「好奇心と熱意、そして欲を言えば心掴まれるようなファッションの女性に惹かれます(笑)」

―映画やTVで大活躍中の人気俳優・菅田将暉さん。話題作への出演も多く、さぞ忙しい休日を過ごしているのか、と思いきや、彼が過ごす休日は、いたって「ごく普通」なのだとか。

「(TOKYO TREND RANKINGを手にとって)こういった雑誌をパラパラとながめて、気になるお店やアートの展覧会などがあったら場所をチェックして、休日に出かけたりしています。買い物も好きなので、渋谷新宿表参道あたりに行くことが多いですね。ここのところずっとブーツを探していて、ようやく先日思い切って『サンローラン』のエナメルブーツを購入しました!値段は全然かわいくないんですが(笑)、足型が滑らかで妙に色気があってカッコいいんです。最近は、足元だけでなくファッション全般的に、ちょっと艶っぽいアイテムが気になっています」


―ショッピングに加え、外食も好きだと言う菅田さん。お店選びはメニューによって決まっているのだそう。

「それぞれにスタメンのお店が決まっていて、例えば担々麺が食べたいと思えば赤坂の○○とか、カレーなら新宿の××とか、料理の種類によって自分の中で行くお店がなんとなく決まっているので、そこに行くことが多いです。(弊誌を見ながら)ただこういう美味しそうな情報を見つけるとやっぱり気になるので、これを機にオーダーを変えてみようと思います(笑)」


―独特の存在感と確かな演技力を持つ菅田さんは男女を問わず支持されているが、やはりこのルックス、世の女性からはとくに熱い視線が集まっている。そんな彼が思い描く、理想の女性像とは?

「好奇心のある女性がいいですね。だっていつも「これでいいじゃん」って興味なく言われてしまうとつまらないですし。この仕事をしているからこそかもしれないですが、いかにつまらないことを面白くするかっていう、そこへの熱意と好奇心がある人がいいです」


―自他ともに認める洋服好きの菅田さん。女性のファッションに求めるハードルも高そうだが…。

「それぞれ好きなものを着ているときが一番かわいく見えるわけですから、ファッションに対する要望は特にないです。ただまぁ正直、少しは心を掴まれるようなファッションであってほしいという気持ちはありますけどね(笑)」

「もし『将暉の國』を作れるなら、気軽に芸術に触れ合えるようなすばらしい國にしたい」

―漫画が原作である映画『帝一の國』で主人公・赤場帝一を演じた菅田さん。テンションの高低差が激しい難しい役柄を演じたが、本作で最も大変だったことを訊ねると意外な応えが返ってきた。

「まず帝一のシンボルでもある7:3分けの髪型がビシッと定まらないのが大変でした(笑)。というのも、普段の自分と帝一の分け目が逆であることと、汗をかくとすぐに崩れてしまうので、そこは苦労しましたね。お芝居の面では、今思い返すとハードなシーンの連続でしたが、辛いという感じでもなかったです。きっとそこには共演者や監督やスタッフが作ってくれた、現場の和やかな空気があったおかげだと思います」


―7:3分けと同様、同じ初体験でもフンドシを締めたことに関しては楽しかった様子。

「気持ちも引き締まる感じがして、悪くなかったですよ(笑)。あとお尻にも人それぞれ個性があって、堅さや色、質感、型など、それぞれ違っておもしろかったですね。中にはやっぱり人気のお尻っていうのがあって、今回の現場では(野村)周平のお尻が一番人気でした。普段からスケボーとかやって運動をしている分、筋肉が引き締まっていて不思議とカッコ良く見えるんですよ(笑)」


―現場には、原作者である漫画家・古屋兎丸さんも、陣中見舞いにかけつけてくれたという。

「多いときだと4日連続で来てくださって(笑)、こんな嬉しいことはなかったです。いつも「セットのあそこすごいですね」とか「衣装バッチリですね」とか、失礼を承知で言わせていただくと、ヒーローを前にした子供のように無邪気に話かけてきてくださいました。あと印象的だったのは、古屋先生がご自身の誕生日の数日前にいらしたとき、サプライズで「おめでとうございます!」って言ったら、先生は自分が描いたキャラクターたちがリアルな世界で祝ってくれたように感じたようで、嬉しすぎて軽くパニックになってしまったみたいです(笑)。そうやって一喜一憂してくださる先生を見ていたら余計にファンになりました。あと作品に対して真摯に向き合ってくださる方だったので、役者として伸び伸びとお芝居のできる素晴らしい現場になりました」


―本作は、帝一の主義にのっとった『帝一の國』を作るためのストーリーだが、『将暉の國』を作るならどんな國にするのだろうか?

「とりあえず、僕以外の“マサキ”さんには改名をしてもらいます(笑)。真面目なことを言わせていただくと、映画やアートなど、もっと芸術が身近なところで目に触れられるような國を作りたいですね。地域のみんなで映画祭や美術展を盛り上げるとかができたら、最高に素晴らしい國になると思います」

photo:Megumi Uchiyama、Styling:Shogo Ito、Hair&Make-up:AZUMA(W)、text:Kei Osawa

ヴィンテージのサイクリングシャツ9,504円(ラボラトリー / ベルベルジン® 03-5414-3190)、ほか参考商品

PROFILE & INFORMATION

菅田将暉(すだ・まさき)


1993年2月21日生まれ。大阪府出身。

'09年、平成仮面ライダーシリーズ第11作『仮面ライダーW』でデビュー。'13年には映画『共喰い』で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。公開待機作に映画『銀魂』(7月14日公開)、『打ち上げ花火、横から見るか?下から見るか?』(声優・8月18日公開)、『あゝ、荒野』(2017年)、『火花』(11月公開)がある。

「帝一の國」

「帝一の國」

日本一の名門・海帝高校に主席で入学した赤場帝一(菅田)。彼の夢は総理大臣になることだが、そのためのキャリアとして生徒会長になることは不可欠。そのために、新入生の誰よりも早く動き始める帝一だが…。4月29日(土)全国東宝系にて公開。出演:菅田将暉、野村周平、竹内涼真ほか。配給:東宝
© 2017 フジテレビジョン 集英社 東宝 ©古屋兎丸/集英社

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