東京メトロ各駅で配布中のフリーペーパー『東京トレンドランキング』。ここでは、3月号で紹介中の、日本橋エリア特集をお届け! “粋でいなせ”な江戸期の賑わいを残す日本橋は、春は一層、華やかな雰囲気に盛り上がります。女子がときめく桜イベントに、逸品や歴史に触れられるちょっぴり大人なスポットなど……。たまには一人、自分だけの時間を贅沢に使った春の日本橋めぐりで、女子力アップしませんか?


#1 日本橋の街が“桜”一色に染まる


春といえば、真っ先に思い浮かぶのが“桜”。日本橋は、桜スポットのひとつとして密かな人気をよんでいるのを知っていますか? 八重洲さくら通りなど桜の名所があるほか、この時期、江戸人も愛した“桜”モチーフでいっぱいに。古き良きを重んじる日本橋の、この時期ならではのコト・モノをご紹介します!



街を“桜色”に染める、毎年恒例の桜をテーマとしたイベント「日本橋桜フェスティバル」。今年は本格的シーズンに先駆けた3月18日(金)から4月10日(日)に開催します。
三井本館などランドマークの夜のライトアップに始まり、桜吹雪を再現した街道や、伝統ある老舗や街の飲食店がおトクに楽しめるグルメイベント、エリア内の桜の名所をめぐる人力車など、気分が浮き立つ企画が目白押し! 一人でもお祭り気分で楽しめるから、あちこちのぞきながら、春のトキメキを満喫しましょう。


「日本橋桜フェスティバル」
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“花より団子”派の人には、桜の甘味がおすすめ。「京菓匠 鶴屋吉信」は、1803年に京都に創業し、1960年に日本橋に進出。素材の厳選と手間ひまを重んじ、東西で愛される老舗です。
2階には職人が目の前で生菓子を仕上げる「菓遊茶屋」があり、舌で味わうだけでなく、目でも日本の伝統を感じることができます。
四季折々の味が楽しめる「お抹茶と季節の生菓子」1,296円。洗練された職人の手さばきは、和の伝統作法を学ぶ機会にも。一人ぜいたくな時間を過ごせますよ。


「京菓匠 鶴屋吉信」
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せっかくだから、「能作」で桜小物をお持ち帰りしてはいかが? 芳江戸時代に富山県の高岡で確立された鋳造の技術を今に伝える鋳物メーカーで、伝統技術と今を感じさせるデザインが融合したアイテムの数々がそろいます。
右は、伝統的技術こその輝きを見せる「フラワートレー」2,700円。左は、5枚の花びらで桜をかたどる「箸置き さくら」3,780円。こんなすてきな小物をふだん使いできれば、上質な暮らしができそうです。もちろん、ギフトにもぴったり。デキる女子のセンスが光る贈り物になりそうです。


「能作」
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#2 日本橋は歴史に裏打ちされた“逸品”の宝庫!


江戸と全国をつなぐ道路として造られた「五街道」の起点こそ、日本橋。全国から多くの人や文化が交流し、自ずと多彩な店が林立しました。その激戦区で今も息づく、食や工芸品。歴史ある逸品に出会えるのも、日本橋ならではです。



その名を知らぬ人はいない、と言っても過言ではないほど有名な「たいめいけん」。昭和6年から三代に渡り、頑固に「お米に合う」ことを求めたメニューの数々は故・池波正太郎氏をはじめ、文化人にも愛されてきました。
ぜひ注文したいのが「タンポポビーフオムライス」(2,650 円)。故・伊丹十三監督考案、オムレツを開いていただくスタイルの元祖です。熟練技のとろとろな半熟スタイルに、大人女子もときめいてしまいそう! ご飯にも卵にも牛肉がたっぷりでボリューミィ。でも一人でペロリ、ができるおいしさです。


「たいめいけん」
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多くの文化が花開いた江戸において日本のヘソであった日本橋には、日本橋発祥の絶品グルメも。
そのうちのひとつが、折詰弁当です。当時、日本橋の魚河岸で働く人は店で食事をしてもすべて食べきるヒマがなく、食事処だった「日本橋弁松総本店」が食事で残った料理を木箱に詰めたのが始まりとか。
写真は、人気の高い「並六」(1,080 円)。今も江戸っ子好みのはっきりした味を引き継ぎ、濃いめの味付け。種類豊富なおかずにも心が躍ります。手土産に買って、味わってみるのもオツですよ。


「日本橋弁松総本店」
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江戸時代から続き、今に残る日本唯一の楊枝専門店「日本橋 さるや」では、創業時から一貫し、楊枝には折ると芳香が漂い、しなやかで歯当たりのいいクロモジという木材を使用。粋を重んじる人に愛され続けています。
おいしい桜の和菓子を自宅でいただくときに、クロモジがあれば、大人の品格がアップしそうです。
左は、1本1本に大人の恋模様をしたためた小さな紙が巻かれている「辻占楊枝」(20本入り324円)。右は、さっと取り出すだけで目を引く「豆楊枝入れ」(各648円)。


「日本橋 さるや」
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#3 歴史的名所をめぐりながら想いを馳せる


日本の繁栄を支えた日本橋なら、たとえ数時間のお散歩でも、多くの歴史に触れることができます。桜スポットのついでに、一人気ままに街歩きするのもおすすめ。ここでは、日本橋を愛するキュレーターの清水美穂子さんと一緒に、日本橋歩きを楽しんできました。



日本銀行創立100周年を記念して1985年に日本橋に開館した「貨幣博物館」。古代から現代までのさまざまなお金やお金に関する絵画、道具などが展示され、1億円の重さが体験できるコーナーや、記念撮影のスポットもあります。
じっくり観て知識が深まったら、日本橋の表通りにある、クラシカルな趣の歴史的建造物を眺めながら散策してみませんか。


「貨幣博物館」
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ちょっと足を伸ばして、日本橋人形町の七福神めぐりも一押し! 七福神をめぐると、7つの災難が消え去り、7つの福徳を授かると言われています。
日本橋では、情緒あふれる通りをすり抜けて神社が点在。ちなみに、日本橋人形町では神社が8つあるのがユニークです。友達にも教えてあげましょう!

【七福神めぐりコース例】
①寳田恵比寿神社(恵比寿神)
②小網神社(福禄寿、弁財天)
③茶ノ木神社(布袋尊)
④水天宮(弁財天)
⑤松島神社(大国神)
⑥末廣神社(毘沙門天)
⑦笠間稲荷神社(寿老人)
⑧椙森神社(恵比寿神)

※水天宮は現在は仮宮で2016年4月上旬に新社殿へ遷座


#おまけ
今回協力してくれたキュレーター・清水美穂子さんの日本橋の歩き方



日頃は、レッツで美味しいパン屋さんの情報を伝えてくれる清水さん。伝統的なもの、職人の仕事が好きで、なんと普段も着物で日本橋散歩を楽しんでいるのだとか。そんな清水さん流の粋な日本橋の歩き方を直撃!
こちらもぜひ参考に、日本橋の一人散歩を楽しんでみて。
「日本が誇る伝統的なもの、職人の手仕事などが今流に提案され、気軽にトライしてみることができるのが日本橋の楽しみです。
たとえば『久原本家 茅乃舎』のダシの手軽さ。『奥井海生堂』の昆布(化粧箱がかわいい!)。『京菓匠 鶴屋吉信』は目の前で職人さんがお菓子を作ってくださいます。『グルメショップ by マンダリン オリエンタル 東京』はパンが秀逸。
『日本橋三越本店』ならばこその昔ながらの広さを保った呉服売場や『海老屋美術店』の古き良き骨董には、胸がときめきます。」(清水さん)


●日本橋のほかにも桜を楽しめるスポットはたくさん!
→お花見情報2016


●日本橋のソロ活プランも必見!
→東京トレンドランキング COVER STORY


日本橋のおでかけ情報をもっと知りたい方は→日本橋エリアページ


美味しいパンの情報がいっぱい!清水美穂子さんの連載・投稿は→コチラ


2016年3月中吊り・ポスター掲載記事


※2016年2月25日時点の情報です。情報、内容等は変更になる場合があります。

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