【1】キャナリーゼも必見! 子どもと自然にアートを感じる「新豊洲アート広場」

「ART ZOO」井上信太作(日本)

タワーマンションが建ち並び、日々進化中の豊洲エリア。広大な公園や文化施設、ショッピングモールのほか、オープンテラスのカフェなども充実し、おしゃれ感度の高いママたちに大人気。

そんな豊洲で、晴海運河を望む豊洲6丁目に2015年オープンしたのが「新豊洲アート広場」。「アートな生活を楽しむ」をコンセプトに、気鋭のアーティストによる大型作品を設置。大人と子どもが一緒に楽しめるワークショップなども行われています。

訪れた子どもたちをトリコにしているのが、「ART ZOO」と名付けられたこの作品。生まれたばかりの小さな動物の周りに、森の中の動物たちが集まってきた、そんな心温まるストーリー性を感じさせます。
晴れた日には、夕焼けの淡い光に動物たちが浮かび上がり、それは美しい光景に! 動物好きな子どもと「あれは何ていう動物かな?」なんてクイズで盛り上がるのもおすすめ。

「風の色」曽谷朝絵作(日本)

また、植樹エリアに設置された全長約30メートルの防風フェンスにはカラフルなペイントが! こちらは、街作りが進むにつれて様々に変化していく「風」のイメージをビビッドに表現した作品。子どもの色彩感覚も育むことができ、将来はアーティストになっちゃうかも!?

新豊洲エリアのパブリックアートは、これからもっと増えていく予定。生活の中にアートが根づいた新しい街の姿は、ステキな豊洲ライフを送る“キャナリーゼ”ママならずとも必見です!

新豊洲アート広場
住所:東京都江東区豊洲6丁目
最寄り駅:新豊洲



【2】おしゃれママ御用達の「六本木ヒルズ」には、著名作家の大型作品が多数

「ママン」ルイーズ・ブルジョワ作(フランス)

「文化都心」のコンセプトのもと、世界中の建築家やデザイナーのコラボによって作り出された六本木ヒルズ。刺激的でいて心地よい空間は、グルメやショッピングにと、おしゃれママの御用達スポット。

その上質な空間づくりを担う要素のひとつが、パブリックアートの数々。代表的なのは、メインエントランスで訪れる人を出迎える、高さ10メートルの巨大クモ。

ママンと名付けられたこの作品は、体内に20個の大理石の卵を抱える圧倒的な存在感! そのビジュアルに子どもの好奇心を刺激すること必至ですが、「なんでこんなに大きいんだろうね?」など、一緒にそんな感想を話し合うだけでも、立派なアート鑑賞に。

「ロボロボロボ」チェ・ジョンファ作(韓国)

一方、広尾寄りのさくら坂公園には、カラフルでポップな子供のロボットがあちこちに。44体のロボットで構成されたタワーには、夜間に目や胸の部分が光る遊び心いっぱいの仕掛けも。メカ好きな男の子なら、時間を忘れて遊んじゃうかも。

六本木ヒルズの敷地内は国内外の著名作家による大型作品が多く、見応え十分。話題のレストランでママ会をした後は、子どもと一緒に“本物”を楽しむ、いい機会になりそう!

六本木ヒルズパブリックアート
住所:東京都港区六本木
TEL:03-6406-6000(六本木ヒルズ総合インフォメーション)
最寄り駅:六本木



【3】ブランドストリートで動物と出会う!?「丸の内ストリートギャラリー」

「ライオンと人間」ウー・アーサン作(中国)彫刻の森芸術文化財団 監修

東京・丸の内エリアのメインストリート、丸の内仲通り。おしゃれなママにはなじみ深い、有名ブランドの路面店が立ち並ぶこのストリートが、実はアートギャラリーになっているのをご存じ?

彫刻の森美術館と三菱地所が1972年にスタートさせた、長い歴史を持つこの取り組み。彫刻作品を定期的に入れ替えながら展示を続けています。

「Animal2012-01B」三沢厚彦作(日本)彫刻の森芸術文化財団 監修

美しい街路樹の風景にとけ込むように立つ、アート作品たち。子どもと一緒に歩けば、まるで自然の中でアートを鑑賞しているような清々しさが。なかでも「大昔、初めて動物に遭遇した人の驚きや感動」をテーマに制作されたというクマやトラの彫刻は、子どもたちに大人気!

初心者には難易度が高く思われがちなアート鑑賞ですが、作品ごとのプレートについたQRコードをスマホで読み込むことで音声ガイドを視聴可能。これならママも安心です。

ショッピングがてら気軽にアート鑑賞が楽しめるので、ママも大満足間違いなし。丸の内でのアートデビュー、ママと子どもの素敵な思い出になりそう♪

丸の内ストリートギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内仲通り
TEL:03-3287-6970(三菱地所 街ブランド推進部)
最寄り駅:東京、二重橋前〈丸の内〉、有楽町、日比谷



【4】街全体が美術館!「ファーレ立川」でアートの宝探しを

「無題」ヴィト・アコンチ作(アメリカ)

多摩地区最大のターミナル駅、立川。その駅前に広がる「ファーレ立川」エリアのパブリックアートは、世界的にも有名。デパートやホテル、図書館などが集まるエリアに109の作品が点在しています。

こちらのアート作品は、その多くが歩道や壁、街路灯などと一体化し、機能性を備えているのが特徴。たとえば車止めを兼ねて設置されていて、ベンチとしても使えるのがヴィト・アコンチの「無題」という作品。

よく見ると歩道と同じ材質。これは「歩道そのものが車になる」ことを表し、車社会への風刺が込められているのだそう。親子で腰掛けて、そんな会話ができたらちょっとアカデミックかも!?

「会話」ニキ・ド・サンファル作(フランス)

鮮やかな原色が目を引くこちらは、女性、花、蛇、唇がモチーフ。ベンチとして利用することができ、子どもたちがよじ登って遊ぶ姿は日常風景なんだとか。

ガイドツアーや、作品に直接触れながらめぐる「アートウォーキングコース」も用意。「今日はショッピングもママ会ランチもお休みして、子どもとじっくり遊ぶ!」というママは、ちょっと遠くまで子どもと一緒におでかけを楽しんでみては。

ファーレ立川
住所:東京都立川市曙町
TEL:042-523-2111(内線4502 立川市地域文化課)
最寄り駅:立川


まとめ

キッズとママが一緒に楽しむパブリックアートめぐりは、子どもの感性やセンスを磨くだけでなく、子連れでアート鑑賞に行きづらいママの欲求も満たしてくれそう。
また、子どもとアートをからめた写真は、インスタなどのSNSウケも抜群! 天気のいい日には、ぜひファミリーでお出かけしてみては?


取材・文/芝真紀子


※2016年5月20日時点の情報です。


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