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いつもの自分を変えてみない?都内でやっている「坐禅会」で新しい私デビューしてみた

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4月は新生活の季節だ。新入学生、新入社員がフレッシュな顔で街を歩いている。SNSを見ると「新しい会社に転職しました」「部署が変わりました」なんて報告もチラホラ上がっている。でも指圧師のぼくは何回4月が来ようと、ずっと生活は同じまま。新しい自分にどうにかして出会えないものか? そこで雑念を払拭し、新しい自分を見つけるためにに行ってみたのが、都内のお寺でやっている「坐禅会」だ。

Date2017/04/14

私のスタイル
無敵女子
エリア
本駒込


龍光寺

4月は新生活の季節だ。新入学生、新入社員がフレッシュな顔で街を歩いている。SNSを見ると「新しい会社に転職しました」「部署が変わりました」なんて報告もチラホラ上がっている。でも指圧師のぼくは何回4月が来ようと、ずっと生活は同じまま。新しい自分にどうにかして出会えないものか? そこで雑念を払拭し、新しい自分を見つけるためにに行ってみたのが、都内のお寺でやっている「坐禅会」だ。



住宅街の中の閑静なお寺で座禅体験


龍光寺



今回行ってみたのは、東京メトロ南北線の本駒込駅から徒歩3分のところにある「龍光寺(りょうこうじ)」。この辺りは閑静な住宅街なのだが、その中にお寺がレーズンパンの中のブドウみたいな割合で点在している。龍光寺はそんなお寺の一つだ。

坐禅会は毎週日曜の朝8時に行われる。僕にとっては8時集合は相当な早起きだ。坐禅中に眠くなったりしないだろうか。というか、今すでに、眠い。

進入をためらっていると、僕の脇をスマートなロードバイクでスッと追い抜いてお寺に入ってゆく人がいた。かっこいいなあ。日曜の朝8時にロードバイクで坐禅に来るの、今どきのスタイルって感じがする。



龍光寺



住職の衣斐玄譲(いびげんじょう)さんにあいさつ。

「坐禅は初めてですか?」と聞かれて「初めてです。でも足を坐禅の形に組むことはできます」と答える。それならとりあえず大丈夫らしい。

「坐禅要項の紙があるので、読んでおいてくださいね」と言ってもらえた。マニュアルがもらえるのか! それはありがたい。



龍光寺



待合室のようなところで坐禅要項(マニュアルのようなもの)を読む。

「あぐら坐りをする 腰当てを調節し坐りやすい形を作る 右足首を左ふとももの上に載せ、さらに左足首を右ふとももの上に載せる」(反対でも良い、また片側の足だけでも良い)

なるほど、つまり完全に坐禅を組めない人でも、半分だけでもいいのか。これなら誰でもできそうだ。



龍光寺



作法で、腕時計や靴下は外さなければならない。今年は4月になっても寒い日が続いていて、素足で板の間を歩いていてると一気に冷えてきた。スポーツジムのホットヨガみたいに暖房がガンガンについていてくれればいいんだけど、絶対にそんなことはないと思う。大丈夫だろうか?



龍光寺



この先はもう坐禅会場である本堂だ。のぞいてみると、開始時間前なのに5~6人くらいの人が集まっていて、すでに坐禅を組んでいる。気合入っているな。

さて、ここから先は写真撮影はできないので、僕の記憶によるイラストの再現になります。




坐禅開始!


龍光寺



お堂の中は坐禅会のために片づけられていて、一人につき、大きい座布団と小さい座布団が二つ用意されている。

大きい座布団は普通にその上に乗るもの。小さい座布団は仙骨の下辺りに置いて、骨盤の角度を調節するためのもの。この二つの座布団がかなり便利で、坐禅の形が決まり、背筋がピッと伸びた。そのまま動かず、目はつむらない。

最初に想像していた通り、暖房はついていなかった。しかし坐禅の形を一度決めてしまうと、意外と寒さを感じない。

そういえば、大学生の時に武道をやっていて、どんなに寒くても胴着を着て帯を締めてしまうと、なぜか寒さを感じなかった。意外と温度の感覚も気分の持ちようで変わるんだなあ、なんてことを思い出す。



龍光寺



やがて住職が静かに入ってきて、拍子木のようなものを鋭く何度が鳴らす。静かなお堂にものすごく大きな音が響いて、心臓が飛び出るかと思ったが、ここからが坐禅会のスタートということがよくわかった。住職も一緒に坐禅をする。




警策を打ってもらえばよかった


しばらく時間が経つと、住職が警策(あの木の棒です)を持って歩きまわる。動いたら打たれる! とおびえていたのだが、どうやらこの坐禅会において、警策は「お願いして打ってもらう」もののようだ。

合掌した人のところ(これが「警策をお願いします」という合図らしい)に住職が行って、左右の肩甲骨のあたりを2回づつ打つ。取材である以上、僕も打ってもらうべきだったのだが、この時点で警策ののルールが僕の推測を出なかったので、不用意には動けなかった。このこと、思い出しても残念である。




無になれたのか


龍光寺



こんなことを書いていると、まるで雑念ばかりのように思えるかもしれない。でも意外とこれが「無」になるのだ。ぼくは坐禅中なんとなく壁の隅を見つめていたのだが「あっ! 今! おれ何も考えていなかったぞ!」と思う瞬間が何度もあった。ちょいちょい「無」が訪れるが、長くは続かない。

お堂の外では小鳥の声がしている。途中で誰かの携帯電話が鳴りだした。小鳥の声と同じようなもので、まったく気にならない。




ものすごくスッキリする


龍光寺



最後に参加者全員でお経を唱えて、坐禅会は終了。1時間も経っていたが、まったく苦痛はなかった。「坐禅は大変」という思い込みは、昔テレビで見たドリフの坐禅コントの印象が強すぎるからじゃないだろうか? 

むしろスッキリと清々しい。たとえば、山に旅行に行って、そこで見晴らしのいい景色をずっと眺めていた時のような気持ちの良さだ。

たった1時間くらいでこんな気分になるのか! 始まる前に「眠い」と思っていた自分が見当たらない。新しい自分バンザイだ。坐禅すごいな!



龍光寺

▲本堂の様子。坐禅会の際は法具をどかして、座布団を敷く。20人くらいはいただろうか



龍光寺

▲便利な座布団。このおかげで1時間坐禅が組めた




坐禅の後にはお茶会で和気あいあい


龍光寺



坐禅会の後は参加者同士でお茶会になる。月餅をもらえた。予想外なところで出てくる、高カロリーな菓子、うまいな……。

参加者の一人に参加している理由を聞いてみたところ「仕事が忙しくて心がモヤモヤしている状態が改善できたって思いますよ。毎週日曜日にスッキリするの、いいですよね」とのこと。

なるほど、できる人はしっかりこういう会を活用しているんだな。




坐禅会で忙しい世の中に無理やり隙間を作る


龍光寺



住職の衣斐さんはこんなことを話してくれた。

「今の世の中、世間にいろいろ詰め込まれるでしょう。そこに無理やり隙間を作るのが坐禅会です。忙しいことにとらわれず、意外と隙間があるということに気づいてほしいですね」

それはすごく納得できた。自分一人でいるとついついスマホを見て、気にしなくてもいいようなことを気にして、時間を費やしてしまうもんな・・・。




坐禅組めない人におすすめのストレッチ


さて、ぼくは指圧師なので最後に「坐禅を組めない」という人のための足のストレッチを紹介しよう。

龍光寺



坐禅を組むときには、太ももの「内転筋」と呼ばれる筋肉群の柔軟性が必要だ。それを効率的に伸ばせるストレッチである。

もっとも記事の中に書いたように、坐禅は完全に組めなくても大丈夫。でも完全に組めたほうが安定するし、坐禅もしやすくなる。

某大企業が「瞑想」を研修に取り上げたこともあり、瞑想状態も体験できる「坐禅」は、今はちょっとしたブームが来ていて、都内でもいろいろなところで坐禅会が行われているそうだ。忙しいことにとらわれて、気にしなくてもいいことを気にしてしまう、すべての現代人にぜひ坐禅会おすすめだ。

なお、龍光寺での坐禅会に初めて参加する場合は電話で予約が必要になる。突然行ってびっくりさせないようにしたい。



龍光寺

住所:東京都文京区本駒込1-5-22
電話番号:03-3811-4724
最寄駅:本駒込
日曜坐禅会開催日:4月16日、23日、30日 ※初めての方は要予約




※2017年4月14日の情報です。内容は変更になる場合があります。




斎藤さん

企画・執筆:斎藤充博

1982年生まれの指圧師(国家資格)。「下北沢ふしぎ指圧」を運営しています。インターネットで記事を書くことをどうしてもやめられない。





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