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「おいしい」ってなんだろう? たくさんのお店に取材させていただくしあわせな境遇にいて、ふと「おいし...

Date2015/06/25

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「おいしい」ってなんだろう?  たくさんのお店に取材させていただくしあわせな境遇にいて、ふと「おいし

「おいしい」ってなんだろう?

たくさんのお店に取材させていただくしあわせな境遇にいて、ふと「おいしいってなんだろう?」と我に返る事がある。ほとんどの食べる取材は自分で前もって出向き「おいしいな」と思えるお店のみに依頼をして取材しているわけですが「この店おいしい」と思える瞬間ってどういう時にそう思うのだろう?まったく意識していなかったので思いついたままその瞬間を書き綴ってみたいと思います。

この間フラッと立ち寄った一軒のお店。恵比寿駅から離れた場所にあるJR線路沿いにあった。お店を外から見ると店内が一望できるガラス張りの正面にひっそりと短めの髪の女性がニコニコと仕事している。丁度晴れて日が差し込む店内がとても雰囲気よく見えた。ドアを開きお店の中に入ると先ほどの日差しに匹敵するほどまぶしい満面の笑みでお出迎え。朝からの長い会議の後だけにその時は天使に見えたのです。
とにかくお腹はぺこぺこ。長いカウンター席に座り、一番頼んでほしそうにメニューの一番上に書かれた「ハンバーグ」を頼まず、一番下に書かれた「カキフライ」を頼むとスタッフは「あぁ~^^売り切れちゃいました^^」と満面の笑みで返される。悪びれないその無邪気な笑顔に後押しされて「ハンバーグで」とすかさずオーダー。
シェフは一人。横ではアシスタントの女性がニコニコと楽しそうに仕事している。厨房ではトントンと野菜を刻む音。お皿を洗うカタカタという音が店内に心地よく流れている。こういう時は携帯を置いてじっと時間の流れに逆らわず料理を待つことに決めている。店内を見回すとオシャレな木なりのテーブルと奥には赤い壁。壁にはイラストが均一の範囲を保ちながら展示されている。その他にも素敵なイラストが飾られていた。「どこかで見たことのあるような絵だな」と脳内の片隅の記憶を探す頃にはハンバーグが登場。ハンバーグの上にはフランスの伝統料理「ラタトゥイユ」。ハンバーグの下には「マッシュポテト」いわゆるフレンチの王道的コントラスト。そして隣にはグラスに汗をかいた冷たいお水。とてもカジュアルなお店なのに結構正統派だな・・・なんて思いながらも、まずはフォークを取り出し一番上の「ラタトゥイユ」からいただく事に。それが口に入れた途端、映画「レミーのおいしいレストラン」に登場する料理評論家アントン・イーゴが口にして涙を流したあの「ラタトゥイユ」的な衝撃が走る「あっ。。ここ美味しいお店だ」。塩気が弱く野菜の味を最大限に活かしたその素朴な「ラタトゥイユ」はとても繊細で人柄を感じるような優しい味・・・。すかさずナイフを取り出しメインであるハンバーグを切り分けると肉汁があふれ出しラタトゥイユのトマトソースと混ざっていく。「あっ。これは絶対においしいやつだ」と確信。そして口にした時には言葉にならない至福の時間が待っていた。さらに一番下に敷かれたマッシュポテトをハンバーグとラタトゥイユをフォークで串刺しにした状態でディップのように拾い上げ口に運ぶとポテトの香ばしさとラタトゥイユの上品な酸味とハーブの香りが最初の波として訪れ、その後旨みを閉じ込めたであろう外側がしっかりと焼け、中心に向かってレアなハンバーグの旨みが押し寄せて、気づけばお皿には何も残っていなかった。例えるならフラッと立ち寄ったレコード店でジャケットが良いなと思って買ったレコードアルバムが何気に良くて、気づけば夢中でアルバムをすべて聴き終えた後の感覚に似ていた。一つの「旅」にも似ていると感じた。
正面を見るとクスッと笑うスタッフが冷たいコーヒーを持ってきた。いわゆる「一気食い」したことへの笑だろうな。だって美味しかったんだもん。すかさず事情を話しシェフをつないでいただき取材をさせてもらう事になった。聞けばシェフはシェ松尾・広尾エノテカ・銀座ボンシャンでは料理長を務めた腕利きの料理人だった。物腰が優しく、先ほど食べた「ラタトゥイユ」のような人だった。どんな人なんだよ。

さてここで「おいしい」ってなんだろう?という事を振り返ってみたのですが、確かに「あっ。このお店おいしい」と思った瞬間はいわゆるシェフが作り出した「味」なのですが、そこにたどり着くまで色んなプロセスを通ってこの「味覚」が形成されていることに気付く。それは「街を歩く」ことであり「雰囲気の良い店構え」があることであり、その時丁度「空腹」であり、店内には「独創的なアート」が知的な印象を与えてくれたり、仕事を飛び越えて「楽しそうに働くスタッフ」がいることであり、そして「ゆっくりと時間の流れる店内」があったからこそ「シェフの味が200%以上に感じられた」のだと思う。是非たまには自分の「勘」を信じてお店を導き出しシェフの味を200%以上感じる散策をしてみてはいかがでしょうか?きっと素敵なお店に出会えると思います。

今回紹介したスポット

Papier Dore

TEL.03-3797-4946

  • 東京都渋谷区東2-26-16

場所代官山

女子力応援レストラン

  • [ステーキハウス]
    T8 Steak House 恵比寿

    T8 Steak House 恵比寿

    [恵比寿駅徒歩1分]8月4日NEWOPEN!!シーフードプラッターとステーキを楽しめるお店恵比寿の夜…

    • 平均:4,500円
    • 地下鉄日比谷線恵比寿駅4番出口 徒歩1分
    クーポンあり 詳細を見る
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    • 東急東横線中目黒駅 徒歩3分
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渋谷区恵比寿の情報をマクロズームで配信するWEBマガジン「恵比寿新聞」の編集長。99%恵比寿で外食。

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