのような「メロッソ」や、スペイン風おじやともいわれている「カルドソ」パスタを細かく折ってパエリアパンで作る「フィデウァ」といった、スペインのご飯ものが充実。アロセリアと名乗るだけあり、スペイン各地の郷土飯を楽しむことができます


しかしながらスペイン南東部の都市バレンシアに修行経験のある同店の前田シェフによれば、最初はパエリアの“発祥”でもあるバレンシア・パエリアをぜひ食べてほしいとのこと。パエリアは稲作が伝わったバレンシアで、森で捕まえたうさぎや鶏を具材に使って作られたのが始まりです。だから日本人にはあまり馴染みのないうさぎの肉が入っているんですが、うさぎ肉はまるで鶏肉のよう。言われなければ分からないほど似ています。


お米は色々試した結果スペインのボンバ米に近い山形県産「はえぬき」を使用し、芯を残して固めに炊いています。うさぎと鶏肉のうま味をしっかりお米に吸わせたご飯はけっこう濃厚な味なのですが、ここにモロッコインゲンや白はな豆を加えることでやさしい味わいになり、さらにローズマリーや酸味のあるトマトを使うことで爽やかな味わいが加わり、うま味のバランスがとても良くなるんです。いくらでも食べられてしまう美味しさです。


その他、海老や貝類の出汁で炊かれた魚介類のパエリアやイカスミの独特のうま味が濃厚なイカ墨のパエリアも人気です。各パエリアは2人前ほどのサイズなので、大勢で行って2~3種のパエリアをシェアするのがオススメですよ。

ファンの多い"ピキージョピーマンの白身魚とエビの詰め物"も外せない!

▲ピキージョピーマンの白身魚とエビの詰め物(1,540円)

▲ピキージョピーマンの白身魚とエビの詰め物(1,540円)

ご飯ものだけでなく、スペイン北部のナバーラの名産品であるピキージョ・ピーマンを使った郷土料理「ピキージョピーマンの白身魚とエビの詰め物」も外せません。


赤いパプリカの皮に中に、ベシャメルソースで和えた白身魚のすり身や海老を入れて魚介のソースを絡めて食べる料理です。玉子をつけて揚げているのでソースもよく絡み、クリーミーな味わいとコクのある魚介のソースが絶妙にマッチします。大きくカットされた海老も入っているので海老の味もしっかり感じられ、日本人にも馴染みやすい味わいなので一番人気なのも納得な料理です。


赤いピキージョ・ピーマンは、日本で購入することのできるパプリカと比べると皮が薄く甘みもあります。お米料理と合わせて多くの人がオーダーする人気メニューなので、ぜひオーダーしてみてくださいね。

乾杯のチャコリからバックビンテージまでスペイン産ワイン100%!

本格パエリアの店、代官山「サル・イ・アモール」グルメライター道明寺さくらのイチ推し。_700979

スペイン料理ときたら、スペイン産のワインで楽しみたいもの。となれば、乾杯は高いところから注ぐスタイルが名物ともなっている「チャコリ」や「シドラ(シードル)」からスタートしたいですよね。「サル イ アモール」では、ワインの品ぞろえもスペイン全土のクラッシックなものからモダンなワインまで幅広くあります。季節ごとにオススメやオンリストされている以外のバックビンテージもあるので、ソムリエさんに好みを伝え相談しながら選ぶと楽しいですよ!


シェリー酒や食後酒などもあるので、さまざまなスペインのお酒などとともにスペイン料理をご堪能ください。

Arroceria Sal y Amor.
  • 所在地

    東京都渋谷区代官山町 12-19 第3横芝ビルB1F

  • 最寄駅

    代官山

  • 電話番号

    03-5428-6488

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※本記事内の情報は2023年01月18日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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