一緒に過ごす女性もお酒が好きだと、気兼ねなく飲めるし、食事も楽しくなっていいなと思います

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―映画にドラマに大活躍されている実力派俳優、佐々木蔵之介さん。確かな演技力に加えて、ナチュラルで飾らない大人の男らしいたたずまいに、女性たちからアツい視線が集まる佐々木さんの、気になるプライベートとは?

「普段出かけるのは銀座が多いですね。ビールを買って映画館にふらっと入ることもあれば、劇場でお芝居を観たあとに食事をしたりすることもあります。銀座だと、劇場の近くに老舗の和食屋さんや昔ながらの美味しい洋食屋さんなど、素敵なお店がたくさんあるのが魅力的ですよね。あとは、セリフを憶えるときに、公園に出かけたりもします。東京って大都会ですけど、皇居の周辺や代々木公園駒沢オリンピック公園など、緑が豊富なのがいいですよね」


―関西から上京しておよそ20年近くたつ佐々木さんだが、実はまだ都内で知らない場所も多いのだという。

「(手元にある『TOKYO TREND RANKING 2016年12月号』を眺めながら)こうして雑誌の中で大々的に紹介されている場所でも初めて目にする地名ばかりで、本当に日々発見だらけなんです(笑)。ただ劇団員時代には、東京公演の際に、長期間、高田馬場に滞在していたことがあるので、あの近辺だけは馴染みがあります。東京の知らない街も、散策してみたいなと思います」


―佐々木さんのご実家は京都の老舗醸造元であり、自身も酒豪であるということはファンの間では有名な話。日本酒のおいしい季節、女子におすすめのお酒をうかがってみた。

「冬の時期に出回る、できたての『新酒』は良いですよ。香りもよく味わいも豊かで、すごく飲みやすいです。お酒の弱い方でも『和み水(なごみみず ※チェイサー)』と一緒に楽しんで頂ければと思います。熱燗、冷酒と飲み方によって相性の良い料理を見つけるのも楽しいですね。」


―そんな佐々木さんが描く理想の女性には、やはりお酒が不可欠らしい。

「やはり一緒に過ごす相手も、飲めない人よりは飲めた方がいいです。その方が食事も楽しくなりますし、私も気兼ねなく飲めますから(笑)」

劇中のセリフが素晴らしく、関西弁を話せる役者にとっては最高!ストーリーとともに注目してほしいです

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―主役はもちろん、いぶし銀の存在感を放つ脇役に至るまで様々な役柄を演じてきた佐々木さん。今回の主演映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』で演じるのは、意外にも初めてだというヤクザ役。

「役柄はヤクザですが、この作品自体はヤクザ映画ではないので、私が演じる桑原保彦という男がいかに人間的に魅力的に見えるかという部分を意識して演じました。あと裏社会で生きているというリアリティを出しつつも、コメディでもあり、エンターテインメントなんだということも常に考えましたね」


―本作では、二宮啓之役を演じる横山裕さんとの息のあった共演シーンも見どころの一つであるが、二人で事前に相談などはしたのだろうか。

「特に何もしていないです。私も横山くんもお互いに関西人ということもあって、最初からすごくテンポも間も良くて、面白く仕上がってしまいました(笑)。ただ桑原と二宮は一見息の合ったコンビに見えますが、繋がっている共通部分はお金だけなんですよね。お互いに常に「隙さえあれば(相手から)むしり取ってやる」ということしか考えていないので、あまり仲良く見えてはいけないんです。だから時にはコンビっぽく見えてもいいけど、基本的にはお互い決して快くは思っていない同士、という距離感で演じていました。それは横山くんも同じ考えだったと思います」


―テンポの良いストーリー展開もさることながら、本作の魅力は秀逸なセリフ回しにもあると、佐々木さんは続ける。

「原作は小説なんですが、声に出して読みたくなるくらい、セリフが素晴らしいんです。特に関西弁が話せる役者にとっては最高です。非常によく練られた珠玉のセリフが詰まっているので、ストーリーの展開と合わせてぜひ注目していただきたいです」


―撮影期間中は相手役の横山さんが羨ましかったと、ため息交じりにこぼす佐々木さん。その理由は……

「横山くんは北川景子ちゃんやキムラ緑子さんと一緒のシーンがあったのに、私はずっとゴッツイ大先輩たちと命を取るか取られるかの駆け引きばかりだったので(笑)。ただ皆さん大御所ではあるんですけど、同じ関西人という部分で、いつもより気持ちは楽でした。中でも橋爪(功)さんは、大先輩ながら普段から仲良くさせてもらっているので良い意味で先輩っぽくないといいますか(笑)、現場では楽しくやらせていただきました」

photo:Mariko Tosa、text:Kei Osawa、Styling:Norihito Katsumi(Koa Hole inc.)、Hair&Make-up:Tatsuya Nishioka(Vitamins)

PROFILE & INFORMATION

佐々木蔵之介(ささき・くらのすけ)


1968年2月4日生まれ。京都府出身。2000年、NHK朝の連続テレビ小説『オードリー』に出演して注目を浴びて以降、多くの作品に出演。'06年には映画『間宮兄弟』で映画初主演、また'08年にはドラマ『ギラギラ』にてゴールデン帯での連ドラ初主演を果たす。'09年よりスタートした主演ドラマ『ハンチョウ~神南署安積班~』(シリーズ5より『ハンチョウ~警視庁安積班~』)はシリーズ化されている。

映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』

映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』

イケイケなヤクザの桑原(佐々木蔵之介)とヘタレで貧乏な建設コンサルタントの二宮(横山裕)の凸凹コンビが、激しいアクションとテンポのいい大阪弁の掛け合いで織りなす大追跡エンターテインメント。原作は黒川博行氏の『疫病神』シリーズ、直木賞受賞作『破門』。2017年1月28日より全国ロードショー。出演:佐々木蔵之介 横山裕(W主演)ほか。配給:松竹
(C)2017『破門 ふたりのヤクビョーガミ』製作委員会

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駒沢オリンピック公園
  • 所在地

    東京都世田谷区駒沢公園 1-1

  • 最寄駅

    駒沢大学

  • 電話番号

    03-3421-6431

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※本記事内の情報は2017年01月24日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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