【魚屋①】タラバ、ズワイ…新鮮なカニが目印の老舗鮮魚店

▲アメ横センタービルの上野側1階の端にある石山商店は、店頭のカニが目印


上野駅の不忍口を出れば、横断歩道の向こうに「アメヤ横丁」の文字が見えます。5分も歩かないうちに「アメ横」「上中」という2つの通りに分岐するY字路が見えてきます。


Y字路の間にある三角形の建物が、アメ横センタービル。アメ横の心臓部です。ここの1階は鮮魚店や屋台が集中し、客を呼び込む声が響きます。まずは鮮魚店を偵察です!



真っ先に目に飛び込んできたカニにつられてのぞいたのは、老舗の石山商店。ねじり鉢巻きをしたおじさんが、お客さんに聞かれて商品の説明をしています。昔ながらの魚屋さんという感じで、いい雰囲気!


今夜のおかずにするのか、慣れた様子でぱぱっと注文するお客さんも。対応する店の人も、手早く魚を袋に入れてさっと会計を済ませます。あうんの呼吸。こりゃ、レジより断然早いわ。カッコイイ!


石山商店 アメ横センター店




【魚屋②】「1000円で持ってきな!」マグロのたたき売り


石山商店の向かいにある清水水産商店は、マグロのたたき売りで有名なお店。年末だけでなく、普段からマグロのサクを安く売っています。



マグロの大きさはいろいろで、それぞれパックにマジックで2000円、3000円と書いてあります。それを見て通り過ぎようとする人に、すかさず「1000円で持ってきな!」と声をかける、そのタイミングが絶妙。


思わず「え、ほんと?」と立ち止まるお客さんたち続出。一瞬で心をつかむワザは、熟練の域に達しています。夕方にはあらかた売れて、おじさんの手元には数えるほどしかパックが残ってませんでした。いや、あっぱれです!


清水水産商店




【魚屋③】ズラリと並ぶ海産物が、目を疑う安さ!


石山商店の隣も、やっぱり鮮魚店のあらい(京和商事)。道行く人みんなが店の前で立ち止まるから、渋滞が起きています。人ごみをかき分けてのぞくと、ずらりと並んだ種類豊富な海産物の数々。これは壮観!


そして目に入ったのが、「金目鯛1盛500円」の値札。え、ザルには3匹入ってるけど、あれ全部で500円!? キンメの煮つけに目がない記者、しばし言葉を失います。


「らっしゃい、らっしゃい!」と声を張り上げながら、店の人たちがお客さんをさばいていく様子は、小気味がいいほど。こっちまで元気になれそうです。



よく見ると、他にもサンマ10尾で500円、カマスやアジも1盛500円で売っています。広島県産の牡蠣まで。安っ! しかも、どれも新鮮でおいしそう。人が立ち止まるのも仕方がないというものです。


あらい(京和商事)




【屋台メシ①】胃袋にガツン!人気の秘密は大満足のボリューム

▲あぶり焼きしたやわらかい肉とフレッシュ野菜がギュウギュウ詰め!


アメ横に来たら外せないのが屋台めぐりです。陽気な外国人店員さんが、誰彼かまわず「イケメンに美人さん、寄ってって!」と呼び込みをしていたのは、“モーゼスさんのケパブ”。


ケパブといえば本来は羊肉ですが、この店の肉はビーフ、チキン、ミックスの3種類。ミックスを頼んで店前のベンチに陣取り、サラリーマンや女子高生たちと一緒にかぶりつきます。具材を惜しみなく入れてくれるのでボリュームたっぷり。食べ応え満点です!


モーゼスさんのケパブ




【屋台メシ②】中国語が飛び交う屋台で食べる、モチモチ食感のお焼き


“モーゼスさんのケパブ”のはす向かいにある平成福順は、中華風の屋台。大勢の人がすぐ横を歩いていることなどおかまいなしに、お店の前のテーブルでは、麺類などがっつり食事をしている人がたくさんいます。


聞こえてくるお客さんの会話はほとんど中国語ですが、お店の人は日本語ペラペラ。記者はシャーピンと呼ばれるお焼きを注文。手のひらサイズで200円! モチモチした生地がおいしいのですが、何よりデカイ&安い! かなりお腹にたまります。


平成福順




【屋台メシ③】チューハイのおともに!お肉屋さんの60円コロッケ


マルイの隣のブロックにあるお肉屋さんの店先では、チューハイ片手にコロッケを食べる美女を発見! 快く撮影に応じてくれる気さくな笑顔が素敵です。


肉屋のコロッケを一杯飲みながら食べられるのも、アメ横らしい贅沢ですよね。そのまんまでもおいしいけど、カウンターのソースで好きに味付けできる自由さが嬉しい!



衣サクサク、肉汁じゅわ~のコロッケは、1個60円。ハムカツやチキンカツもおいしそう!


肉の大山




【アジア食材】ここは本当に日本? アジア感あふれる地下街へGo!

▲地下街への入り口は赤い看板が目印。


地下街の探索も外せないポイント。入口はセンタービルの中ほどにあり、アメ横通りからも上中通りからも入れます。



中国、韓国、東南アジアの食材を扱うお店が10軒ほど集まっていて、まるでアジアの市場に迷い込んだような気分に!


ひときわ目を引くのは、スパイスを中心に扱う野澤屋。限られたスペースを最大限に活かし、床から天井まで商品がぎっしり! 密集感がハンパないです。ガラムマサラ、クミン、オレガノ、シナモン、麻の実…さまざまなものがある一方で、同じものでも多種類あるものも。


▲トウガラシの山。もちろん、世界一辛いハバネロも!


一体何種類あるわけ? どんだけ使うのさ!と思ったのがトウガラシ。中には1kgというとんでもない量の袋も。


業務用の買い付けが多いのかと思って店主に聞いてみると、意外にも「ほとんどが個人のお客さんですよ」との答え。アジア圏の国の人が、家で母国料理を作るのに買っていくそうです。よく見ると、トウガラシもインド産、タイ産、韓国産とさまざま。


スパイスの他にも、ピータンや塩漬けにしたアヒルの卵など、珍しいものが目白押し。「何これ!」「初めて見た!」など、盛り上がれること間違いなし!


野澤屋




【菓子】掘り出し物を見つけるならココ!知らないお菓子がいっぱい


アメ横センタービルを通り過ぎて、果物屋さんの角を曲がったところにあるのは、二木の菓子。うず高く積み重なったお菓子の箱が、店の外までせり出しているじゃないですか! とにかく種類が豊富で、懐かしい駄菓子から最近のお菓子まで充実した品揃えです。


マイナーな商品もたくさん! 店頭にはメジャーな商品が並んでいますが、一歩店内に入れば無名のお菓子ばかり。実はここ、地方の知られていないお菓子を発掘して紹介することに力を入れているそう。


つまり、自分のインスピレーションで、掘り出し物を探し当てられるというワケ。まるで宝探し! お菓子好きにはたまらない空間です。


二木の菓子




【ペットショップ】喧噪の通りを外れると・・・穴場の癒しスポットあり!


アメ横センタービルの隣のブロックに、意外なお店を発見。子犬と子猫を専門に扱うペットショップです。




もう、どの子も頬ずりしたくなる愛くるしさ。混沌としたパワーが魅力のアメ横に見つけた、癒しのスポットです。



アメ横WAN



<まとめ>
昼間もディープな場所ですが、夜のアメ横はもっとディープかも! 雑多なものが整理されずに入り混じっていて、ごちゃごちゃしていて…そのカオスがより強調された感じ。圧倒的なパワーに元気をもらいつつ、老若男女が楽しめる懐の広さにホッとできるような、不思議な場所。今度は仲間を連れてワイワイ楽しもうっと!



<アメ横探検の魅力>
・店頭の活気ある呼び込みに、パワーをもらえる
・鮮魚店の商売ぶりは、一見の価値あり
※鮮魚店は12/28~12/31まで営業時間を延長予定
・安くておいしい、お腹がふくれる屋台がいっぱい
・濃密なアジアの匂いを放つ地下街が、探検気分を盛り上げる
・喧噪に疲れたら、穴場の癒しスポットでひと休み

ライター:佐々木志野
※2015年12月時点の情報です



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※本記事内の情報は2015年12月03日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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