7つの国宝を所蔵する静嘉堂文庫美術館が移転オープン/静嘉堂@丸の内

  • ▲静嘉堂文庫美術館 展示ギャラリー(ホワイエ)竣工写真。資料提供:竹中工務店、Photo by Koji Fujii / TOREAL

    ▲静嘉堂文庫美術館 展示ギャラリー(ホワイエ)竣工写真。資料提供:竹中工務店、Photo by Koji Fujii / TOREAL

  • ▲新たな展示ギャラリーは、昭和9年(1934年)竣工の「明治生命館」1階にオープン

    ▲新たな展示ギャラリーは、昭和9年(1934年)竣工の「明治生命館」1階にオープン

三菱の第2代社長・岩﨑彌之助(岩崎彌太郎の弟)によって創設され、息子の岩﨑小彌太(三菱第4代社長)によって拡充された父子二代によるコレクションを所蔵する「静嘉堂(セイカドウ)文庫美術館」。この度、10月1日(土)に東京・丸の内の「明治生命館」1階に「静嘉堂@丸の内」という名の展示ギャラリーとして移設オープンしました。


静嘉堂創設130周年と新美術館開館を記念して、2022年10月1日(土)~12月18日(日)に「響きあう名宝―曜変・琳派のかがやき―」展を開催します。

  • ▲国宝「曜変天目(稲葉天目)」 南宋時代(12~13世紀)

    ▲国宝「曜変天目(稲葉天目)」 南宋時代(12~13世紀)

  • ▲(右)大名物 《唐物茄子茶入  付藻茄子》 、(左)大名物 《唐物茄子茶入  松本(紹鷗)茄子》いずれも、南宋~元時代(13~14世紀)

    ▲(右)大名物 《唐物茄子茶入 付藻茄子》 、(左)大名物 《唐物茄子茶入 松本(紹鷗)茄子》いずれも、南宋~元時代(13~14世紀)

展覧会の見どころは、12~13世紀の中国・南宋時代につくられたとされる国宝「曜変天目(稲葉天目)」や、南宋時代の画院画家・馬遠(バエン)筆の伝承を持つ「風雨山水図」など7つの国宝。


中でも、岩﨑彌之助が購入した最初の茶道具といわれる「付藻(ツクモ)茄子」と「松本紹鷗(ジョウオウ)茄子」の2つの国宝は静嘉堂きっての名宝。両作品とも戦国の三英傑、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の手中にあったとされる大名物で、“一国一城に値する”といわれたほどの貴重な物です。

  • ▲国宝 俵屋宗達「源氏物語関屋澪標図屏風」のうち関屋図 江戸時代・寛永8年(1631) ※前期(10/1~11/6)展示

    ▲国宝 俵屋宗達「源氏物語関屋澪標図屏風」のうち関屋図 江戸時代・寛永8年(1631) ※前期(10/1~11/6)展示

  • ▲国宝 俵屋宗達「源氏物語関屋澪標図屏風」のうち澪標図 江戸時代・寛永8年(1631) ※前期(10/1~11/6)展示

    ▲国宝 俵屋宗達「源氏物語関屋澪標図屏風」のうち澪標図 江戸時代・寛永8年(1631) ※前期(10/1~11/6)展示

なお、今回の企画展は全会期中のうち10月1日(土)~11 月6日(日)を前期、11月10日(木)~12 月18日(日)を後期としており、鑑賞できる琳派の作品が変わります。


琳派の潮流の祖となった江戸時代の画家・俵屋宗達(タワラヤソウタツ)作の国宝「源氏物語関屋澪標図屏風」が見られるのは前期。江戸琳派を代表する絵師・酒井抱一(サカイホウイツ)作の「波図屏風」などの作品が見られるのは後期となるので、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。

静嘉堂@丸の内

所在地:東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F

電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)

最寄駅:二重橋前駅

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